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夏なら打見山から50分ほどで通過するところを
2時間40分もかかって無事木戸峠に到着した。
かなり精神的に疲れるところだったので
安全圏に到着すると一気にお腹がすいた。
それではと伊藤隊員の作ってくれた
特大の美味しいおにぎりを
頂きランチタイムをとることにした。
雪景色のなかで食べるおにぎりはなにものにも
変えがたい美味しさである。
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午前中のデンジャラスゾーンとは打って変わって
午後からは春霞のなかマッタリとした
平和な山歩きである。
木戸峠より15分ほど歩いた
小ピークののっぺらとした頂きより春霞の中ぼんやり
とした琵琶湖の眺めもいいものである。
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雪はしっかり積もっているけれど
木々の根元は木々の命のぬくもりなのか
丸く綺麗に解けている。
枝を見れば今にも芽吹きそうな様相である。
小林隊長も今年初の雪山を
体全体でたのしんでいるようである。
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ここも去年来た時よりも雪が多い。
去年はこの比良岳山頂を示す標識は
ほとんどでていたけど、今年は
ご覧の通りである。
しかし、俺様の立てた予定よりかなり遅れている
ゴンドラの行列で1時間、ここまでの歩行で1時間の
計2時間遅れである。予定では今頃は丁度荒川峠に
ついているはずだった。そして、南比良峠までのあいだに
幕営地を見つける予定だったのだが・・・・
イグルーを作る時間を考えればこれより先に進むことは
やめて、あと30分以内に幕営適地を探しながら
進むことにした。
小林隊長も「そうしよう、そうしようと!」大賛成のようすである。
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ほどなく、比良岳山頂のぶな林のなかに
風をよけららそうなくぼ地を
見つけたのでそこでテントを張ることにした。
このあたりもまったくトレースがなく
なんだか、未開の地で幕営するような気分で
ウキウキしたのであった。
テントを大急ぎで設営して、
今日の夕食は小林隊長にお願いしているので
俺様は早速イグルー製作に取り掛かった。
スノーソーとシャベルをとりだし、
まず、雪面にイグルーを作る場所に
線を引きその中をひたすら踏み固める。
次に、そのせんの中にスノーソーで網の目に切れ目
を入れて、スコップで雪のブロックをとりだす。
そして、そのブロックを積み上げる。
一段積み上げると2段分の高さになるのである。
床から一段ブロックを掘り出す、ブロックを積み上げる。
また、その床を踏み固める、ブロックを床一面から
ほりだす。そして積み上げるの繰り返しである。
何も考えない、ただ単純に同じ作業を繰り返すのである。
すると、あっという間にかなりの高さに積みあがった。
丁寧に作業を進めれば天井を作ることも容易だとおもったが
それほど時間をかけていると日が暮れてしまうので
今日は天井はツェルトで覆うことにした。
そして、食事の用意をしてくれている
小林隊長にイグルーの完成を知らせて
酒盛りのはじまりである!!
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