Dr.オマリーの子供お薬注意報

いわゆるおなかの風邪と下痢止め

感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎のケアのしかた
吐き気止めのお薬
下痢止めのお薬
抗生物質

子供が突然吐いたり下痢をしたり・・・。赤ちゃんや幼児の場合、そのほとんどは感染性胃腸炎といわれる「おなかの風邪」です。でも、下痢止め薬はかえって病気を長引かせてしまいます。上手にケアしてあげましょう。

 


■ 感染性胃腸炎とは

 子供の胃腸炎のほとんどはウイルスによるものです。多くの場合、突然の嘔吐からはじまり、下痢、激しい腹痛、発熱、食欲減退などが現れます。30〜40%には、咳や鼻水などの風邪らしい症状も伴います。

 毎年11月から3月にかけての寒い季節に多く、ノロウイルスは10月から1月に、ロタウイルスは1月から3月に流行します。

 夏期の胃腸炎は、腸炎ビブリオやサルモネラなど細菌性のいわゆる食中毒によるものが多いようです。

 オムツの赤ちゃんの場合は、診察の時にオムツごと便を持参しましょう。ウイルス性のものは米のとぎ汁様の白い便、細菌性のものは腐敗臭のする下痢便にどろっとした粘液と血が混じることがあり、便をみてもらうと診断がつきやすくなります。

 嘔吐は3日くらいで、下痢は1週間くらいで自然に治ります。

 しかし、ぐったりしている・尿が極端に少ない・噴水のように吐く・頻繁に吐きおなかが痛そうに泣く時は早めに受診しましょう。このような場合は腸重積の可能性もあります。

 また、大人にも感染することがあるので、手洗いを心がけましょう。

 

感染性胃腸炎のケアのしかた

 おう吐が続くと急速に脱水症が進むことがあるので、何よりも水分補給が大切です。

吐いて10分ほどたったら、少量(1歳未満は大さじ1杯分くらい、1才以上では大さじ1杯分くらい)の水分を与えてみます。あとは様子を見ながら、15分おきくらいに与えます。でも、本人がどうしても飲みたがらないときは無理しなくても大丈夫です。

一時間くらいたち落ち着いてきたら、徐々に一度に与える量を増やし、間隔を空けていきましょう。


嘔吐により電解質が失われるので、水分補給には電解質を含むジュースなどを与えましょう。水や麦茶だけで補うと低ナトリウム血症によるけいれんなどが起こりやすくなります。

電解質を含む市販ジュース(アクアライトビーンスタークポカリスエットアクアサーナなど)は、飲みやすく味付けされていますが、手作りもできます。作り方は簡単。湯ざまし 200 ccに、小さじ1強の砂糖と小さじ1/5弱の塩を加え、さらにりんごジュースなど大さじ2-3杯を加えて味つけします。 粉末アクアライト を常備しておくと、1袋で50mlでき、少量だけ必要な時に便利です。

吐き気止めのお薬

 身体は、吐くことによりウイルスを排出し、身を守ろうとしています。したがって、原則的には吐き気を薬で抑えることはしません。

 重症で脱水症になりそうな場合に限り、ナウゼリン坐薬などの吐き気止めが処方されることもあります。

 しかし、このお薬は、まれに意識障害やけいれんがあらわれることがあるので、医師の指導を守って慎重に使う必要があります。

 お薬が余ったからといって、次回吐いたりした時に、安易に用いないでくださいね。

.

下痢止めのお薬

下痢は、ウイルスを排出しようとする防衛反応ですので、安易に使うべきではありません。かえって病気が長引くと治癒が考えられています。

しかし、ひどい下痢が続く場合は、塩酸ロペラミド(商品名:ロペカルド小児用ドライシロップ、ロペミック小児用、ロペミン小児用など)が処方されるかもしれません。

 

 ただし、このお薬は子供が長期間服用した時の毒性について分っていませんから、症状が軽くなったら、お薬は中止しましょう。

また、余ったお薬を、次回の軽い下痢の時などに飲ませるのは絶対にやめてください。



抗生物質

 便の細菌検査で、細菌性の下痢と診断された場合は、抗生物質を飲みます。

● 抗生物質に関しては、別のページで詳しく取り上げましたので、そちらをご覧ください。

 [前へ] [ [上へ] [次へ] [ホームへ]

Copyright 2004-2005 MO Kikaku , all rights reserved.