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Socialization of a puppy
犬たちの幸せな将来のための重要な子犬の社会化
わたしは散歩の時、公道や公園を堂々と歩きたいと思っています。
前からたくさんの人が来ても、気の弱い犬が威嚇してきても、後からバイクが来ても
気にせずヒールのポジションで歩いて、待てる。(いつでも、どこでも)
たまには、犬を連れて行けるレストランやペンションへ連れて行ってやりたいと思っています。
きちんとテーブルの下で、人が通っても、他の犬が近くに居ても大人しく待てるように。
散歩の途中のコンビニの前でも、大人しく待てるように。
犬がこれから生活をする人間社会においての社会化と順応。
犬が大きくなって、やっておいて良かった子犬の社会化・子犬の勉強を紹介します
「うちの子は・・・」とかって話を聞きますが、正しい理解で、恐くないんだよって事を
経験を積ませることにより将来きっと役立つ時が来ると思います
見過ごされがちな事ですが、非常に大切な事なので、
子犬を育てている方、これから子犬を飼おうと思っている方、ぜひ参考にして下さい
CONTENTS
子犬の社会化と順応
問題行動のある犬の観察レポート
臆病な性格はなぜ恐怖性攻撃行動に発展するのか?
子犬の刺激に対する感受性(堂々とした犬)
社会化と順応に適切な時期は?
社会化と順応が重要であるのに、なぜ見過ごされてしまうのか?
子犬の勉強(社会化と順応のために飼い主がやるべきこと)
獣医師から「散歩をさせても大丈夫」の許可がでたら・・・
他の犬とのかかわり
他のイヌとのコミュニケーションがうまく行えないと・・・
パピークラス
社会化と順応の途中で何かに恐がる様子を見せたときは?
社会化と順応は消えていくことがある?
飼い主が気をつけるべきことは?
社会化に関する研究結果
順応性に関する研究結果
子犬の社会化と順応
子犬には、適切な時期に人や他の犬との適切な関係を経験させることが必要です(社会化)。
また周囲のさまざまな環境に子犬を慣れさせることも必要です(順応)。
適切な時期に適切な社会化や順応を経験できなかった場合、臆病な犬に育ってしまいます。
そして臆病な犬は人や他の犬を恐がるあまり、恐怖性攻撃行動を起こしてしまうことにもなるのです。
問題行動のある犬の観察レポート
期間:1年間
対象:問題行動のある773頭の犬
結果:10%にあたる79頭に臆病な傾向を認めました。
原因:人との早期社会化不足、車や人の通る道路などへの順応不足でした。
結論:人を恐がる犬のほとんどが、防御としての恐怖性攻撃行動をおこす犬になっていました。
全体の4.5%以上の犬が他の犬に対して攻撃的でしたが、これは他の犬との早期社会化が不十分であったことが原因です。結局、773頭のうちの113頭に見られる問題は、「予防すれば、こうならずに済んだはずなのに」と思えるものでした。
臆病な性格はなぜ恐怖性攻撃行動に発展するのか?
人や他の犬に対して不安を感じる犬は、その場から逃げ出すことによって彼らとの距離を保とうとするものです。ただし、逃走が不可能なケースもあります。リードでつながれている場合や、室内や車内にいる場合です。それでも距離を保とうとすれば、人や相手の犬を追い払うしかありません。だから、犬は攻撃を見せかけて追い払おうとするのです。犬が攻撃を見せかけようとするときの相手との距離を『臨界距離』と呼んでいます。
散歩道や公園などで出会うほとんどの人や犬は単に通りかかったというだけで、その犬にあえて近づこうとしているわけではありません。でも、その犬にとっては、相手が自分に近づいてくるように見え、恐くて攻撃を見せかけるのです。そして、それを繰り返してるうちに攻撃行動を見せることへの自信が生まれ、同じような状況で攻撃行動をとることが習慣になります。さらに攻撃行動がもたらす効果に自信を持ってしまうと、ついには恐いと思う人や犬を攻撃するために向かっていくようになります。このような犬が危険である理由は、動きが予想できないことです。つまり犬が不安がり相手に攻撃するきっかけが予測できないのです。
子犬の刺激に対する感受性(堂々とした犬)
大人や子ども、行き来する車、そして道端のゴミ袋まで・・・工事現場の音、救急車やパトカーのサイレン、花火の音、カミナリの光や音・・・。さまざまなものが環境からくる刺激といえます。子犬がそれらを恐がるかどうかは、その刺激に対する感受性に起因します。さまざまな刺激を経験した子犬ほど感受性が低下して、恐いとも何とも思わなくなるわけです。子犬は社会化と順応のなかで、これらの刺激を経験していくのです。さまざまな刺激に対して堂々としている子犬ほど、あるいは刺激に対する感受性が低下している子犬ほど、新しい刺激にもうまく対処することができます。そして堂々とした子犬は成長しても、堂々とした犬になれるのです
社会化と順応に適切な時期は?
科学的な研究によって以下のことがわかっています。
社会化と順応にとって重要な時期は、生後12〜14週齢(3ヶ月前後)
社会化と順応の開始時期が遅いほど、健全な気質は発達しにくくなる。
12〜14週齢(3ヶ月前後)時に社会化と順応をゼロからはじめたとしたら、希望はほとんどない。
結論:子犬が生後6週齢(1ヶ月半)までずっと母犬のもとにいる場合、ブリーダーは社会化と順応を配慮したサポートをしておくべきでしょう。そして新しい飼い主は6〜12週齢(1ヶ月半〜3ヶ月過ぎ)の間に、さらに重要な役目を果たす必要があります。入手したときの子犬の月齢が高いほど、社会化と順応のための努力はより必要です。
下記の「社会化に関する研究結果」、「順応に関する研究結果」を参考にしてください。
社会化と順応が重要であるのに、なぜ見過ごされてしまうのか?
多くの子犬は、さまざまな理由で、刺激を受けぬままに長期間、保護されがちです。それが、社会化と順応が見過ごされてしまう原因です。最初に述べた臆病な成犬79頭を、生後16週までどんな環境で育ったかを分析すると以下のような結果になります。
| 犬の頭数 | 飼い主に引き取られた週齢 | 環境の種類 | |
| 4 | 10週齢まで | 2ヵ月半弱まで | 納屋か小屋 |
| 6 | 10〜12週齢まで | 2ヵ月半弱〜3ヶ月前まで | 犬舎か屋外の同等のもの |
| 16 | 12〜16週齢まで | 3ヶ月前〜4ヶ月前まで | 犬舎かブリーダーの家 |
| 15 | 16週齢まで | 4ヶ月前まで | 犬舎かブリーダーの家 |
| 38 | 6〜12週齢 | 1ヵ月半弱〜3ヶ月前 | ワクチン接種が完全に終わる まで飼い主の家の中にいる (しばしば16週齢以降も) |
1.ただ単に、ブリーダーが適切な家庭を見つけられないまま時間が経ってしまうこともあります。6週齢(1ヶ月半)の子犬の面倒を見るのにふさわしい家庭など、まずないと思ってるブリーダーは少なくないからです。でも、6週齢(1ヵ月半)の子犬の面倒を見るのに不適切な家庭であるなら、その家庭はどの週齢の子犬の面倒を見るのにも不適切です。
2.すべてのブリーダーにありがちなことですが、ドックショー用にとっておく子犬を選ぼうとして手元に長くおきすぎ、気づかないままに社会化と順応に大切な時期を過ぎてしまうことがあります。
ブリーダーが社会化と順応への正しい対処を行う限り、子犬を何週間か手元においても何ら不都合はありません。ただ、ブリーダーが正しい対処をすることは非常にまれなことであり、また非常に時間を取られることでもあります。
3.子犬が適切な時期に社会化や順応ができない理由は、ワクチン接種のプログラムにもあります。ワクチン接種が終了するのは、時に12週齢(3ヶ月前)以降にもなるのですが、その間、子犬を感染源から隔離しておかなければならないからです。それは飼い主の家の中にいなくてはならないことを意味します。子犬に外出が許されるころには、社会化と順応のための大切な時期が過ぎてしまっているのです。
子犬の勉強(社会化と順応のために飼い主がやるべきこと)
子犬に『何があっても平気だよ』と思えるようにさまざまな場所に連れて行きましょう。
最初は静かな場所からはじめ、だんだんに混みあった場所に連れて行くようにします。
見た目にも、聞く音にも、徐々に小さい物から慣らしてあげて下さい。
道路:
車の音や人々の喧騒を経験させます。
最初は静かな裏通りから。だんだんと混雑した道へと連れて行きます。
人が集まる場所:
人が座ったりしゃべったりしているところならどこでもOK。
いろんな人たちに子犬に話しかてもらったりさわってもらったりしましょう。
子どもの遊び場:
たくさんの子どもと出会うのに最適な場所です
(注意:それまでに適切な寄生虫駆除プログラムについて獣医師と相談してください。)
子犬が子どもたちに圧倒されてしまわないよう、はじめは2〜3人の子どもに限り、
子どもが興奮しすぎないように気をつけましょう。
車:
車での移動を頻繁にさせると車に乗ることになれ、かつ車酔いを防いでくれます。
子犬は、前のシートやひざの上に乗せてはいけません。
成犬になったときに座るべき場所に子犬のうちから座らせます。
田舎:
田舎の景色や物音、におい、また家畜などになれさせます。
子ども:
自分の子どもや友人の子どもなど、子どもたちにさわられることに子犬をなれさせましょう。
ただし、しつこくかまったり子犬をおもちゃのように扱ったりするのはやめさせます。大人が監督してください。
また、定期的に赤ちゃんがいる人に会うようにも工夫しましょう。
とくに近い将来、家族を持とうとする人には必要です。
犬が赤ちゃんに危害をくわえないかと不安に思う前に、子犬のうちに赤ちゃんになれさせておけば、
赤ちゃんが生まれても心配せずにすみます(『社会化や順応は消えていくことがある?』を参照)。
飼い主以外の異性の人:
育つ環境や犬種により、慣れる人の性別に偏る場合もあります。
男性ばかり、女性ばかりではなく、万遍に慣らせてあげて下さい。
食事:
子犬の食事中にあなたや家族の誰かがボウルにフードを足すことになれさせましょう。
こうすることで、あなたや家族への警戒心を取り除き、
成犬になったときの食べ物に関する攻撃行動が起きるのを防いでくれます。
クルーミング:
短毛やワイヤーヘアーの品種だから必要ないと思っても、毎日グルーミングをしてください。
グルーミングをすることで子犬は体全体をさわられることになれ、優位性攻撃行動の発現を防いでくれます。
獣医師の検査:
毎日、耳や目、歯などを検査しましょう。また、足を持ち上げて肉球をチェックしたり、しっぽの裏を見たりしましょう。
子犬がこれをうれしそうにさせるようなら、他の人にもやってもらいましょう(家族団らんの時のよき話題にもなります!)。獣医師の診察を受けるときのために大切なことです。応急処置が必要な場合にも役立ちます。
来客:
来客に子犬をなれさせましょ。子犬の社会化を進め、将来的にはなわばり行動が過敏になるのを防ぎます。
最初の興奮がおさまったときに、子犬に向かってただ『こんにちは』とか『ハーイ』と声をかけてもらうだけでいいのです。
いろいろな物と音:
掃除機や電動ドリルの音など、家の中にある刺激に子犬をなれさせましょう。
かわいそうだと心配する必要はありません。子犬はストレスを感じることなくだんだんと刺激になれていきます。
他の犬:
すでに犬を飼っているのなら、庭で子犬を紹介しましょう。年上の犬との最初の対面がすめば、
彼ら自身で社会的ランクを理解します。飼い主が干渉しなくても折り合いはつくはずです。
(一般的には上記のように言われますが、家庭内でも外でも犬のランクは成長と共に変化する可能性もあります。
また全ての犬が友好的とは言えません。何かの事故でトラウマになり攻撃性行動に発展する可能性もあります。
他の犬との接触は、くれぐれも正しい知識と理解で注意深く行って下さい。)
じゃれ噛みをやめさせる:
子犬たちは成長するにしたがって体を使った遊びをはじめ、成犬たちの耳や尻尾などを引っ張って困らせるようになるものです。ごく幼いうちは何をやっても許されますが、特に子犬の歯は鋭いのでだんだんと噛むことは許されなくなります。強く噛んだり遊びで噛みついたりするのはルール違反で、ルール違反をするとすぐに罰せられることを、子犬たちは18週齢(4ヶ月強)までに学習します。ということは、各家庭に迎えられた子犬は、この学習がまだ不完全だということです。そこで新しい家庭は、母犬がやり残したものも引き継がなくてはならないのです。
*じゃれ噛みをやめさせるには
子犬が人と遊んでいて噛んだときは鋭く『だめ!』と言い、いかにも痛そうに振る舞います。
そして子犬から離れて5分ぐらい無視します。
1.こうすることによって子犬は、遊びと本気とで噛む力をコントロールするとこや、
2.噛むことで相手の注意を引こうとしても自分の『得』にはならないことを学びます。
リードトレーニング:
家の中や、庭に出てリードと首輪をつけることになれさせ、散歩をするための準備をしましょう。
ひとりぼっち:
社会化はとても重要なことですが、孤独になれることもまた重要です。ひとりで放っておかれることになれていない子犬は、成長してから分離不安(飼い主と離れると不安になり問題行動を起こすこと)で苦しむことになりがちです。分離不安の主な症状は破壊的行動、遠吠えしたり絶え間なく吠えること、不適切な場所での排泄、の3つです。
子犬を分離不安に陥らせないためには、毎日1時間以上、子犬をかわまずに放っておく、つまり自分のケージでひとりぼっちにしておくことです。できるだけ、子犬が夜、寝る場所でそうさせてください。ただし、それが飼い主のベットであってはいけません。それは分離不安や他の問題の一因となるのです。
まず、排泄をしても困らないよう、また噛むと危険な電気コードなどがないようにします。室内用の犬舎を利用するのがいい方法です。長持ちしそうな噛むおもちゃをペットショップで入手し新鮮な水を与え、子犬をひとりぼっちにします。
最初は飼い主が別の部屋にいることになれさせます。最初はドアを開けたままにしておき、次に閉めた状態になれさせていきます。子犬がそれになれたら次に、たとえばお隣にお茶を飲みに行くなどして外出します。そして次第に外出の時間を延ばし、毎日1時間以上、留守にします。子犬が鳴いているのが聞こえても戻ってはいけません。静かになってから戻ります。「鳴けば飼い主を呼び戻すことができる」と子犬に思わせてしまったら、ひとりぼっちになれさせることは絶対にできなくなります。
出かけるときと帰ってきたとき、注意して欲しいことがあります。外出前に子犬にかまうと、子犬は興奮して飼い主と一緒にいたがります(犬にとって「バイバイ、またね」という言葉はありません。飼い主のどんな行為も「さあ一緒に行きましょう」の意味に理解されてしまいます)。また、帰ったときにかまい過ぎると飼い主がいなかった寂しさが強調されてしまいます。
内服薬を飲ませる稽古:
錠剤の薬くらいの大きさに切ったあまり堅くないジャーキーのような物を用意する。
口を開かせ、舌の上に置いてやる「何するんだよ、あっでも美味しい」
口を開かせるのに慣れたら、喉の奥に突っ込んで喉元を撫で下ろし飲ませる。
爪きりの稽古:
膝の上で抱っこし、爪を切る事を見せ、削ぐように切る。
慣らせるだけなので、切るしぐさをするだけでも良い。
耳掃除の稽古:
脱脂綿で耳の入り口をガサガサと撫でる、音に慣らせる。
飼い主以外の人に触られても平気でいられる稽古:
飼い主以外の人にしか慣れない犬ってなんとなく飼い主としては嬉しいと感じることもあります。
が・・・・・もし病気になったらどうしますか?
獣医さんに体を触られるし、痛い事もされます。
大人しく出来なければ、治療も受けられません。飼い主以外の人に触られても
悪いことはされない、恐くないって事を覚えさせましょう。
獣医師から「散歩をさせても大丈夫」の許可がでたら・・・
さて子犬の自分の足でのお散歩です。
はしゃぐ子は少し制しぎみに、動かない子は無理に引っ張らずに、じっくりお散歩させて下さい。
徐々にリードでコントロールしながら、飼い主の左側に付いて歩く練習をさせましょう。
このポジションで子犬を気遣いながら一緒にお散歩すると、
この位置なら飼い主が守ってくれると、安心感がでてきます。
このポジションの習慣づけが、将来のシツケに役立ちます。
人間や他の犬たちへの接触も大変良い社会勉強になります。
しかし、どの犬も良い子とは限りません。
出来れば相手の飼い主さんに「挨拶させてやってもいいですか」と1言聞きながら、
相手の犬が威嚇してないか、毛を逆立て緊張しすぎてないか、様子を見ながら、
近づきたい場合は、ゆっくりとリードでコントロールしながら接触させてあげて下さい。
※吼えられたり、噛まれたりするとトラウマになりやすく、大きな犬を見たら唸るとか、
小さな犬を見たら襲い掛かるとか、取り返しの付かない事になりかねません、
くれぐれも気を付けて下さい。
※この時期の子犬は成長期にあります、無理や、激しい運動は避けましょう。
他の犬とのかかわり
他の犬との社会性を高めるということは、公園で他の犬と大暴れをするということではありません。
もし相手が、ちゃんとした社会化ができていない犬なら、犬同士の意思の疎通がうまくできずに攻撃行動が起きてしまうことも考えられます。そして、そんな出会いをした子犬は、その後、他の犬に対して攻撃的になってしまうことも考えられます。土曜日や日曜日の午後にでも公園に行ってみれば、正しいコミュニケーションができないためにケンカをひきおこす犬たちがたくさんいることに気づくでしょう。
他のイヌとのコミュニケーションがうまく行えないと・・・
18週齢(4ヶ月強)以前に母犬やきょうだいたちから引き離された子犬たちの社会性は、まだまだ未熟です。(『社会化や順応は消えていくことがある?』を参照)。そんな子犬たちが社会化を学ぶための教室であるパピークラスには、子犬がお互いのつきあい方を学べる理想的な環境が用意されています。たとえ少し遠くても、ぜひ参加しましょう。これは、とても大切なことです。
パピークラス
パピークラスで子犬たちは、犬としてのボディーランゲージ、顔の表情、声の出し方を学びます。もし子犬自身が他の犬に対して「危害を与えません」ということを伝える方法を知っていたら、攻撃されることはないはずです。同様に、他の犬のボディーランゲージを読み取ることができれば、自分が脅されているのかどうか、そしてどう反応すればよいのかを知ることができるでしょう。
18週齢(4ヶ月強)を超えた子犬はパピークラスに参加することはできません。社会性や噛みつき抑制を学ぶのに最適な時期をすでに過ぎてしまっているからです。そればかりでなくそれら子犬の参加を許せば、悪い癖を他の子犬たちに広めてしまう可能性さえあります。
パピークラスには他にも利点があります。教室で他の家族との交流ができるので、子犬はさまざまな人と出会い、さらに社会化を進めることができます。また教室のプログラムは楽しい雰囲気なので、子犬が遊びを中断して号令に従えるようになっています。クラスで学ぶことで、成長してからも飼い主の号令に従うようになっていくでしょう。クラスの内容は厳しい強制的な方法ではなく、ごほうびによって正しい行動をしっかりと身につけさせるもので、お座りや伏せ、飼い主の横について歩くこと、オイデなどの練習が、楽しむためのトレーニングとして行われています。近隣のパピークラスについては、かかりつけの獣医師にたずねてください。
社会化と順応の途中で何かに恐がる様子を見せたときは?
1.過敏な反応をしないでください。飼い主が子犬を安心させようとすると、かえって恐怖心を高めてしまうことがあるからです。飼い主の反応を見て子犬は、自分が恐がっているものを飼い主も恐がっているのだと思います。「群れのリーダーとして」、何も恐くない、全く平気という態度をとって「お手本」を見せてください。
2.「こんなもの恐くないでしょ?」などと、恐がっているものを子犬に近づけたりしたりしてはいけません。子犬の注意をそれに向けてしまうと、ますます恐怖心を強めてしまいます。
3.出来るだけ頻繁に、その恐がる刺激に接するようにしましょう。ただし最初は距離をとって(つまり刺激を小さくして)子犬になれさせ、子犬の反応がやわらいできたら次第に刺激を強くしていきます。
社会化と順応は消えていくことがある?
研究によると、しっかりと社会化された3〜4ヶ月齢の子犬でも犬舎に入れたままにしておくと、6〜8ヶ月齢までに社会化が後退し、大変臆病になってしまうことがわかっています。一方6ヶ月齢以降の子犬なら、長い間犬舎に入れたままにしておいても、そういうことはありません。つまり社会化は6ヶ月齢未満の子犬において、消失してしまうことがあるということなのです。(Woolpy1968)
飼い主が気をつけるべきことは?
1.子犬が6ヶ月になる前に、犬舎のような環境に長時間、入れておくのはよくありません。子犬に検疫を受けさせる予定の人は、これをよく覚えておくできです。ただし、夜間や週末だけの短い期間なら問題はありません。この場合は逆に、そういう環境に子犬をなれさせることができ、もし将来、犬を預けることになっても、ストレスを感じさせずにすみます。
2.どんな人に対しても社会化のできていた子犬が、6ヶ月齢になる前に男女どちらかしかいない家庭や子どものいない家庭に移った場合、失った環境要素(男性または女性、子どもなど)に対する社会性がなくなってしまうことがあります。
3.しっかりと順応していた子犬が、6ヶ月齢になる前に田舎などの静かな環境に移されると、騒々しい環境に順応できなくなってしまうことがあります。
4.子犬は生後数週間のうちに、母犬やきょうだいたちとの暮らしの中で社会化がはじまりますが、その仲間たちから離されてしまうと、社会化のトレーニングを続けない限り、せっかくの社会性が弱まってしまいます。
5.子犬が6ヶ月齢になる前に飼い主からブリーダーのもとに返された場合、その子犬が長期間、犬舎に入れられていたのなら、社会化と順応は後退してしまっていることをブリーダーは覚悟するべきです。
6.5のポイントは保護施設から引き取った子犬にもあてはまります。
7.子犬を飼う場合、最低でも生後6ヶ月間は社会化と順応を絶えず続けていく必要があります。
社会化に関する研究結果
1.子犬が生まれて間もないときに1分間だけ人間のにおいをかがせ、その後の数週間を人間から隔離して再び人間に会わせた実験では、子犬は人間に関心があり近づく傾向を示しました。一方、生後早期に人間との接触を経験していない子犬は、その傾向がありませんでした(ユトリヒト大学)。
2.おもに人間の中で育てられた子犬を他の子犬と一緒にした場合、同じような環境で育った子犬の群れに入る傾向にあることがわかっています。人と他の子犬のどちらにも均等に接してきた犬は、やはり同じような育ち方をした子犬の群れを好みがちです。また、子犬同士の接触しか経験していない子犬は、同様の経験しかしていない子犬との交流を好みます(Fox1971)。
3.5週齢ではじめて人に会った子犬は、恐がらずに人と接することができました。9週齢ではじめて人と出会った子犬は人を恐がり、14週齢まで人に接する経験のなかった子犬は、まるで野生動物のように人を恐がりました(Scott&Fuller1965)。
順応性に関する研究結果
子犬を全く刺激のない環境で育てた実験で、5週齢(1ヶ月強)ではじめて何か物を与えられた子犬は積極的にそれを調べはじめました。8週齢(2ヶ月前)以降にはじめて物を与えられた子犬は、それを調べるというよりも、むしろしりごみしてしまいました。12〜16週齢(3ヶ月前〜4ヶ月前)の時期にはじめて物を与えられた子犬は、しばしば恐怖のあまり硬直してしまいました(Fox1971)。
*内容の一部、データは「子イヌの社会化と順応のための完全ガイド」より転載・引用させていただきました。
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