■著者/田中励儀/A5判上製/265頁/ISBN4-88164-518-8/定価6090円
日本近代文学の代表作家として名高い鏡花の文学が、どのような過程を経て成立したのか、著者ならではの膨大な資料文献の綿密な考証、さらには一般的にあまり知られていない作品をも含めて個別の作品に即して試みた。
目次/T/「義血侠血」成立考―注釈への試み/新進作家時代の鏡花―「聾の一心」「貧民倶楽部」[資料紹介1]「北國空」[資料紹介2]「窮鳥」の発見
―出発期の泉鏡花/「妙の宮」成立考―明治二十九年の鏡花/U/「薬草取」覚書/「白羽箭」の成立
過程―泉鏡花と会津若松/「白鷺」小論/「祗園物語」の成立過程―泉鏡花と京都/「南地心中」の成立過程―泉鏡花と大阪/V/「遊行車」の成立過程―泉鏡花と『一話一言』/「峰茶屋心中」の成立過程―泉鏡花と神戸/泉鏡花作品の表現構造と謡曲―『売色鴨南蛮』の場合/「薄紅梅」の成立過程―北田薄氷・富松登久・伊藤晴雨らをめぐって/「雪柳」考―一本松の形象をめぐって/あとがき―「歌行燈」研究にふれて