シーボルトが愛した青い集団花
青い花の集団−−。アジサイの「あじ」は、集まるという言葉の古語「あつ」、「さい」は青い花=「真藍」を意味しています。つまり、青い花が集まって咲いている様子から「集真藍=アジサイ」と名付けられました。また、花がかたまって咲くことから、「あつさき(厚咲)」の訛(なも)ったものという説もあります。
江戸後期の1820年代に日本に滞在した医師シーボルトは、日本の植物に高い関心を寄せていました。特にアジサイが好きだったそうです。彼は、溺愛した長崎の遊女「お滝さん」こと楠本滝の名にちなんで、この花を「オタクサンバナ」「オタクサ」と呼んでいました。
梅雨の花の代名詞・アジサイは、日平均気温が20度以上で開花します。日本南部では5月下旬、北日本では6月下旬頃で、花前線のスピードは、南部で緯度1度につき約3日、北日本では約8日で北上すると言われています。そんな花の習性を踏まえてか、花言葉は「移り気」「あなたは冷たい」。
元来は「青い花の集団」という意味のようですが、写真のように赤い花もあり、梅雨のうっとうしい季節の中、カラフルな色彩を放っています。
◆科目・特徴 ゆきのした科。
◆育成地・分布 北海道、本州、四国、九州
(写真=千葉・本土寺。1994年6月18日撮影)
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