樋口一葉の世界

 明治期の市井に生きる人びとを情感たっぷりに、楽器の生演奏と奥山眞佐子の会話形式によって演じます。
 パンフレットはこちら(PDF、616KB)。

『闇櫻』
明治25年2月脱稿(一葉 初本作品)
 

 中村家の令嬢“千代”と園田家の一人息子“良之助”。子どもの頃から兄弟のように睦まじく過ごしてきた二人。ある時、千代は良之助を恋い慕う気持ちに気づいてしまう。良之助への恋心を恥じらい、その想いを気づかれまいと戸惑いの日々を送る千代。幼なじみへの初恋の恥じらいと苦悩に揺れる心を描く。

『大つごもり』
明治27年12月脱稿

 幼い頃に両親を亡くした“お峰”は、奉公先で骨身を惜しまず働いていた。ある年の暮れ、大恩ある伯父が病床に臥し、大つごもり(12月31日)までに2円が用意できなければ年を越せないという。伯父のために奉公先から2円を盗み出すお峰の、揺れる心をつぶさに追う。

にごりえ』
明治28年08月脱稿

 銘酒屋「菊の井」の一枚看板“お力”は、客の相手をしながらも“源七”を忘れられずにいた。同じ町内の裏長屋には、お力のために全財産を失った源七の女房“お初”が身を粉にして働いている。ある日、源七はお力のもとへ出かけていった。二人の女性の切ない想いが寄せる、はかない愛を描く。

『十三夜』
明治28年09月脱稿

 夫の精神的虐待に耐えかね、離縁の決意で実家へ帰った“お関”。しかし父の説得により婚家へ戻ることに。傷心のお関を乗せた人力車の車夫は、初恋の人“録之助”だった。旧暦十三夜の月明かりのもと、運命のいたずらに耐える人々の哀しみに迫る。

わかれ道』
明治28年12月脱稿

 両親を知らず、一寸法師とあだ名されるほど背の低い傘屋の“吉三”と、仕立てを生業にする“お京”の姉弟のような関係は、生涯続くものと思われた。しかし突然、お京は、妾に行くことに。岐路に立つ二人の哀しみに滲んだ、人生の無常を描く。





 上記の樋口一葉作品を、奥山眞佐子が心を込めて読み語ります。
 また、読み語りワークショップも開催しています。
 ポスターはこちら(JPEG、297KB)。




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