山本周五郎庶民の空間

山本周五郎庶民の空間

■著者/竹添敦子/四六判上製/254頁/ISBN4-88164-512-9/定価2625円

「周五郎の作品には、私がいた。ふつうの人間の私がいた。私より少しもののわかった人物がいた。私より少し情けない人物がいた。」(あとがきより)江戸という時空のもとに庶民の理想世界と実像の世界を、綿密な構成・計算のもとに掘り下げた周五郎作品の鋭い人間観察を読む。
目次/第一章周五郎の江戸―「下町もの」の世界/江戸とは/江戸を去る男と待つ女/仕事の充実/血縁をこえる/水の情景/なぜ江戸なのか/第二章江戸の別空間―『さぶ』/「下町もの」との関連/人足寄場の人々/人足寄場とは/四人の主人公/さぶの意味/第三章江戸に戻る旅―『おさん』/回帰と定着/ふたりの女/第四章江戸を遠く離れて―『虚空遍歴』/背景と庶民たち/江戸の人々/枠構造/庶民像/女たち/『季節のない街』との関係/今庄/第五章どこにでもある、どこにもない―『季節のない街』/『青べか物語』との比較/内容的特徴/構成の特徴―街へゆく電車・たんばさん/僕のワイフ・半助と猫/親おもい・牧歌調/プールのある家/とめどなく動く口―箱入り女房・ビスマルクいわく・ちょろ/枯れた木・とうちゃん/がんもどき・肇くんと光子/倹約について/どこにでもある、どこにもない/あとがき

ジャンル別総目録(五十音順)