そよ風に靡く幸福の白いハンカチ
文字通り花の形がハンカチに似ていることから「ハンカチノキ」と和名がつけられました。二枚ある白い「ハンカチ」の部分は、葉ではなく苞(ほう)。ミズバショウの花軸(トウモロコシに似ている部分)を包む白い仏炎苞と同じです。
中国名は「鳩子樹」。二枚の白い苞を鳩が飛び立つ姿に見立てた名前で、中国には鳩に関連した伝説がいくつかあります。
元来は中国固有の稀少な植物で、十九世紀後半に布教活動のため中国奥地(四川省・宝興の山地)を訪れたフランス人、ダヴィット神父によって発見されました。その際、ジャイアントパンダも発見されたそうです。両者はともに歴史的発見と言えるでしょう。
日本へは1952年、東京・小石川植物園に初めて導入されました。毎年、ゴールデンウイークの時期になると、山田洋次監督の名作「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンさながら、数多の白いハンカチを風に靡かせて、私達を出迎えてくれます。
ただ、ちょっと、臭いが…。
◆科目・特徴 ハンカチノキ科。
(写真=小石川植物園で。1998年4月29日撮影)
※参考資料「ハンカチノキ」東京大学大学院理学系研究科附属植物園編集
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