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ネジの締め方

自転車を組むときにする作業は「止める」「動くようにする」の2つだけです。 ですので自転車の仕組みを理解する以上に「どうやったら物が止まるのか」「どうやったら物が滑るのか」を考える方が大切だと思います。 機械いじりが苦手な方向けに私なりの考えをまとめてみました。 私もプロフェッショナルではないので間違いはあるかも知れませんが、そういうところも含めて一緒に考えてくれたらと思います。

金属ネジの止まる仕組み

あまり考えたことの無い人でも、ぎゅ〜っと締まって止まるのは分かってると思います。 でも、ネジのどの部分が「ぎゅ〜っ」となっているのでしょうか?

ネジの回転を受けて、青い部分と赤い部分が綱引きをするようにネジを引っ張り合い、「ぎゅ〜っ」となっています。 そういう仕組みなので青い部分も赤い部分もよく滑ってぴったり密着してくれると気持ちよく締めれます。

どこまで締めれば良いのか

実はネジは生きています(怪しい話し初めですね・・・)。

「ぎゅ〜っ」と締め付けられる過程で「〜」の頃、ネジは伸ばされています。 目には見えませんが、ほんのちょっと伸びているんです。 この時ネジはムギギギギ!っと頑張って耐えているのです。 その力こそ固定力に繋がっています。

ですが伸ばし過ぎると気を失ってしまい、だらりと伸びてしまいます。 こうなってしまうと頑張ってはくれません。 急に固定力が下がります。

さらに伸ばすと千切れます。 「惜しい人を亡くしました」と、手を合わせることになります。

タイトルの「どこまで締めれば良いのか」ですが、ネジのサイズや材質、用途等にもより、数値的に幾つだ・・・と言い切るのは難しいようです。 目を閉じてネジの心を感じ取るしか無いようです。

ネジの締め方1

まずキレイにします。 異物があるとスムーズに回りませんし、密着もしないのでちゃんと固定されません。

次にグリスを塗ります。 軽いオイルでも良いかも知れませんが、オイルだとあっちこっちに付いてしまって作業しにくいようです。 また油分の飛びにくさからグリスの方が優れているようです。 ネジがチタンやステンレス製の場合「噛り付き」を起こす恐れがあるので、銅入りのグリースなんかが良いようです。 私はチタンネジのような高級品は使ったことが無いので、情報が必要な方は「グリス チタン 噛り付き ネジ」などでWEB検索するのが良さそうです。

次にようやく締め付けるわけですが、出来るだけ力の加えやすい体勢で作業してください。 弱いトルクしかかけない場合でも同じです。 変な体勢で作業するとネジも痛めやすく、回を重ねる毎にネジの寿命が減っていきます。 また押す力にも気を付けた方が良いです。 一般的に「押し:回し=7:3」などと言われているようですが、雄ネジと雌ネジの摩擦を感じながら、スムーズにネジが入っていくことをイメージすると良いようです。

ネジの締め方2

複数のネジで物を止める場合は、締め付ける順番も気をつけてください。 1つ締めたら次は一番離れたところ・・・というのが基本です。

最後に

色々と調べたり考えたりしましたが、どうやら私のような素人がプロと同じレベルでネジを締めることは無理なようです(プロもピンキリですが・・・)。 適切なトルクで締めるのは難しいですし、何度も作業すればネジに付く傷にも差が出てきます。

ですが自転車と対話しながらメンテを繰り返していくうちに、技術は身に付いていくものだと思っています。 何よりそういうメンテが一番楽しいと思います。