Dr.オマリーの子供お薬注意報

インフルエンザ予防接種 @

インフルエンザ予防接種推進派−有効性 その1
インフルエンザ予防接種推進派−有効性 その2
インフルエンザ予防接種推進派−副作用
インフルエンザ予防接種反対派−有効性 その1
インフルエンザ予防接種反対派−有効性 その2
インフルエンザ予防接種反対派−副作用 その1
インフルエンザ予防接種反対派−副作用 その2
2005年1月20日号週刊文春の記事について
インフルエンザ予防接種に関するおすすめ本

厚生労働省(今冬のインフルエンザ総合対策のホームページ) などの公的機関やマスコミは、インフルエンザ脳症の恐ろしさ頻繁に取り上げ、しきりに予防接種を勧めています。厚生労働省によると、感染予防効果はその年により当たり外れはあるものの、ある程度の有効性があり、副作用も少ないことになっています。予防接種の副作用とインフルエンザ脳症になる危険性を比較すると、予防接種をする方が良いのだろうと、公的機関の情報を信じて、我が家では子供が2才の時から毎年、家族全員でインフルエンザ予防接種をしてきました。

しかし、2005年1月20日号の週刊文春に 「厚労省データのでたらめ インフルエンザ予防注射は打ってはいけない」を読んでびっくりしました。でも、この記事は本当なのでしょうか。以下に、インフルエンザ予防接種について調べたことをまとめてみました。


インフルエンザ予防接種推進派−有効性 その1

 日本小児科学会では平成16年10月31日付で、乳幼児(6歳未満)に対するインフルエンザワクチン接種について−日本小児科学会見解を発表しています。

 要約しますと、
1) 1歳未満児については対象数が少なく、有効性を示す確証は認められなかった。
2) 1歳以上6歳未満児については、発熱を指標とした有効率は20-30%となり、接種の意義は認められた。

 乳幼児は高齢者と同様インフルエンザに対してハイリスクであり、本人のみならず家族や保育士などへの接種も合わせて実施することも感染の機会を減らす上で大切である。

 インフルエンザ脳症の阻止効果は低いが、結果的に発症を減じる可能性はあり、ワクチン接種の意義はあるものと考えられる。    

 


インフルエンザ予防接種推進派−有効性 その2

 国立感染症研究所 感染症情報センターのホームページによると・・・

 インフルエンザ予防には、乳幼児であっても、ワクチン接種は、安全で有効な方法である。ただし、その有効性は、学童に比べると低く、特に、B型インフルエンザでの効果は低い。

 本邦の報告では、A香港型インフルエンザには、大きな抗原変異があった状況下でも、2-6歳児で、50%以上の感染防止効果が報告されている。

 脳症の予防に、インフルエンザワクチンが有効かどうかについてはデータはないが、ほとんどの症例がA香港型インフルエンザに伴っており、ウイルス血症が発症に関与しているとすれば、有効と考えるのが妥当である。

 またインフルエンザ発病から中枢神経系に障害を起こすまで、1.4日と短時間であることから、インフルエンザ関連脳症では、治療は困難であり、むしろ予防としてのワクチン接種が重要という意見もある。

インフルエンザ予防接種推進派−副作用

 インフルエンザワクチンによる副作用については、


1) 局所反応は10%程度: 接種した局所に生ずる発赤・腫脹・疼痛で、2〜3日で消失します。


2) 全身反応は1%以下: 発熱・頭痛・悪寒・倦怠感のほか、まれに接種直後から数日中に、発疹・じんましん・紅斑・かゆみ等があらわれます。


3) 重症な副作用は100万接種あたり1件未満: 接種後30分以内に、ショック、アナフィラキシー様症状(ひどいじんましん、呼吸困難、血管浮腫等)、ギランバレー症候群、けいれん、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)があらわれます。

4) 死亡事故は約2,500万接種あたり1件: 残念ながらゼロではないが、この数字は、現在広く用いられている他のワクチンに比べやや少ない程度で、特にインフルエンザワクチンの安全性が低いと言うことはない。


  以上 国立感染症研究所 感染症情報センターのホームページより)

 

 平成15年度インフルエンザワクチンの副反応の報告等について(厚生労働省医薬食品局の医薬品・医療用具等安全性情報より)

  平成15年度のインフルエンザワクチンの推定出荷本数は,約1,463万本であり,薬事法に基づく副作用等報告による副反応は,162症例,259件(注射部位の発赤・腫脹等26件,発熱18件,ショック・アナフィラキシー様症状14件,肝機能障害12件,発疹等12件,意識消失等9件,関節痛7件,筋痛7件,ギラン・バレー症候群7件,痙攣7件,喘息6件,下痢5件,他)であった。

 なお、後遺症5例、死亡7例には、未成年は含まれていなかった。

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インフルエンザ予防接種反対派−有効性 その1

 かつて日本では、小学生などの学童にインフルエンザワクチンを集団接種していた。しかし、その有用性に関して、前橋市で1981年から1986年にかけて丹念に調査した結果、明確な有用性が認められ無かったことが報告され(前橋レポート) 、それがきっかけとなりインフルエンザの集団予防接種が廃止されています。

 

 前橋レポートは、大変長くて難しい内容ですが、インフルエンザ予防接種の有効性に関しては、要は、インフルエンザ予防接種の明確な有効性は認められず、一方、自然のインフルエンザに感染して得た免疫はきわめてよく保持されていた、ということです。



インフルエンザ予防接種反対派−有効性 その2

● カンガエルーネット〜子供の病気(予防接種,副作用,薬)中心の育児サイト〜では、インフルエンザ予防接種の問題に真摯に取り組んでいらっしゃいます。

● インフルエンザワクチンを集団接種に有用性が認められず中止された経緯があるにもかかわらず、昨秋(2004年)、日本小児科学会は、幼児へのインフルエンザ予防接種を定期接種の対象に加えようとする動きがあった。

● その根拠として、厚生労働省が2000年度から2002年度にかけて行った調査で、インフルエンザ予防接種が有効と判断されたことがある。

 

しかし、カンガエルーネット管理者がその研究の問題点をあげています。

@調査対象の接種群・非接種群との間に大きな偏りがある。

A別の目的で行なわれたアンケートの集計結果では、予防接種の効果は全く認められない。

B予防接種の副作用が過小評価されており、接種歴がある者では、ない者に比べて、副反応(発熱)が起こりやすい。

 ワクチントークと日本消費者連盟も、インフルエンザ予防接種について反対意見を、ネット上に掲載しています。

 



インフルエンザ予防接種反対派−副作用 その

 前橋レポートの調査では副作用については調べていませんが、見解のところで、入院を必要とする副反応は,注射25000回に1回と計算されるという報告もあると記載しています。

 しかし、この文献は1980年と非常に古いものであり、その当時のワクチンと現在用いられているものとは精製度が異なり、現在のものは、かなり安全性も向上していると考えられます。

 厚生労働省の発表は、公式に副作用として報告されたものだけであるので、実際にはもっと多いのではないかと危惧されている方もいらっしゃるようです。

 

 確かに、注射した部位が腫れたとか、発熱したとか、それほど重篤な副作用ではない場合は病院に行かなければ数字としては現われてきません。しかし、重篤な副作用の場合、親はやはり予防接種との関連性を疑い医師にその旨を伝えるのではないでしょうか。そう考えると、重篤な副作用に関しては、公式の副作用発表数がそう現実とかけ離れているようには思われません。

 それにしても、子供の死亡事故は無かったとはいえ、平成15年度のインフルエンザワクチンの副作用による死亡例が7例というのは、やはり気になる所です。

 



インフルエンザ予防接種反対派−副作用 その2

 いわゆる副作用ではなく、保存剤の問題が気になる方もいらっしゃるようです。

 インフルエンザワクチンには、保存剤としてチメロサール(有機水銀系防腐剤)が用いられています。ワクチンにはよく用いられる保存料で、一応、安全とはされています。

 チメロサールは有機水銀なので、一回限りのワクチンならともかくも、毎年接種しても安全なのかという危惧があります。有機水銀が水俣病を思い出すことや、「きれやすい」性格が有機水銀の体内蓄積に関連しているという説があるということや、かつてアメリカで自閉症との関係が疑われたことなどが不安材料でしょう。

 

 チメロサールが心配な方には、国内メーカー4社のうち、1製品(インフルエンザHAワクチン「S北研」)だけチメロサールを使用してないものがあります。ただし、若干割高です。チメロサールの入っていないインフルエンザワクチンを使っていることを売りにしている小児科もあるようです。

 チメロサール無添加のワクチンは、代わりにホルマリン含量が多いのではと思って調べてみましたが、同社のチメロサール入り製品のホルマリン含量に比べて半分と、むしろホルマリン含量も少なくしてありました。用いるインフルエンザウィルスは厚生労働省指定のものしか使えないのですから、こういうところで製品の差別化を図ることは消費者として大歓迎ですね。

 

2005年1月20日号週刊文春の記事について

 効かないと主張する根拠

@ 年々ワクチンの使用量が増えているのに感染者が増えている。 →ワクチンの使用量はほぼ正確に把握できるが、感染者数は診断薬の発売により、インフルエンザ感染者の実数は変わらないのにと診断される人が増えた可能性もあるのでは?

A 前出の前橋データ

B WHOの流行予測株ではなく、日本で作りやすい株でワクチンを製造している →これは知りませんでした。ビックリ! でも、いくらなんでも抗原性の似通っている株を替わりに使っているのではないでしょうか?

 

 副作用が多いとする根拠

@義務接種時代だけで、厚生労働省が認定した死亡・重度障害者数は188人。 →長期間の被害数を示し、副作用をわざと強調した表現に見える。何年間の数で何パーセントに相当するのか? また、感染による不利益との比較もしなくては、判断できないと思う。

Aインフルエンザワクチンは毎年変わる変わるということで、効果や副作用に関する臨床データが曖昧なまま認められている。 →確かに、怖いものですね。

● オマリーとしては、もうインフルエンザ予防接種は止めようかな、という気持ちに傾いてきています。今シーズンはすでに接種してしまったので、来シーズンの接種時期、つまり今年の10月頃まで、さらにじっくり調べてみてから結論を出そうと思っています。

 

インフルエンザ予防接種に関するおすすめ本

予防接種の考え方科学全書

由上 修三 (著)¥1,529 (税込)

大月書店 

前出の前橋レポート作成のリーダーであった由上修三氏の著書。「インフルエンザワクチンの学童集団接種が、インフルエンザの流行をおさえる役割を果たしていない」ことを証明した医師たちの考える「予防接種の在り方」とは・・・。10年以上の前の本であるが、厚生労働省は未だに、本当に子供たちのことを考えているとは思えない。
 医者には聞けないインフルエエンザ・ワクチンと薬 2005年版 


母里 啓子, 浜 六郎, 山本 英彦(著)

¥1,155 (税込)

ジャパンマシニスト社


みんなが接種するから自分も・・・ではなく、よく考えて自分で判断しましょう。2005年度版で最新情報も入っています。

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