ヒガンバナ

開花時期8〜9月
彼岸花

彼岸を告げる曼珠沙華

 彼岸のころに決まって咲くことから「彼岸花」と名付けられました。別名は「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」。法華経の「摩訶曼陀羅華(まかまんだらげ)曼珠沙華」から出たと言われ、梵語(ぼんご=古代インドの文語であるサンスクリットの称)の「天上界の花」「赤い花」の意味と言われています。

 外見は鮮やかな赤で、美しい花ですが、根茎には毒性の強いリコリンという有毒物質を含んでいて、食べると下痢や嘔吐を催すことがあります。そのためこの花には「ドクバナ(毒花)」「セキリバナ(赤痢花)」「毒ユリ」といった方言があります。

 また、墓地に多く咲くことから「ハカバナ(墓花)」「シビトバナ(死人花)」「ソウシキバナ(葬式花)」「ユウレイバナ(幽霊花)」といった「死」に関連した方言もあります。その他にも、ヒガンバナには約400の方言があると言われています。

 花期に葉はなく、晩秋になって線形の葉を出し、翌年の夏に枯れてしまいます。花茎の高さは30〜50センチ、茎先に赤い花を5〜10個つけます。日本では不吉な名前が多いせいか、あまり庭で栽培されませんが、外国では花の美しさを買われて観賞用に好んで栽培されるとのことです。

 ◆科目・特徴 ヒガンバナ科。
 ◆育成地・分布 野や山ろく。本州、四国、九州

 (写真=埼玉・巾着田で。1994年9月22日撮影)


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