大阪 〜ネーポン&売れない仏壇屋〜
1997年2月旅行

 

ネーポン

 

皆さん、「ネーポン」って知ってますか? 
「たけし・さんまの世界偉人伝説」というTV番組(すでに今は放映されていないが)でかつて紹介された飲み物です。
「そんなの知らん」っていう人が見てもここはあんまりおもしろくないでしょう。
でも、「知ってるぜぃ」っていう人が見たら、おそらく大爆笑でしょう。

前置きはこんな程度にして、俺が1997年に大阪に行ったときに、とうとう飲んできたんですよー。
これはその時のレポートだと思って下さい。

ネーポンとは?

正体不明の飲み物。どこで造っているのか、どんな成分が含まれているのかよくわからない。今は「ミス・パレード」というビンに入っている。なぜなら、ネーポンと書いてあるビンをみんな持ち帰って、なくなったからだそうだ。今現在は持ち帰り不可である。その気になる味は、オレンジジュースに似ている。しかし、それは異様に冷えている。

そして新メニュー、「ホットネーポン」もある。このホットネーポンは、なんのことはない、ネーポンをその場でちょっと汚い鍋で沸騰させてマグカップに注ぐだけである。その気になる味のほうだが「ネーポン」はまあまあ、「ホットネーポン」はハッキリ言ってまずい。ネーポン1本の値段は、ちょっと記憶が不確かだが、250円程度だったと記憶している。

 

アジア コーヒー(店の名前)の中

臭い。半端じゃなく臭い。店の中で猫を飼っているのと、その不衛生さがブレンドされた臭いと思われる。そして、例の「怪しいおっさん」が飲んでいるビールのにおいも混ざっている。俺らが行ったときも、その怪しいおっさんはいた。ひたすらビールを飲んでいた。ハッキリ言って、店の中は別世界という感じで、その臭いのために10分いるのが限界かもしれない。

らくがき帳があって、それには全国各地からネーポンを飲みに来た人達のメッセージが書かれている。中にはインドカレー(一応ある)を食った人もいて「美味しかった」と書いてあったが、あの臭いの中よく食えたと思う。

ネーポンを売っているおばちゃん

店に入るなり「ネーポンか?」と聞かれる。
俺らの目的はすでにバレていた。
なんだかカウンターパンチを食らった気分だった。

このおばちゃんの名前は忘れてしまったが、けっこう歳だ。

そしてその髪の毛はどう見ても「ズラ」である。

怪しいおっさん
TVで見たときの同じく、ひたすらビールを飲んでいる。なんでも戦争で目が見えなくなったそうだ(本人談)。
このおっさんにしてもおばちゃんにしても、何を言っているのか聞き取ることは難しい。
このおっさんとおばちゃんが夫婦かどうかは謎である。
なお、写真撮影は拒否された。

感想

ここを見つけたときは、一緒に行った友達と大騒ぎした。笑いが止まらなかった。めちゃくちゃ嬉しかった。
店の中は本当に臭いし狭いし、衛生的にひっかからないのかと思うほどであった(いや、絶対ひっかかると思う)。
ちなみに「このおばちゃんが死んだらここはどうなるのだろう?」と余計な心配をしている。
大阪という街のディープな部分を見たような気がする。

追加情報1:アジアコーヒ、つぶれる!!

その後の情報によれば、とうとうつぶれた(閉店?)そうだ。遅かれ早かれそうなる運命だとは解っていたが、いざそうなってみると寂しいものがある。しかし、つぶれた理由というのが不明である。経済的なものなのか、おばちゃんの死去によるものなのか、その詳細は判っていない。いずれにしても、営業してようが営業が終わろうが、この店自体のもつミステリアス性やエキゾチック性は少しも損なわれてはいない。なんとも不思議な店だった・・・。

情報を提供してくださった方、ありがとうございました。

 

 

追加情報2:ネーポンの原料

ネーポンは「ネーブル」と「ポンカン」というものを混ぜたものらしい。ネーポンのことは、中島らもの「西方冗土」という関西探求(?)の書に載っているらしいのですが、俺は持ってないし見たこともありません。っていうか、「ネーブル」「ポンカン」って何?

って書いたところ、何人の方から「ネーブル」と「ポンカン」について教えていただきました。それらをまとめると、ネーブルって夏みかんみたいな大きさのミカンで、夏みかんは酸っぱいけど、ネーブルは甘い。ポンカンも同じようなやつだけど、最近見かけないらしい。味を比べた場合、「ネーブルの方が好きだ」という人の方が多かった。オイラは、夏みかんとかハッサクとかは知っていたんだけどねぇ。うふ、意外と世間知らずなのがバレちゃったい。

情報を提供してくださった方、ありがとうございました。

    

 

    

 

売れない仏壇屋

 

これもネーポンと同じく「たけし・さんまの世界偉人伝説」で紹介された所です。
ここの店は一応仏壇屋なのだが、30年以上一度も仏壇が売れたことはないという。
今では仏壇の他に、食料や服や雑貨まで売っている。

 

店の中
この売れない仏壇屋の本当の名前は「古谷安楽堂」という。
色々なものが置いてあるだけに、店内(といっても外にでているが)はゴチャゴチャしている。
とにかく、こんなもの何に使うの?っていうものも置いてある。
本当に色々なものが置いてあって笑える。
もちろん、仏壇も店の一番奥に大事そうに置いてある。
店のおばちゃん

リクエストすると「30年間一度も売れへん」と本当に言ってくれる。
このおばちゃん、名前は忘れたけど、めちゃくちゃおもしろい。話してて飽きない。
その辺の若手芸人よりよっぽどおもしろいかもしれない。
俺らが行ったときも、最初は店先で話していたんだけど、「中に入り〜」と言われ、「その前になんかこうて〜」って言われた。
しっかり商売しているところがおもしろい。
ちなみにその時こうたものが缶コーヒーだった(昔懐かしいUCCの)。

結局小一時間ほど話をしたのだが、本当に楽しかった。
昔なんかの舞台に上がって、その時に司会をしていた鳳啓助・唄子に文句を言ったとか。
本当か嘘かはわからないけど、話はとてもおもしろかった。
「一緒に写真撮ってー」って言ったら快く応じてくれたが、 しっかりと化粧直ししていたのがかわいらしかった。

感想

ここの店は営業時間など決まっているわけもなく、周りが商店街だから周りが閉めたら閉めており、自分のところが売れてないということは周りも売れてないそうだ。またおばちゃんが「ホンマ売れへん」って何回も言うものだから、娘か姪の人がちょっと照れながら「止めなさ〜い」って言ってんのがおかしかった。それでもこのおばちゃんは「ホンマのことだからええやんか〜」って感じで喋ってくれた。俺はこのおばちゃんすごい好きです。ちょっと顔がおかめみたいだけど(^_^;)。ゴメンね、おばちゃん。