右手腱形成、骨形成手術 (2004.3〜)


リウマチとはもう10年近いつきあいだが、幸いなことに全身状態は比較的落ち着いている。ただし、手首の損傷だけは結構酷く、前々から気をつけてはいた。しかしついに、2004年1月半ばのある日、今日は炎症がひどいな〜、と思いながらも歴代最高の仕事量に見舞われた日があり、その日の夕飯の皿を流しに下げていたときに「ビィーッ」と手首に電気が走った。そして、右手薬指が自分の意志では伸びなくなってしまったのだ。
1月半後に自分の結婚式を控えていた私はさすがに落ち込んだものの、何もしないわけにはいかないだろうと、行きつけの病院の整形に相談した。
すぐにオペかと思いきや、自分の結婚式じゃあ万が一リハビリが終わらない等予定外のことが起きたときに困るだろう、切れた腱は数ヶ月ほっといても予後に変わりはないので、全部終わって落ち着いてから手術しましょう、どうせオペなら、切れた腱だけじゃなくて、滑膜の除去と手首骨の固定もセットでやってしまえば、腱の再断裂の可能性がとても低くなるのでそうしましょう、という方針に相成った。
腱が切れているだけで、痛みが酷いわけでもないし、手術までは何をやってもいいです、結婚式と旅行を思う存分楽しんできてください、なーにやってもいいですからね!と後押しされて、予定通り挙式・旅行を遂行したのであった。
・・・そして、すべて終了した3月半ば・・・

3月22日(月)
朝10時前に旦那とタクシーにて病院入り。本当は前週がオペ予定日で、入院したのだが、あまりに頭痛が酷く、微熱もあって体調不良のため断念していた。なので、病院の受付でオペ担当医とたまたますれ違ったときには
「今日は大丈夫?頭痛くて吐いちゃったりしない??」
などと、軽くジャブをかまされてしまった・・・。

病棟に案内されると、先週も担当してくれたナースが
「お待ちしておりましたー。今日はオペ室入りが10時半と早いので、トイレ済ませて、手術着に着替えて、点滴して、『巻き』でおねがいします〜。」
ですと(苦笑)。巻き、ね。心の準備もあったモンじゃない。そうこうするうちに担当医が現れ、私が嫌いだというのに点滴の準備を始める。あの長いルート針がね、柔らかいのにいたいのよ。。。しかも、血管出すために痛い手首をベチベチ叩かれるし(T-T)。イテっ!イテーヨー・・・
「じゃ、そろそろ行きましょうか。歩いていきます?いや、点滴あるから車椅子がいいわよねぇ。眼鏡は?していく?見えない方がいいかもね。じゃ、なしにしましょう!」
旦那も付き添いで、地下のオペ室まで連れて行かれる。入口で旦那とはお別れ。
「がんばってきてねー」「おーぅ、がんばるよーぉ!」
オペ室には歩いて入る。そりゃまだ麻酔もしてないし、手のオペだから歩けるわな。腕を載せる分が横に広がったオペ台に「ヨッコイショ」よじ登る。私には背が高ぎるのだ。
「それじゃあ、まず、消毒しますー」
巨大綿球にポピドンヨードかな?あれをたっっっっぷり染み込ませて、右腕全体に塗りたくる。腕ごと、ドボーン、でも良さそうなもんだったぞ(苦笑)。
「じゃ、脇の下に麻酔しますね。神経に触るとビリビリッてくるから、どの指にビリッと来たか教えてね。」
んー。20mLの注射器か?針は細いようだが迫力あるな(^-^;。痛いし。探りながらチクチク刺しているようだ。
「来たぁ〜っ!来ましたっ!人差し指の方にビリッと!!!」
きましたよ、ほんと。歯医者で神経に触ったような感じ。あんなに脳天には来ないけどね。麻酔が痛いんだわ、麻酔するのが・・・
「じわじわと効いてきますから、そろそろはじめますか。。。」
ここで右上腕部に血圧計の強力なような、駆血帯のようなものを巻いて血流を遮断する。血が出なくていいらしい。・・・って、これがまた結構キツイんだけどね(汗)。この辺から、
「新婚旅行、何処に行ったの?(注:私の結婚式1月半前に腱が切れたため、オペを式後に延期していた)」
などという、なごみ系の会話が始まる。
「愛蘭土です〜♪」
「アイルランド〜?」「あいるらんどぉ?」「えええー、寒くなかったー?」
おきまりの反応(笑)。
「二人ともアイルランド好きがきっかけですから!」
「・・・(^-^;・・そりゃまた奇特な(苦笑)。。」

奇特、って、そうかいな?そんなことないぞ?
「あ、それじゃあ、CDをEnyaに代えようか?あるんだよ(^-^)。(それまではYumingのベスト盤がかかっていた)」
「いいですねぇ〜♪そうしましょう、そうしましょう♪」

そうこうするうちに、始まったらしい。切られた感覚なし。
「あー、細くなって完全に切れてるね。骨もかーなりやられてるわー。よくココまでがんばったね!」
ですと。。。やっぱしかなりダメダメだったのねー。アッ、イテッ!イテテッ!
「あ、今滑膜キレイにしてるからね。ちょっと我慢ね。これを取っちゃわないとね、また傷んでくるからさー。」
引っ張って切っているらしい。何となくわかる。その後、ピュイーン、というよく切れそうな音が。とう骨切って新しい関節造ってるんだな。これは痛くない。うるさいだけ。手根骨のあたりをカルシウム系のボルトで留めて、腱を1本取ってきて(人差し指のが元気で、使えたそうな)薬指・小指に縫いつけてくれたらしい。
「中指もね、腱の一部がだいぶん細くなっているから、余った腱で補強しておいたからね!」
「あー、どうもありがとうございます!」(我ながら変な回答・・)
「じゃあ、あとは、洗って、記念撮影して、皮膚を細かくキレイに(ここ重要!)縫ったらおしまいねー。腕が相当痺れて来てると思うけど、あと10分がんばって。そしたら予定の1時間に2分余るから!」
「はいおわりーっ!お疲れ様ー!駆血帯ほどいていいよ」
「ありがとうございました!・・・うわっ、じわじわ来てる・・ひゃー、法事のあとよりも強烈な痺れ方だぁ〜っ!!」

すごいのよ。ほんと。真っ白だった腕が真っ赤になって、ビビビビビー。でもね、ありがたいことに、そのあとにしびれは残らなかったわ。よかよか。ドクターは待っていた旦那の所へ行き、手の状態をデジカメ写真とレントゲンを交えて説明し、今後のリハビリ予定や注意点についてきちんと話をしていってくれたそうな。(私も写真見たかったよーぅ)
オペスタッフの皆様、どうもありがとうございました。

帰室途中に仕上がりのレントゲン撮って、昼過ぎには帰室。あとは枕をたくさんおいたベッドで腕をつり上げて休養。ずっとつり革に掴まっているようでくたびれるんだ。これが。2時間ほどで麻酔切れによる痛みがきた。「ふへへへへ・・・・」って力無い笑いが漏れて来ちゃう。
「筋注と座薬、どっちが即効性ありますか?」
「即効性なら筋注!」
「じゃ、筋注でお願いします!上手にね(笑)。」
「はいじゃあ、痛いの行きます〜。はいっ。これねー。こっからが痛いのよねー。」

イテテテテテ。。。
「よーくもんでおくからね〜」
はい、一件落着。これで一眠りしたら、モーレツにハラペコ。そりゃ、朝からなんも食べてない。旦那にお願いして、ヨーグルトとかゼリーとか、駄菓子とか買って貰った(笑)。ありがとね。お腹おちついた。夕方には思い出したように抗生剤の点滴。でも、抗生剤の投与って、後にも先にもこれっきり。経口剤もでやしない。まあ、その後問題もないからね。いいんでしょうね。
旦那両親も心配して見に来てくれ、ようやく夕飯にありついた頃、親戚のおばさんも見に来てくれた。1泊入院なのに、やたらと見舞いに来て貰える私。。。

あ、夕飯はスプーンとフォークで左手でたべた。もちろん普通食。やっとお腹いっぱいになって、落ち着いたわ。
みなさんおかえり遊ばして、私もフラフラと歯磨きなんぞして、念のため痛み止め座薬を入れて貰って、早々におやすみなさいー、でした。
ただし、早く寝過ぎて異様な時間に目が覚めたのはいうまでもない・・・。

3月23日(火)
翌朝は熱もなく、腹も減って、ありがたいことだ。朝ご飯はパン食にして貰えないかお願いしてみたんだけど間に合わず。うー。コーヒー飲みたいよぅ・・・
朝食後、ぼーっとしていたら、早速退院の手続きができたと連絡が来る。妹が迎えに来てくれるのを待って、ようやく手術着から着替えて(病院内が暑くて、持ってきたパジャマでは耐えられず・・・)精算を済ませて帰ってきた。病院滞在は、本当に24時間だもんね。
手の手術は自宅に戻ったあとが不便だけど、足で歩けるという利点は大きい。片手はもちろん不便だが、片手は使えるわけだし、こんな文章も打てるモンね。術後の痛みに関しては、骨を切ったわけだから、骨折に近いものがあるのだと思う。ただ、私の場合は我慢できないほどではなく、まあこのくらいは痛くて当然のことをしているもんなー、という程度で済んでいる。普段の痛み止めだけだからね。最近は痛みをぎりぎりまで我慢させることはないのかな。ウチの病院は少なくともそうだった。
いやはや、本当に皆様にお世話になりました。もうしばらく、右手の代わりになって頂戴ね。

4月1日(木)
抜糸目的の外来受診。
「どうでしたかー?ドラえもんの手の感想は。手が使えないと不便だったでしょう?」
「はい。旦那には『怪物くん』といわれましたが・・・不便でしたねぇ。」
「そういえば、あのあとずっとCDがEnyaのままでねぇ(苦笑)。みんな無精なんですよ。おとといやっと代えましたけどね。」

先生、そりゃ私のせいではありませんわよ。

そして包帯をほどく。うーむ、包帯は表面だけで、中は脱脂綿だったのね(^-^;。そりゃあんなにでかくなるわー。あれっ。変な傷だ。手首のグリグリの所から手の甲を緩やかに右カーブして、小指の付け根から2.5cmほど下まで。もっと真ん中を切ってあるかと思ったら・・・。ポピドンヨードで傷を消毒してから、滅菌ハサミを開封し、細いピンセットで糸をつまんでは根本をチョキン。痛くはないけど、あまり気持ちよい図ではないな。もう一度消毒して、ガーゼで拭き取ると、茶色のテープを段々に貼っていく。
おお。プラ〜ンとしていた薬指が多少持ち上がって(完全復帰はせず)、もともと下がり気味だった小指は本来の位置に来ている。
「パーにしてみて。」・・・・うまくパッと開かず。
「グーにしてみて。」・・・・(T-T)。握れない。
ここで先生、固まっている中指を持って、ぎゅうぅぅぅぅ・・・っと下向きに引っ張る。
「イッ・・タタタタ・・・痛いですぅ〜!!!!」
構わず薬指も小指も引っ張る。くぅ〜。痛い。
「腱はね、完全にくっついて固まっちゃったら、伸び縮みするように戻らないから、このくらいの段階でリハビリを始めないとダメなんです。」
なるほど。しっかし、こんなに固まるモンなのね。
「指自体を曲げ伸ばしする腱はいじっていないから、動いてアタリマエです。だから、指を揃えて曲げた状態からグーにして、また戻す、という練習をしてください。」
「・・・はい。動かないものなんですねぇ。」
「でも、今ちょっと動かしたので、少しほぐれたでしょう?」
「・・・(^-^;・・・先生、貧血・・くらっと来た・・・」
「あれあれ、じゃあ倒れる前に横になって。こっちね。(構わず続ける)で、状態を見たいので2週間後にもう一度来てください。リハビリの進みが悪いようだったら、こちらに通ってもらいます。」

そう、リハビリは自主トレなのだ。
「お風呂で濡らすのは構いません。水気は良く拭き取ってくださいね。テープがはがれやすくなって汚くなりますから。普段はこうやって包帯を軽く巻いておいて、ガクッと動かさないようにしてください。」
骨はまだ固まっていないからね。もうしばらく固定しておきたいところ。
「箸とか鉛筆は持ってもいいです。それ以外はしばらくしてからね。」
を。当分はお姫様生活だ。誰が世話してくれるんじゃ(汗)?
「はい、じゃあ、今日はこれで終わりです。立てる?痛いことしたからね、ひいちゃったんだね。はい、お大事にね。」

診察室を出て気づいた。会社に提出する診断書のことを話し忘れたー!!自分の手に夢中で。。

帰りの電車でリハビリ開始。意外に指は伸びない。ずっと包帯巻いていたから、腕も指もシボシボ。小さくなってるよ。動かしていると手全体が痛いしなぁ。難儀だわ。
帰宅後、心配しながら右手にもシャワーをかけてみる。うひゃ。皮がどんどんはがれる。キタナーイ(苦笑)。でも、両手でシャワーが持ち替えられるって、こんなにラクチンだったのね。あー、シアワセ。リハビリがんばろう。
翌朝は、手の甲の術部の腫れがしっかり指の方にもまわってきた。ぱんぱんだー(苦笑)。痛いわけではないんだけどね、なんかちょっと心配(日が経つにつれて落ち着いてきたけれどね)。

4月15日(木)
抜糸後2週間の検診。診察前に手首のレントゲンも撮った。予約時間をオーバーすること2時間弱。ようやく私の名前が呼ばれる。
「いかがですか。これ、今日のレントゲンね。ここに切った骨をボルトで固定してあるんだけど、吸収されるような素材なので写っていません。」
うっわー。すっぱり。お見事。
「ホントに骨がすっぱり切れて居るんですね!うわー。この写真、欲しいくらいです〜!」
「いや、これはあげられないんだけど、デジカメ持ってきて写真撮っていくとイイですよ。」

あらま、そうなんですか。じゃ、次回ぜひ。これは記念だぁ。
「はい、じゃ、グーにして。はい、パーにして。手首クルッと返して。いや、肘使ったら意味ないから、手首だけ回して。はい、いいです。」
手首を回すのに、肘を使う癖がついちゃってね、まだ抜けないのですよ、先生。それにしても、グーもパーも、きれいに出来ないなぁ。ほんと。
「リハビリは進んでいるようですね。あとは、どんどん使って、動かすようにして下さい。他に気になるところはありますか?」
「指を曲げる方のリハビリはいいのですが、伸ばす方がどうもうまくできなくて。。。これも動かしているうちに持ち上がるようになるんですか?」
「うーん、腱は筋肉だからね、やっぱし鍛えるしかないんですよ。今までは薬指と小指に対して1本ずつ腱があって、楽してたんですよ。腱は。それが、1本の腱で両方を動かすことになっちゃって、いま彼(腱)は必死であっぷあっぷしてる状態なんです。いわば。だからこれはもう、どんどん使ってやって、鍛えるしかないんですよねぇ。」
「あと、中で(皮膚の内側で)腱が引きつれているような感覚があるのが気になります。」
「それはね、腱を引っ張って縫ってあるので、ある程度はしょうがないですねぇ。動かして行くと、だんだん馴染んできます。」
「包帯はまだ必要ですか?」
「なくていいですよ。傷は順調に回復して居るみたいだし。それじゃ、次は1ヶ月後くらいにまた見せて下さい。はい、お大事にね。」

わかりました。はい。リハビリがんばりますです。

しかしまだ、傷は結構赤くて目立つし、なんか骨が固定されていない感じもするんだなー。動かしてもいいっていうから、ま、がんばりましょう。

このあと、4月末くらいから、傷の周りのまだ完全にキレイに戻っていない皮膚に、水疱が出て困った。細菌感染か?とびひか??と思って抗生物質入りの軟膏を塗ってみたりしたんだけど、ちっともよくならず。。。結局、試しにつけてみたアトピーの薬で治っちゃったりしたんだけど(^-^;。よかったんだろうか。

5月20日(木)
2ヶ月目検診。やはりけっこう待たされる(^-^;
「はいこんにちは。どうですか?グーにして。パーにして。」
「まだ完全に握れないし、パーにならないんですよ。」
「うーん。。。ぎゅっと握れないねえ。まぁ、このくらいでヨシとする患者さんもいるんだけど、もうちょっとね。腱は伸びるから縮むんですよ。だから、縮める方のリハビリばかりやっても、伸びてナンボのものですから、伸ばす方もよくやってください。こうやって。。」
「いたたたたぁ〜〜〜〜〜!!」
「え。そんなに痛いですか?」
「いえ、腱は大丈夫なんですけど、指の関節の方がイタイですー(大泣)。」
「なんだ、こっちがイタイのね。じゃあ、この腱を伸ばすように、もうちょっとがんばってみて下さい。そろそろ固まってきているようなので。この術後3ヶ月目というのがリハビリの仕上げみたいなもので、どういう風に仕上げるかというのを決めていくんですよ。だから、あと1ヶ月、調整がんばって下さい。他に不便なことはありますか?」
「やっぱり薬指がちゃんと持ち上がらないので、PC使っているときに『i』と『o』のタイプミスが増えました。あとは、疲れてくると切った骨の所に激痛が走りました。ただ、どう動かしたときに痛いのかいろいろとやってみましたが、どうも再現性がなくてはっきりしませんでした。」
「激痛かぁ。そういう痛みは段々と感じなくなっていくと思います。痛いのは困るんですけど、再現性がないのであれば、あまり心配しなくて大丈夫でしょう。それじゃ、1ヶ月後、またレントゲンを撮って、仕上げを見ましょう。」
「はい、じゃ、その時デジカメで写真撮らせて下さい(笑)。」
「あー、どーぞどーぞ(笑)」


伸ばす方のリハビリ不足。これがね、腱は痛くないんだけど、小指の関節は全部傷んでるようだから、結構きついんだよね。「伸びてナンボ」だそうだから、地道にがんばりましょう。

余談)待合室に、術後の私と同じような「怪物くんの手」の患者さんがいた。あれはもしや?!今日が抜糸の人??と思って見ていたら、やっぱし(^-^)。診察室から出てきたら、手の大きさが1/3くらいになっていた。おお、やっぱし抜糸だったのね。お互い、リハビリがんばりましょうね〜。

余談2)また書類の記入をお願いし忘れた・・・

6月17日(木)
術後3ヶ月目の検診。もちろんデジカメ持参!!
例によってたっっっぷり待たされる間に手首のレントゲン撮影。
よーやく診察室に呼ばれる。

「先生、デジカメ持ってきました!写真とっていいですか?」
「あー、はいはい、どうせなら正面からどーぞ。あ、ついでに術前も写真撮っていったらどうですか?」
 
術前。骨がぐちゃぐちゃ。 術後。すっぱり。

で、これがその写真。ほんとーにスパッと切れているでしょう。でも、このスパッ、のおかげで手首がくるくる回せるようになったから、ありがたいよねぇ。切った骨は、図で言うとくるっと左に回して、くっついている主根骨の部分にカルシウム系のボルトで留めてある。

「でねー、先生。実は先週、左の小指がまたも切れちゃったみたいなんですよ。」
「あ”〜?やっと右が復活したと思ったら、左が切れちゃいましたかぁ・・・。ま、改めて話すことは何もないので、あとは手術するかしないかだけですね。やった方がいいのは確かなんですが、後は本人次第ですから。」
「はいー。夏休みにオペって、できるでしょうか?」
「いやー、もういっぱいなんだよねぇ。。。そういう希望の人が多くてね。子供が、とか、仕事が、とか、みなさんいろいろ事情があって。」
「うちもそうなんですよ。ダンナのお休みがfixだから、そのときにやってもらえれば心おきなくお姫様生活できるのですが。
「う〜ん。。。二人部屋ですよ?高いですよ?この日にできる、っていう保証はないですよ?それでも一応入れておきますか?」
「・・・お願いします。。。」
「じゃ、1ヶ月後に術前検査の予約、入れといてくださいね。」


てなわけで、お盆明けにオペすることになりました。ほぼ希望日、ダンナの夏休みの間。この暑いのに手術なんかして大丈夫なんだろうか、と思わないでもないけど、ま、背に腹は代えられません。がんばりましょ。
 
自分でも忘れそうだから書いておくけれども、今回の手術の目的は、あくまでも「切れた腱を修復すること」である。ただ、どうせ開くのだから、せっかくつないだ腱が再断裂しないように骨もいじりましょう、手首の骨が相当傷んでいるから固定して楽にしましょう、滑膜も取ってしまいましょう、と、骨と滑膜は「どうせ開けるから」の手術なのだ。骨の写真なんて載せると誤解されそうだからね(^-^;
これは私の場合の話だから、人によっては骨メインでオペすることもあるだろうし、滑膜メインでやることもあるでしょう。あくまでも、Nardyの場合、ということで。


7月17日(土)
前日夜、なんとなく左手薬指が倒れているような気がするな〜、オペまで持たないかもな〜、と思っていたら案の定!!朝起きたら、結婚指輪のついている指が、ものの見事に「ぱたっ」と倒れている(^-^;。
「ねー、やっぱし切れちゃったよー。昨日の予告通りだよー。」
「あー、ほんとだ。切れちゃったねぇ。ま、しょーがない。オペ決まってて良かったね!」

ダンナ、立派だ(^-^;;;;;
というわけで、次回の外来で先生に話してこなくては。

そして左手のオペについても書こうと思っていたのに、もう何ヶ月たってしまったのだろう?でも、その間Blogに少し記録が残っているので、それに加筆して転記しました。

【大改造Before After】 2004.8.17

手首の大改造第2回目。今回は左。朝一で病院へ行き、午前中のうちにオペ、終わったらすぐに昼飯(苦笑)。前回と同じコースだね。担当の看護師もドクターも同じ。

骨の炎症は落ち着いていない状態だったようだけど、まあ、実用性に問題がない程度にはしてくれたはず。だってさー、
「あれっ。まだ赤いなぁ。ま、何とかなるでしょ。チョキチョキ。。。」
とか言うんだもん。滑膜は炎症がひどいと赤いんだそうな。枯れてくると白くなるとか(苦笑)。そして今回もふひゃひゃひゃ・・・と笑ってしまうほど痛かったぞ(^-^;;;

最後の最後の麻酔やら駆血帯やらが一番きつい時間帯にいい話を聞いちゃった(^-^)。嵐の Grand Fank Railroadやら、BBAとUriah Heepを天秤にかけた話とか、ZEP来日の話など。先生もマニアだねぇ(笑)。おかげで苦しい時間を楽しく乗り切らせてもらった。

でも、麻酔が切れた後の痛みは前回よりも凄かった。ほんと、腕を動かせない〜って。翌日も、退院はしてきたけど、結局一日中寝てたし。
「今回は痛いから座薬出してください〜〜」って退院前にお願いしておいてよかった。2,3日はずっと痛くて痛くて、不機嫌な顔して唸ってたな。ダンナ、ごめんよ。

抜糸までの腕の状態。怪物くん(苦笑)。もしかして、足???

【 下町ちっく】 2004.8.27

腕をつって歩いていると、声をかけてくるんだな、町のオバチャンが(笑)。

「暑いのに大変ねぇ〜。あとどれくらい?」とか
「あー、腕やっちゃったのぉ?友達も今腕つっててね、不便だって言うから、時々手伝いに行ってんのよ。大変でしょぉ?」
とか。

# オバチャン。私のは転んだんじゃないのよ。オペなの。

都心ではないとはいえ、バリバリの下町でもないんだけどね。
何となく、町の雰囲気が下町だよなー。このへんは。


【怪物くん脱却】2004.8.29

オペから10日の金曜日。創部の抜糸に行ってきた。やたらと早くついたので、カードを出しておいて、昼食。
待合室に戻ると、思ったよりも早く呼ばれる。うーん。さすが、代理の先生だ。
抜糸。指にも触らず。慎重に。創部は一応ふさがっているけど、今回はテープなし。
「指持ち上がる?」
「あがりません。」
「うん、じゃ、リハビリ、ぼちぼちね。前回と同じで。」


前回と同じって、ねぇ(苦笑)。いつの段階でどう同じなのか覚えていないよ〜。しょうがないから、会社に戻ってから自分のサイトのオペ記を読み直して、何となく思い出した次第。
今回は何でも「前と同じ」ですまされて、どーもサービスがよろしくないな・・・。

それにしても。左右でずいぶんとまあ違うのね。傷の場所も、長さも、出血量も、骨の痛み方も。ま、そんなもんなんだろう〜って思うしかない。山のようにガーゼと脱脂綿を当ててあったのは本気で重たかった。計りたかったぞ。これで肩こり軽減!



で、一日たった土曜日。腱のリハビリを開始したため、予想通り指がぱんぱんに腫れてきた(^-^;。やでやで。しばらくは辛抱生活。がんばりましょう〜


【意外な悪影響】 2004.9.2

抜糸が代理の先生だったので、ホントの主治医に診てもらうために術後の通院。経過は順調のよう。主治医はひどいこと言いながら蛇腹テープ貼ってくれたな。

「貼っておいた方がやっぱり傷跡がのびなくてきれいなんですよねー。40歳以下限定ってことで(笑)」<ひどいぞ、先生。

オペで会社も休んだので、診断書を主治医にお願いした。
先生、書きながらトホホな話をしてくれたのでここで公開。

Dr「そういえば、Nardyさんの手術の後、もうずーっとツェッペリンばっかり聴いててねぇ。ライブアルバムのHow the West Was Won、ずーっとあれなんですよ。」
N「あらま、それはそれは。いいですよねぇ♪」


そう、オペ後半は70年代ロックの話ばかりだったのだ。そのときに私が、去年出た最盛期のZEPの映像(DVD)が、すっごくかっこよくて、買って一ヶ月ほどつけっぱなしだった、っていう話をしたから。そのせいだな、きっと(笑)。

なので、もう一息つっこんでみた。

N「じゃあ先生、次はDVDですね。30代のメンバー、かっこいいですよぉ〜(^-^)♪」
Dr「・・・DVDも買っちゃったのっ!それで、CDは違う音源も入っているっていうから、どうしてもほしくなって後で買ったのっ。そんなんで1万円使っちゃって、カミサンに『バカ。』って言われましたっ(>_<)」
N「それはそれは・・・ほんと、私が変な話をしたばかりに・・・失礼いたしました<(_ _)>」


先生ごめんなさい〜

ちなみに、ちゃんと診察もしているし、今後のリハビリについても話しているし、決してロックの話ばかりだったわけではありません。
さて、次は何をオススメしようか(^-^)v


【術後1年たって】 2005.3.15

そろそろ右手のオペから1年である。まぁいろいろあったけど、一応日常生活には不便のない程度に過ごせているから、よしとしなくてはね。
実は、左手の腱は、多少テンションゆるめでセットされてしまったらしく、薬指と小指がほかの指と同じレベルの高さには持ち上がらない。これも”職人技”の手術だから、開いてみないことには腱がどのくらい強いのか、関節がどの程度傷んでいるのか、どのくらいのテンションで縫いつければ予後がいいか、その場の判断で決まっていくのだそう。
だから、一応ある程度ふつうに過ごせる程度にしてもらったことに感謝、なのだ。

冬の間、なんとなくオペをした部分がつっぱる感じがする日もあったし、いじっていない親指側の付け根が痛くなるなんてことも多かった。まあこんなもんだろうなぁ、と思ってあまり気にしてはいないんだけどね。

ちゃんと動くようになったら、キーボードでも買おうかと思っていたけど、それはドクターから術中に「いやー、打ち込み系にしておいたらどうですか?」なんて言われちゃったから没になっている。実際、店でお遊び用のKeyboardを弾いてみても、やはり指が十分持ち上がらないので、昔弾けていたものが思ったように弾けなくなっている。これはこれで、ストレスがたまるのよねぇぇぇぇぇ!!!やめておこう、やっぱり。

そんなこんなで、とりあえず両手首の改造手術の記録、これにて一件落着。
長々とおつきあいいただいてありがとうございました。>読者様