Dr.オマリーの子供お薬注意報

虫よけスプレー



            

虫除け薬の成分
赤ちゃんへの使用は控えめ
市販薬のディート含量
蚊取り線香や殺虫スプレー
天然素材の虫除けなら安心?
薬に頼らないで蚊を避ける工夫を



 暑くなって、蚊が増えてきましたね。うちの子は、虫に刺されると大きく腫れて、じくじくしてしまうので、掻き崩して「とびひ」にならないように、とっても気を使います。おまけに、今年は、日本脳炎の予防接種が事実上中止されているので、余計に蚊に刺されたくないですよね。でも、赤ちゃんや小さなお子さんには、虫除けスプレーの使いすぎは要注意です。


■ 虫除け薬の成分

 直接肌につけるタイプの虫よけスプレー、クリーム、テープなどのほとんどに、有効成分としてディ ートが含まれています。ディートは、60年以上も前に米軍で開発されたもので、蚊な どの感覚神経を麻痺させ、活動を鈍らせます。

 その安全性については、よく研究され ており、大人には、それほど危険なものではないようです。しかし、まれに神経障害 や皮膚炎などの副作用が起きるため、赤ちゃんや子供への使用を制限している国もあ るようです。実は、私や母も、虫除けスプレーにかぶれて、ひどいめにあったことが あります。

赤ちゃんへの使用は控えめに。

 日本では、赤ちゃんや子供への虫除け薬の使用は、特に禁止されていませんが、副作 用を考えると、あまり日常的に多量に使うのは考え物です。

 <カナダの使用基準>
6ヶ月以下の赤ちゃん−使用が禁止されています。

6ヶ月から2歳までの赤ちゃん−虫に刺される危険性が高い時に限り、ディート 含有量10%以下の物を、一日一回だけ使用することが認められています。使用する場合 は、控えめに用い、顔や手には使用しないこと。長期の使用は避けること。

2−12歳の子供−ディート含有量が10%以下の物を用いること。一日3回以 上は使用しないこと。長期の使用は避けること。

●  神経障害などの重篤な副作用は、多量に口に入れてしまったり、長期に日常的に用いたといった極端な例です。とはいえ、カナダの基準を参考にして、虫除け薬の使用は控えめに した方がよさそうですね。

● 国民生活センターでは、先日(2005年6月3日)、虫よけ薬の子供への使用を規制するように、厚生労働省に要望書を出しています。 その中で消費者へのアドバイスが参考になりますので、簡単にまとめておきますので、参考にしてくださいね。
  1. 特に乳幼児では、習慣的な使用は避け、特に虫が多い所に行く時に限り使用する。
  2. 吸入を避けるため、エアゾールタイプではなく、塗るタイプを使用する。
  3. 手や顔への使用を控え、長袖、長ズボンを着用することにより、虫よけ薬に頼らないように工夫する。

市販薬のディート含量

● 日本の虫除けには、ディート含有量はあまり書かれていないようです。上記の国民生活センターの要望書の中では、医薬部外品の虫よけ薬の方が、医薬品よりも、一般的にディート含量の少ないが,多いものもあり、また、成分表示のないものもあると書いてあります。

ディート含量が明記してあった商品例
     ウナ虫よけスプレーS 3.5%
     リペランPS エアゾール 7.5%
     ムヒ 虫よけムシペール 12%


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蚊取り線香や殺虫スプレー

 網戸をちゃんと閉めているはずの我が家でも、どこからともなく蚊が入り込んできます。だらか、夏場は電子蚊取り器をほとんど毎日つけていますが・・・・蚊取り線香や家庭用のエアゾール式殺虫剤は、安全なのでしょうか? これらには、成分として主にピレスロイド系薬剤が含まれています。

●  ピレスロイド系薬剤は、昆虫に毒性があるけれども人体には毒性の低い化合物です。しかし、毒性が低いとはいえ、無毒というわけではありません。また、環境ホルモンの疑いもあるようです。閉め切った部屋で使ったり、子供のオモチャや食べ物にかかるような使い方はやめましょう。

渡辺雄二さんの著書「あぶない抗菌・防虫グッズ」 (1470円)にも、この辺のお話が詳しく載っています。

やはり、毒性は少ないとはいえ、毎日長時間吸い込むのも、体に良いはずありませんよね。



天然素材の虫除けなら安心?

 ディートの危険性を誇張して、天然の物は安心と宣伝している商品もよく見かけます 。主として、シトロネラ、ユーカリ油、レモンバーム、ラベンダーなどの精油が入っ ているようです。しかし、ディートに比べると作用は弱く、作用の持続時間も短いよ うです。

● 「天然の物は安全」という信じている方が結構いますが、しかも、安全性に関して、あまり調べられていませんので、注意してくださ い。

 その他、ディートは、化繊やプラスチックを腐食します。私は、子供の皮膚に直接塗りたくないと思って、Tシャツやズボンにスプレーしてみたりしていたのですが、化繊だと生地をいためてしまいますね。まあ、子供服はほとんどコットンでしょうけど・・・。ストッキングが溶けた例がのっていましたので、ママは気をつけてくださいね。   




薬に頼らないで蚊を避ける工夫を

 赤ちゃんは、蚊が多い場所や時間帯(夕方から明け方)のお出かけはなるべく避けてたほうがよさそうです。どうしても、蚊が多 い場所に行くときは、なるべく長袖、長ズボンをはかせるなど、虫よけ薬の使用量をなるべく減らすように工夫しましょうね。

 とはいえ、部屋の中にも蚊が・・・ 不思議と、子供が一番美味しいらしくて、子供→ママ→パパの順で刺されるんですよね。網戸をしているのにWHY?  昔、田舎のおばあちゃんの家にお泊りに行ったら、必ず蚊帳の中で寝ていたことを思い出しました。パタパタ蚊帳に停まっている(だろう)蚊を追い払って、体を縮めて蚊帳に潜りこむ時、ちょっとドキドキしたものです。そこで、今年は蚊帳を買おうと思っていろいろ調べてみました。

●  昔ながらの蚊帳は3畳用で 高級品(13300円)からお手頃値段(4800円)までと、値段はいろいろです。2段ベッド用
もありました(7800円)。
● 最近は、赤ちゃん用の蚊帳があるのですね。可愛い絵のついたベビーベット用や赤ちゃんサイズの蚊帳は2980円でした。このような、ドーム型の蚊帳は大人用もあります(シングル用2980円、ダブル用3480円)。その他に、天蓋タイプの蚊帳(2940円)もありました。これは、天井にフックで付けるだけなので簡単に取り付けらるし、メルヘンチックでお姫様気分になれそうです。 
 ベビーカー用虫よけネット (1300円)は夕方のお散歩によさそうですね。
なんと、蚊帳に関する本もあります。 どうぞ蚊帳の中へ 21世紀によみがえる不思議空間 三島おさむ著 

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