THE功夫
「ザ・クンフー」と読みます
※間違っても「ザ・いさお」などと読んではいけません
このソフトはHuカードソフト第1弾としてPC-engineと同時発売されました
言うならば、当時一世を風靡していたファミコンにPC-Engineの実力を見せつける為に作られた
文字通りの「看板ソフト」です。
通常、看板ソフトとなると、かなり力を入れて作られます、
何故ならそのソフトの「出来・不出来」によって
そのハードの今後の運命が決められると言っても過言ではないからです。
もちろんこのゲーム「THE功夫」も例外ではありませんでした
・・・しかし
悲しい事にこの「THE功夫」というゲームは
「力を入れすぎた結果、見事に空振りしてしまったソフト」
なのです。

(1987年 PC-Engine ハドソン)
内容はタイトル画面を見れば解る通りカンフーのアクション物で
襲い掛かる敵を倒しながらひたすら前に進んでいくといういわゆるマリオ型ゲームです。
まあ、解りやすく言うと
リアル版スパルタンX
とでも思ってください
さあ、このゲームの主人公は中国カンフー界を救うべく立ち上がった男
王さんです

「呼んだか?」
・・・
残念ながら王と描いて「ワン」と発音するんです王さん・・・

!
さあ、気を取り直して本物の王(ワン)さんに登場してもらいましょう

歩行中のワンさん
彼がこのゲームの主人公、ワンさんです
妙に大胸筋が揺れているのが気になりますが
さすがPC-Engineの実力を見せつける為に作られた看板ソフトだけあって
当時としては筋肉の描き込み具合等が恐ろしくリアルでした。
それにしてもワンさん、誰かに似てませんか?
(
+
)÷2=
結局中途半端なワンさん
そんな彼の今回の目的は一つ
「暗黒帝王」の異名を持つ中国カンフー界のふとどき者を抹殺する事だそうです
まさに暗殺者
それにしても

目が危ない
充血してるぞ暗殺者
酒酔い?それとも薬?
大丈夫なのか暗殺者
そんな危ない暗殺者、ワンさんの暗殺拳の数々は

上段パンチ

中段パンチ

中段横蹴り

垂直跳び蹴り

斜め跳び蹴り
・・・のみです
技が少ないぞ暗殺者!
何故下段を出さん?
・・・どうやらこの男の暗殺拳には下段攻撃という技が無い様です、
その為、敵共は嫌らしいほどワンさんの下段を攻めてくるらしいです・・・(本人談)
とりあえずゲームスタート

戦いに挑むワンさん
突然ですが
あなたはこの画面を見て何かアンバランスな所に気づきませんか?
「後ろの背景が水墨画っぽい?」
違います、このゲームの舞台は中国なので強引にアリです。
ヒント:画面と人物の比率を見てください
もう解りましたね
正解は
「キャラが異様にデカイ」のです


スパルタンXと比べて見るとその違いは歴然
恐ろしくデカイですね
実はこの「THE功夫」というゲームは、冒頭でも触れた通り
その異様なまでのキャラのデカさとリアルさを代償に全てを犠牲にしてしまったのです
犠牲その@
操作性の悪化
キャラが余りにもデカすぎるの為に画面が著しく狭くなってしまい
それに伴って主人公の行動範囲もかなり制限されるのです。
例えるなら密室の中で周りの壁を気にしながら戦っている様な感じで
プレイしていてとてもストレスが溜まります。
デカけりゃいいって物じゃありません

跳び蹴りなどを繰り出すと画面から出そうな勢いです
犠牲そのA
突然!敵出現
キャラがデカくなるということはその分ステージの画面面積が小さくなるということですね。
ですから敵が来襲して来ても主人公に襲い掛かる直前で初めてその姿を現す訳です、
その結果、かなり敵の攻撃に対処し辛いのです。

気づいた時にはもうこの距離
この様に「THE功夫」というソフトは
グラフィックに力を入れすぎた結果、見事に空回りしてしまったのです。
しかしここでゲームを終わる訳にもいきません。
キャラのデカさに戸惑いながらもプレイ続行

しばらくすると何やらフードを被った怪しい僧が接近
どうやら敵側もワンさんに刺客を送ってきた様です。
といっても敵の刺客はこの怪しいフード僧のみです、
それも刺客なのにこの僧達は何故か一切攻撃などはしてきません
ただワンさんに向かって歩いてくるだけなのです。
しかし、不思議な事にワンさんはこの僧と軽く接触しただけなのに
著しくダメージを受けます

弱いぞ暗殺者!
しかし、
この僧共もワンさんの攻撃を受けると星になる勢いでぶっ飛んで行きます

このボコボコ感が堪らない
また、この僧共も個性的な三種類の僧が揃っていますので簡単に紹介してみます
![]()
ノーマルフード僧
ただ主人公に向かって近づいて去っていくだけの僧です
こいつらは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」とばかりに大量発生してきますが所詮雑魚です

大量発生時
![]()
輪島功一僧
別に気分が悪い訳でも人生に疲れている訳でもありません
ましてや脱糞中などではありません
コイツは主人公の直前まで近づくと
突然しゃがみ込むといったフェイントらしき行動を取ります、
その姿はまるで輪島功一の必殺技「かえる跳びアッパー」そっくりなので勝手に輪島功一僧と命名

スカ!
しかしその後、彼は攻撃をする訳でも無く
何事も無かったかのように歩き去っていきます
何がしたかったのお前?
![]()
視覚攻撃僧
この僧は基本的にノーマル僧と行動パターンは一緒ですが耐久力が格段に高いです
その為、早めに倒さないと懐まで突っ込んで来られ、非常に厄介な敵になります。
しかし彼等の最大の武器はその高い耐久力ではありません
彼等の最大の武器とは
その度ギツイ発光色なのです
この発光色により何人のプレイヤーが目をやられた事か(涙)

あまり見てると目がチカチカするので注意!
しかし
このゲームでは刺客である僧どもは大した脅威にはなりません
実はこのゲームではストーリーと全く関係の無い
虫、岩、石、マリ、ナイフ、斧、鎌、蛇、扇子
挙句の果てには人魂までもが何故か襲ってきますが
そっちの方が100倍脅威なのです。
しかし、人魂までにも襲われるとは・・・
ワンさんは前世ではかなりの悪だったと推測可能。
しかしそんな敵多し男ワンさんにもたった一人だけ味方が存在します、
しかもその味方とはワンさんの負った傷を治してくれるという癒し系な人らしいのです。
どうやらワンさんは孤独な男では無かったみたいですね。
さあ、そんな敵多しワンさんの唯一の味方とは

ただの烏龍茶でした
しかもパック入りな所がニクイ

烏龍茶「ほらほら、僕凄い事に空中を徘徊出来るんですよ」
「・・・だから?」

結局孤独なワンさん
しかしワンさんは孤独に慣れているのかはたまたやせ我慢か、
そんな事は気にも留めずに荒野を進んで行くのでした。
そしてしばらく進んでいくと

何やら軍人らしきハゲ登場
どうやらコイツが最初のボスの様です
そんなハゲの軍人、ハゲ軍曹の華麗な技の数々とは


恐ろしくモーションのデカい張り手とトーキックのみ!
やっぱり技が少なすぎ・・・
しかしこれが結構強いのです
何故ならばこのゲームのボス達の動きは他の格闘アクションゲームと一線を画します、
「こちらの動きをあたかも見透かしたかのようないやらしい動き・・・。」
解りやすく言うと
プレイヤーがして欲しくないと思った動きを、して欲しくないタイミングで実行して来るのです。
これこそがこのゲームの恐るべき難易度と言われた由縁です
しかしワンさんも伊達に暗殺者は名乗ってません
対ボス戦に備えて必殺拳を2つも開発してきたらしいのです
その二つの必殺技とは・・・


デカパンチ&百烈拳
デカパンチは拳を放つ際、その名の通りコブシが巨大化しボスのライフを三つも削り取ります、
百列拳に至ってはボスのライフを四つも削り取る程の大威力な技なので
2つとも一見するとかなり使えそうな技の様ですね。
・・・しかし、そんなに甘くはありませんでした。
この二つの必殺技は一聞するとかなり使えそうな技なのですが
何故かボスの攻撃を何もせずに数発食らった後でないと発動してくれません。
その為、必殺技を出そうと思ったら
デカパンチなら2発、百烈拳に至っては3発もボスの攻撃を
何もせずに黙って喰らわないといけないのです。
デカパンチ:ボスの攻撃によりワンさん2のダメージ→デカパンチ発動→ボス3のダメージ
百烈拳:ボスの攻撃によりワンさん3のダメージ→百烈拳発動→ボス4のダメージ
結局ボス1のダメージ
結局通常攻撃と一緒じゃん・・・
何て見掛け倒しの技なんだ、ワンさんはこんな事も気づかずに毎日トレーニングしてたのか?

しかし激しい戦いの末、ワンさん勝利
しかも相手への礼も忘れない
それに引き換えハゲ軍曹の方は余りにも情けない格好で戦意喪失中。
その姿はまるで駄々をこねているガキの様です

かなり情けない
ハゲ軍曹を倒したらとっとと次のステージ(1−2)へ

次のステージと言っても夕方になっただけで背景同じです
この面で輪島功一僧初登場
しかし

この面のボスも何故か懲りずにハゲ軍曹でした
しかし結果はまたしてもワンさんの勝利!
ハゲ軍曹、またしても情け無い姿で戦意喪失中、
その姿はまるで寝ションゲベンをしたガキにそっくりです

情けなさ過ぎる・・・
さあ、次のステージ(1−3)へGO!

しかし予想通り、夜になっただけで背景は特に変化無し

やっぱりボスも変化無し
使い回しが多すぎるぞ!
しかし、今度のハゲは一味違っていました
主人公を倒すべく新たなる新技を放ってきます
その新技とは・・・

頭突き
しかしハゲの努力も虚しく、かなり見掛け倒しの技でした。
その結果

ハゲ、完全敗北
一日に同じ相手に三度負けるバカはそうは居まい。
例の如く情け無い姿で戦意喪失中のハゲ、
そ、その姿はまるで・・・・

オゲレツ親父

これにはワンさんが敗北
ふう、危うく下に走る所でした、危ない危ない・・・

ハゲを倒すと何やらボーナスステージらしき物が出現しヌンチャクを振り回すワンさん。
しかし何故実践でソレを使わないんだ暗殺者!

破壊完了
それにしても格闘アクション物の主人公はよく物を壊したがるな・・・

ボーナスステージを終えると中華風の建造物の中まで移動します
ここでも敵の猛攻撃を掻い潜って進んでいくと

何やら怪しい中国娘登場
どうやらこいつがこの面のボスの様です。


やはり攻撃は2種類のみ・・・

しかしワンはこの短い時間で早くも中国娘の弱点を発見しました
(ワンさんの目線に注目)

これが中国娘の弱点だ!

中国娘、あまりの恥ずかしさの為に戦意喪失
しかし礼は忘れない男、ワン
娘を倒したらとっとと先に進みましょう

扇子が降って来てますが一様これも敵です
すると今度は・・・

ワンさんのクローン登場
その様はまるで悟空とターレスです

コイツはクローンだけあってワンさんと攻撃・行動パターンが全く同じですが
一つだけワンさんと違う所を発見しました。
それは

殴られると顔色が極端に悪くなる所です
病気なのか?

クローン、体調不良の為、ワンさん勝利!

次の面(2−3)では何故か鞠が大量に落下してくるので注意が必要です

しかもボスはまたあの中国娘です
相変わらず使いまわしが多いですね

面倒臭いので中国娘の弱点を連打
段々穢れていくワンさん
そして・・・

またしてもワンさん勝利!
相手が女だろうが一切容赦しない男、ワンさん

中国娘を倒すとまたまたボーナスステージです
ちなみに今度はパーフェクトでした

ボーナスステージが終わると今度は城内らしき場所での戦いです

フード僧三人同時蹴り
これぞ醍醐味
そんな風にして進んでいくと

何とジャッキー・チェン登場

流石ジャッキー・チェンだけあって結構強いですので
苦戦を覚悟した方がいいかもしれません

激戦の末、何とかワンさんの勝利!
しかし流石ジャーキー・チェン
崩れ具合もリアルでイイ!
ジャッキーとの激戦の余韻を残し、次のステージ(3−2)へ

1面と同じく夕焼けになった他は変化無し

しかもボスはまたしてもターレス
ええ加減にしろよ!

何回も出て来られると困るので
ワンさんには強引に本物の百烈拳をマスターしてもらいました

クローン敗北
所詮オリジナルには敵うまい
百烈拳で高揚した精神を落ち着かせ次の面(3−3)へ

やはり夜に・・・
それにしても此処まで三日三晩戦い続けていると言うのにワンさんは息切れ一つ無し。
実は恐るべき体力ですこの男。

ボスはまたまたジャッキーさん

コイツも何回も出てきそうで怖いので
ワンさんには強制的に分身の術を覚えてもらいました。

ワンさん勝利!
もう出てこないでね。
とうとう次は最終ステージの様です

最終面では洞窟の様な場所で戦います
さすが最終面だけあって敵の攻撃も最高潮に達します。
しかし

またお前か・・・

そんな貴方に百歩神拳

そしてクローンは灰になりました・・・
南無〜
しかしそれも束の間

何と今度はジャッキーさんが
スーパーサイヤ人となって再登場

・・・もう勘弁してください

最後の最後でインディージョーンズ並の大岩が転がってきますが
ドツキまくれば回避できます
さあ、この後はとうとうワンさんの標的「暗黒帝王」の登場か?

しかしそこには怪しい老人が一人
じーちゃんが暗黒帝王?
そんな訳無いよな・・・酔っ払ってるし
どうやら酔っ払ってこんな辺境まで迷い込んできた様ですなこの老人・・・
取り合えずおじーちゃんをほっとく訳にもいかないので声を掛けてみる事にします。
ワンさん「おじーちゃん危ないからどいてなさ・・・」

「ぶべら!」
・・・こ、こいつだ
こいつが暗黒帝王だ、
それにしても人の好意を踏み躙るとは許せん!
コテンパンに伸してやると向かって行ったワンさんだったが
この爺さん・・・

恐ろしく強いです
全く隙が無い
何者?

この怪しい動きと手に持った瓢箪・・・
もしやこの老人の拳法はあの
酔拳!?
すると貴方はジャッキーの師匠の蘇化子ですか?

映画「酔拳」より
何と師弟揃ってこのゲームに出演していた様です。
道理で強いはずだこの老人・・・。
しかしここで負けるわけには行きません
ワンさんも己の出せる全ての力を出して戦いました。
その結果

ワンさん遂に暗黒帝王に勝利!
しかし、喜びも束の間

突然謎の落盤発生
歩いている僧にぶつかった程度でダメージを受けてしまうワンさんにとっては
この落盤にはとても耐えられまい・・・。
さらばワンさん!そしてあの世で幸せに!
・・・って勝手に殺してはいけません
ちゃんと生きてます。


(サラリーマン? C言語?)
宿命の敵を倒し、これまで戦ってきたボス達を回想するワンさん、
今の彼の胸中に去来する思いとは何なのか?
それは誰にも解らない・・・。
(劇終)
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