自作スピーカー入門編



自作スピーカーって知ってますか?その名の通りスピーカーを自作するんですけど、私はとある理由で作る事になったんです。 初めて作って聞いた音はすばらしい物でした。簡単な物から制作したのですが、それでも聞こえてくる音はすばらしい。 うちにラジカセしかなかったのもいけないんですが、私にとっては衝撃でした。世界でただ一つ、 自分だけのスピーカーの音です。工夫すればするほど音は答えてくれるし、 何よりどんな音が聞こえてくるか、わくわくしながらの制作が楽しい。あなたも是非一度作ってみてはいかがでしょう? 私もまだまだ初心者ですけどどうぞお付き合いください♪



自作を語る前に
自作スピーカーを語るにはまずこの方のことを知っておかなくてはいけません。長岡鉄男先生です。 長岡先生はスピーカーを作ったことがある人で知らない人はいないほどの人です。
残念ながら2000年の夏に亡くなられましたが、長岡先生がかかれた図面集は今でも書店などで見ることができます。 先生のお気に入りスピーカーとして
『スワン』という物があります。 これは名前のとおり白鳥みたいな(?)形をしていて最高傑作と称されています。いつか私も作ってみたいです。
参考にする資料は初心者の方なら講談社『世界でただひとつ自分だけの手作りスピーカーをつくる』 が良いと思います。自作する上での役立つ知識が入ってます。もうちょっと詳しくやりたい方は 音楽之友社 『長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術こんなスピーカー見たことない』 が良いです。設計法なんかの計算式が載ってますので設計するならこれです。これは其の4まであります。
スワン?



なぜ自作するの?
メーカー製のスピーカーには、1000万、2000万という高価な物もあります。これは巨大で凄い重さ をしていて、人の聞くことのできる音を歪みなしで再生 することができます。しかし、こんなに高価で、巨大なスピーカーでも、 10センチのユニット(よく見る丸い振動する奴)一つのシステムに負けている点もある のです。前述したメーカー製の物では、複雑なネットワークのための 音の鮮度の低下、ダイナミックレンジ(どれだけ正確に音の大小を再現するか)の低下、巨大なための音源の分散などが起こります。この点で、 10センチ一発は勝っていて、音場感は明らかに上です。 他にも色々ありますが自作のいいところは、やはり自由度にあると思います。あれこれ設計を考えて、 自分の思い通りの音が出たときといったらすばらしい物があります。あと、買うより安く作れたりもする。 (ぼそっ)



どこを自作するの?
箱が大事 音楽を聞くにはプレーヤー、アンプ、スピーカーが要ります。ラジカセなんかはこれが全部一緒になったものです。 その中のスピーカーを作るのです。スピーカーといってもよく見る振動する丸い奴(ユニットといいます)は作りません。 作る人もいるそうですが、難しそうです。主にを自作するのです。 え?箱なんてそんなに重要じゃないだろって?いやいや、 スピーカーで一番大切な物は箱なのです。では次は箱について。



箱(キャビネットとかエンクロージャーとかいう)
ユニット やっぱり箱の説明をする前にユニットの説明をしておきましょう。ユニットはそのまま鳴らすと、 低音はまわりこむ性質があるので、前方から出た低音は後方に、後方からでた低音は前方に回り込みます。 ユニットの前からでた低音と、ユニットの後ろからでた低音は位相が逆ですから 互いに弱めあってしまいます。もうわかりましたね?これを防ぐために箱があるのです。 しかし、閉じこめれば良いって物ではありません。ユニットを裸で鳴らすときと比べると断然いいですが、 それでもまだ低音は十分ではありません。

低い周波数でもユニットは正確に振動しますが、音波に変換される効率が悪くなるのです。 (ユニットの空回り現象という)風呂の中で手を早く動かせば 波が起こりますが、手をゆっくり動かしてみて下さい。波はできません。ですが、洗面器ならゆっくり動かしてみても波が立ちます。 これと同じです。振動数が少ないと手の回りの水は押されることなく逃げていく、けれど大きな洗面器なら水は逃げずに押される。 つまり、ユニットを大きくすると空回りが少なくなり、低音再生に有利になります。 しかし、理想的な大きさにするにはかなり大きな物になってしまいます。 そこで、箱に様々な工夫がされるのです。 わかりやすい図(ぉ



箱 〜 HAKO

その工夫した形のいくつかを紹介します。

密閉箱 密閉箱は密閉した箱にユニットを取り付けたものです。 空気ばねの効果などにより低音が強くなったりします。テキトーに設計してもそんなに変な音にはなりません。 しかし、空気バネの効果が強いため、ユニットが自由に動けなくなり、引っ込んだ音になって、ダイナミックレンジも狭くなります。
後方開放型 後方開放型は図のように密閉箱の後ろの板を取ったものです。 空気バネがなくてユニットが自由に動けるので自然に鳴ります。平面バッフルという型もあるんですが、 これはかなり大きくしないと低音は出てきません。後方開放型は平面バッフルより小さく設計できます。 それでもかなり大きくなりますが。
バスレフ型 バスレフ型バスレフ型はヘルムホルツの共鳴管の原理を利用し、ユニットの後ろから出た 低音を利用する方式です。密閉型より空気バネが小さくなり、ダイナミックレンジも大きくなります。 欠点は共振周波数付近だけを強調するので、不自然な強調音になる場合があります。 それと、共振周波数以下の低音は密閉箱のほうが有利です。
バックロードホーン バックロードホーンはユニットの後ろから出る音をホーンを通して再生することによって 低音の空回りを防いでいます。空気バネが少なくて、音を殺さないので能率がよく、ダイナミックレンジも最高です。 ただ、超低音を出すシステムではなく生き生きとした低音を出すものなので低音を出すならかなり長いホーンにする必要があります。 音道が複雑でメーカー製のものを買ったとしたらすごい値段になります。自作するなら一度は作ってみたい型です。


他にもいろいろあるけど今回は割愛。

今回はここまで

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