楽しい、うしろ滑りスキー(&豪快なさちい)

●1997.1.25〜26 アルツ磐梯スキー場/猪苗代リゾートスキー場 ペンション泊(名前忘れたよ)
●サカイサン・ゆあさ坊・さちい・なぁ坊・しのん

 志賀高原の興奮冷めやらぬ中、今度はツアーではないスキーに行く事になった。
同じ会社の、とあるグループが行くスキーに便乗させてもらうもので、金曜日の夜、半泊ついているという。 夜行じゃなくて、お布団でねれれるところが魅力だった。しかし、それも、夜のうちに着けば・・の話なのだが。
2002/11/15追伸として、さちいのコメントが付きました。最後までスクロールしてね。


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 出発は、仕事が終わった6:00頃。大雨の降る中、1boxのレンタカーで私たちは出かけた。運転手(サカイサン)一人に、乗客が4人。実に、一人だけが大変な出発であった。(現在、この思い出をなぁ坊と話すると、「よくもまぁ、行ったもんだ。」という会話になる。)

●とほほその1
 とにかく土砂降りの雨で、レンタカーのタイヤはかるくスリップしまくっていたと言う。ずっと走ってから、4WDのはずが、フルタイムではなく、2WDにギヤが入っている事が分かったのだ。
●とほほその2
 道をまちがえて、対面通行の高速道路を、強引にUターンした。(死ななくて良かった・・・)
●とほほその3
 高速を降りて、チェーンを装着する際、チェーンの着脱が出来るのはサカイサン一人で、さちいが手伝ったものの、相当な時間がかかった。
●最大のとほほ
 半泊ついていたのに、ほうほうのていで(しのんは乗っていただけ・・)宿についたのはAM4:00であった。しかも、ベッドが一人分足りなくて、ジャンケンで負けたしのんとなぁ坊が、せませまで二人で身を寄せあって寝た。そして、冷えきっていてほとんど眠れず、7:30には朝食をぼーぜんと食べていた。


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 車に分乗して、アルツ磐梯へと向かった。スキー場は、猿岩石の「白い雲のように」がBGMでずっと流れていた。
 なぁ坊は、今回の旅行で一緒の別の人たちとどこぞへ行ってしまった。(猫魔ボウル方面だったらしい)。
 さちい、ゆあさ坊、しのんは、午前中は厩尾根エリア下部の緩斜面で、サカイスキースクールをやって頂いた。くりかえし第2ペア(W 740m)を使い、6コース(16°/23° 800m)や、7コース(19°/21° 740m)を滑った。コース幅が広く、斜度の割には全く圧迫感のない、良い練習場だった。ボーゲンがしっかりと止まれる様になってきた。「ひざ」や「上半身の向き」、「体重移動」が主な指導項目だった。
 AM11:30 ある程度練習がすんだら、アルツゴンドラ(2390m)で磐梯尾根エリアトップへと向かう事になった。しかしこの選択は、「とほほその5」を生み出してしまった。その日は風が、強かった。ゴンドラ乗り場の最後尾に並ぶ。
 じりじりと待つが、なかなか前に進まない。アナウンスでは、強風のため、徐行運転をしていると繰り返している。1時間後、私たちはまだその列に並んでいた。しかし、どんどん列は長くなっていく。そして、今まで並んでいたのを無駄にしたくないという気持ちと、いつ乗れるか分からないこの状況から脱出したい気持ちとがないまぜになっていた。2時間後、私たちはまだ並んでいた。ブーツの中の足はこちこちだった。寒さでだんだん無口になっていった。「着いたら、あったかいものを食べようね。」が、合い言葉になっていた。3時間後、私たちの乗車順番がやってきた。トップのレストハウスでなぁ坊たちと昼食をとる約束をしていたのだが、PM2:30になっていた。そして、乗車時間11分のゴンドラに乗っていたのは30分あまりだった。徐行運転。もの凄い風が尾根を越えて吹いていた。
とにもかくにも、なんとかトップにたどりついた私たちは、「とほほその6」に出会う事になる。レストハウスでは、ほとんどの食べ物が売り切れ。セットものは冷たいドリンクしかつけられない有り様だった。3時間もただひたすら寒さに耐え、ゴンドラを待ち続けた私たちを待っていたのは、冷めたハンバーガーと、氷の入ったドリンクであった。ちーん。
 とにかく、ぼったくりバーに入ってしまったかの様な嫌な気分?で、さめさめで割高なファストフードを食べた私たちは、27コース(9°/23° 1660m)に向かって、レストハウスを後にした。
 1m先が見えない猛吹雪。(とほほその7)が、私たちを出迎えてくれた。なななんなんだ。さちいの後ろ姿、水色のウェアがどんどんかすんでいく。こ、これがホワイトアウト!。さちいどころか、辺りに誰かいるのか、さえ見えない。びゅびゅーぅ、という風の音だけが耳元に打ちつけられていた。しかも、造成して切ってあるコースだから、片側は崖である。なるべく山側を滑る様にして、じりじりとボーゲンブレーキをかけまくり、うちももがぷるぷるしてきた。それでも、すこし下って素直に斜面をつかったコース部分にでると、まだまだ風は強かったが、周りが見える様になってきた。そうするとこれがなかなか広くて快適なコースで、ゆっくりではあったが、順調に滑走することができた。途中少し厳しい部分もあったが、泣く程の斜面には出会わずに最後まで降りて来れた。(しかし、27コースは最後スキーセンターやリフト・ゴンドラ乗り場の手前50〜100mが、ほとんど平で、スケーティングを修得していない私にとっては別の意味で難所であった。)
 降りてきた時点で、もう辺りは薄暗くなってきていた。もう一度ゴンドラに乗る時間も忍耐も無く、再び午前中にレッスンした厩尾根のベース付近で残りの時間を楽しんだ。
 ちょっと滑り足りない一日だった。


よる
 ペンションでの食事を終えた後、一番の大部屋に集まって、明日の計画で盛り上がった。
中でも、アサタロウさんというユニークな40歳台位の人が、日本でも唯一?の、「後ろ滑りスキーヤー」だという。今日は、なぁ坊が沢山アサタロウさんと滑ったのだが、その滑りのすべてが収められたビデオがあり、それを見る事が出来た。
 若いアサタロウさんが、なぜか紺色のゆかたを着て、山側をむいて立っている。もちろんスキーのビンディングは、後ろ前につけてある。それから、後ろ向きのまま、ストックを高く掲げて勢い良く滑り、小さなジャンプ台を飛んだり、パラレルターンの応用だというぐるぐる回転しながら滑降するパフォーマンスなどが私の目を釘付けにした。後ろ滑りスキーを始めたきっかけを伺うと、「普通に滑るスキーの上達に限界を感じた時」だという。・・・上達に限界を感じたからって、後ろに滑ろうと思うその発想が新鮮だった。しかもそれでテレビに、海外のスキーバレエチームと一緒に滑降を楽しむという企画で出演したことがあるという。今日はなぁ坊と一緒にアベック滑りという向かい合ったまますべることを楽しんだらしい。明日はそれを直に見せてもらいたいと思った。
 それから、すでにSKI MAPPLE'97を持っていた私が本を広げると、磐梯周辺には、いくつもスキー場があり、多少意見が割れたが、明日は「猪苗代リゾートスキー場」に行く事になった。


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 猪苗代リゾートでは、ゴンドラを使ったロングランが売りであった。しかし、「初心者以外は」と、おことわりがある。そういうわけで、私は今日は最初から第一ペアリフトで行く、夏の車道を利用したラブリーロード(6°/12° 2500m)狙いであったのだが、また皆にさそわれるままに、ゴンドラのスカイシャトル(1730m)に乗ってしまった。学習していない、わし。
 スキー場トップに到着すると、コチコチのアイスバーンが迎えてくれた。融けてかたまったというよりは、風で表面の柔らかい雪が吹き飛ばされてしまい、ベースの硬い部分があらわれているという感じだった。つるつるというより、がりがり。しのんは精いっぱい大きなハの字を作って引きつった表情で、ゆあさ坊、さちいに続いた。ファンタジーコース(11°/25° 1300m)を行く。斜度感がありすぎて、ターンの為にフォールラインを向く事が出来ないため、すぐ立ち往生する。見兼ねたアサタロウさんがやってきて、しのんの目の前を向かい合って後ろ向きに滑り、ガイドしてくれた。これが昨日なぁ坊がやったというあの滑りかぁ。と、感心する余裕も無い。そして、アサタロウさんは後ろ滑りスキーヤーなので、ターンの必要が無く、列車のスイッチバックの様に前〜後ろ〜まえ〜うしろ〜とするすると降りていく。ターンが苦手な私にとってはうらやましい滑り方ではあったが、はたして後ろ向きに滑れるか、というと、とても出来そうにない。半べそになってなんとか少しずつ降りてくると、クレセントコース(10°/20° 1800m)との分岐点に着いた。同じグループの10人くらいが集まっていて、ぞろっとならんで片足をあげて記念写真を撮った。そこからまた、パノラマコース(13°/21° 1000m)に入り、緩斜面と中斜面の繰り返しの段々畑状の中をゆっくりと降りて行く。強い風が吹き上げてきて、今降っている粉雪を積もらせることなく吹き飛ばしていた。斜面はかなり荒れていて、コブが出来、こぶはふかふかコブとコブの間はガリガリになっていた。ボーゲンながらチャレンジャーなさちいは「こぶ、面白そう。」と言って果敢に突っ込んで行ったが・・私は見た。さちいのスキー板の先がコブに突き刺さり、あっという間に縦に一回転した。一瞬の出来事であった。目撃者は何人もいて、豪快に転けた事を、この後何度も言われる事となった。しのんも数えきれないくらい転んだが、いつも恐る恐る滑っているので崩れる様に地味に転ぶので、さちいのような転び方はすごいなぁと思った。
 やっとのことでベースまでたどり着くと、今度は迷わず第一ペア(810m)に乗って、快適なラブリーロードを3人で滑ったり、単独で滑ったりした。でも頑張って、ゴンドラにも再び乗ったりした。ラブリーロードを滑っている分には、全くの超緩斜面しか無く、単独での滑走が可能なため、誰にも迷惑をかけずに、付き添ってもらわずに安心して滑れる。一人で黙ってすべって。BGMも聞こえてこない所にいると、シュプールが作られる音だけが、かすかに「しゅるるー」といっている。この音がいい。そしてしばらく行くとメインコース(パノラマ)に合流。またにぎやかが戻ってきて。そのプチ孤独がとても心地よかった。そして、あっという間に夕方がきた。

 帰りに、駐車場まで金網の階段を下りるのだが。ストックを金網につきたててしまったさちいは、また豪快に転けて、「るん♪」と言わんばかりにストックを曲げてしまった。そしてさちいの豪快さは、次回へと続くのであった。

 それと、もう一つ。アサタロウさんから、自費出版・イラスト解説付ガイド「楽しい後ろ滑りスキー」の本をサイン入りでいただいた。

●追伸2002/11/15new
このレポートを読んでくれた、さちい様よりひとこと。
「このスキーで泊まったペンションの料理がまずかったよね。」
 そうなんです。ステーキの付け合わせの人参に芯があって、かたかった・・・そしてサカイサンが怒ってた。
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