「!」Special Talk Event by 山野楽器 / 2 Dec 2000(Sat) in 星陵会館 
3 Dec 2000 (Sun) 記 (Special Thanks for Kasumi!) 

 星陵会館・・・永田町の閑静な住宅地にある建物。その中にあるホールで「!」のイベントは行われた。定員400人の小さなホール。高校の視聴覚室みたいなところだ。客席のどこからでもステージが見える。私の席はI-29。9列目の右端。結構みんな、午前中の座席指定券引き替え開始時間から並んでいたとのこと。偉いなぁ。座席指定券と引き替えて、そのあとPARCOの残博に行った人が多かったようだ。

 定刻18:30、BMGファンハウスの担当氏、閣下言うところの「くもりめがね太田氏」がでてきて挨拶。そして、「Age of Zero」のプロモーションヴィデオが上映された。私にとってはお初。抽象的な映像。ちょっとキケンの香りもした。でも、リズムに合わせた映像って、かっこいいね。ホント。
 このあと、会場には「Phantom」が流れ、閣下の声で日本語の朗読が始まる。あれっ?と思い、内容を注意深く聞く。これ、「Phantom」の歌詞じゃないの?果たしてそうであった。最後の方で閣下がステージ上に登場。曲にあわせ、日本語で歌詞をなぞる。ラストのリフレインまで忠実に(笑)。そのままやるなっちゅーに(笑)。はははははは。(歌詞が英語で、内容がわからん!という苦情?が多いので、やってくれたんだそうだ)
閣下 「○×○×」
客席 「○×○×」(忘れた^^;)

・・・と短いながらもおなじみのやりとり。
閣下 「気合い入ってるかー?」
客席 「いぇ〜い!!」
閣下 「気合い入ってるのか・・・(苦笑)・・・こんなところにホールがあったんだねぇ!」
(確かにそういうところだった。永田町の路地裏だもん)
閣下とクモリメガネ氏のやりとりの前で、記者会見のような、生徒総会のようなテーブルがセッティングされる。閣下が真ん中に座り、マイクスタンドを机の下におろした。左右のマイクスタンドもよける。
閣下 「顔が見えなくなっちゃうでしょ」
その気遣いに思わず客席から「おぉ〜」と感嘆の声があがってしまった。閣下の「ぅおーい」で今回のユニットの寺田氏と吉澤氏がステージ上に呼ばれ、席に着く。寺田氏はもこもこのマフラー、吉澤氏は大きめのグラサン。お二人の紹介を閣下からとご本人から。寺田氏は、古くはYMOなども手がけていた方で、なんとスネークマンショーも殆ど録っていたとのこと(ひゃ〜、若い世代は知らないよねぇ)。「!」では総合プロデュースとエンジニアリング担当だったようだ。吉澤氏は作曲とアレンジメント主に担当、今までどんなものを手がけていたか、ちょっと忘れてしまった(^^;
このユニットのオファーがあったときの寺田氏の印象は、
寺田氏 「聖飢魔IIは音のクオリティが凄く高くて、その中でぱぁーんと前にでてくる閣下のvocalというのが印象的だった。テクノの音にそういうvocal・・・」
閣下 「押しつけがましい(笑)?」
寺田氏 「・・・(笑)押しつけがましいvocalてのは今までにないパターンでおもしろそうだと思ったんですね。」

とのこと。それで、自分の事務所の作詞・作曲陣をつれて、ユニットを組んだのだそうだ。レコーディングしてみて閣下の印象は変わりましたか?という問いに対しては、
寺田氏 「いろんなことをやってくれてびっくりしましたね。『こんな風に・・』『いいですよ』『こういうのはどうでしょう』『やってみましょう』・・・って、何でもやってくれて(笑)」
客席 「あぁ〜」(思わず納得の声)
閣下 「お前ら、見たんかい(笑)!」

だってねぇ(笑)。今までの経緯がね。おもしろそうなアイデアは何でもやってみて、いいのを選ぶ、っていう感じだったんじゃないかな。聖飢魔IIは。
その後はレコーディング中のエピソード中心に話は展開した。今回は歌入れが大変だったとのこと。
閣下 「Astrodynamicsという曲のイントロ、あれはアカペラで始まるんだけど、それを3テイクくらい録って、あとで聴いてどれがいいか選ぼう、ということをやっていたら、3人とも『いい』と思うものが違う!いい、と思うものの感じ方が違うんだよね。」
閣下はリズムと音程重視、吉澤氏は「聴いていてぐっとくるもの」、寺田氏はリズムと音程なんだけど閣下とはまた違う。そんなんで、まとめるのが大変だったらしい。個々の曲を閣下と吉澤氏で歌入れしていると、1オクターブ下げてみよう、あげてみよう、ソフトに歌ってみようetc...と2名で限りなく朝までやってしまうことも度々あったとか。
吉澤氏 「それがまたおもしろかったんですけどね。自分だけじゃないな(笑)って。」
そういった際限のない実験を止めに入る(まとめる?)のが寺田氏の役目だったようだ。閣下と吉澤氏の意見がどうしても合わなくなったときの対処法が可笑しかった。
寺田氏「まず私が部屋を出るんですよ。」
閣下 「そうそう(笑)。それで、そうなると、建設的な意見をだすんだよね(笑)。『そんなにそこにこだわるんだったら、じゃあ、この部分とこの部分だけ、こっちのトラックを使って、あとはそっちでやってみよう』って言うわけ。そうする内に『こっちのトラック』の方が多くなっていくんだけどね(笑)。それでできあがったものを聴くと、吉澤君が『僕がいいと思ったところが全然入っていませんね・・・』ってことになる(笑)。」
ははははははは。あの屁理屈大王に勝つのは並大抵のことじゃないもんね。
今回のアルバムの歌入れは、そんなんで聖飢魔IIの時と比べると1曲につき2.5倍くらい時間がかかったのだそうな。その上、コーラスも全て閣下がやらなくてはならない。
閣下 「今まではね、歌入れ終わったら『じゃあ、あとは任せたっ!』って言って、次の曲の歌詞とか書いていると、他のメンバーが『あー』とか『うー』とかやっててくれたわけ。今回はそれも全部自分でやらなきゃなんなかったから、時間かかるかかる(笑)。」
あのコーラスはあーとかうーとか・・・だったのか(笑)。悪メリなんて、そうだけどね(笑)。

 そうこうするうちに時間もなくなってきて、「!」のライブの話。ここでクモリメガネ氏は「札幌」という言葉を発してしまい、閣下に注意されていた。そうなんだよね。日程変更で札幌は残念なことに中止になってしまったから・・・そのことを一番気にかけているのが閣下なのかもしれないね。「!」のライブはバンド編成でやるとのこと。
閣下 「あの音をそのまま再現するには、CDのカラオケを流して歌うしかないからね。」
そうよね。で、吉澤氏が今、ライブに向けていろいろと仕掛けを作っているのだそうな。なーんか、楽しみだなー。ライブ。そういう感じで苦労しつつも楽しく作ったアルバムだということが、今日の話でよーくわかったから。それをベースにライブ楽しめそうだな。
 最後に半券を使って、抽選会。サイン入りポスター10枚とプロモ用アナログ盤3枚。閣下は抽選だけ行って、直に手渡すことはなかったけど。そして客席に向けてメッセージなどを一言ずつ言ってくださって、お三方はあっさりと退場された。
 約1時間のトークイベントだったけど、「巻頭独占!10ページぶち抜きインタビュー」をじっくり読んだような気分。「1曲くらい演ってくれるかと思ったんだけどね・・・」という声もあったが、いえいえ、お話だけで十分に楽しませていただきましたわ。閣下、寺田氏、吉澤氏、ライブでまたお会いしましょう!

注)文中、記憶が曖昧な部分は「雰囲気の記憶」を元に再構成しました。ご了承ください。