クマガイソウ

開花時期4〜5月
熊谷草

鎧かマシュマロか

 漢字では「熊谷草」と表します。袋状の唇弁(しんべん)を平安時代末期に起こった一ノ谷の合戦(1184年)で、平敦盛を討った熊谷二郎直実(くまがい・じろうなおざね)が背負った母衣(ほろ)に見立てて付けられました。名前に歴史と粋を感じさせます。

 この母衣は鎧(よろい)の上につけ、流れ矢を防いだり旗指物(はたさしもの)としても使用した布で、後に竹カゴを入れました。

 実際のクマガイソウは鎧の堅いイメージよりは、マシュマロのような柔軟性を感じます。

 平敦盛の背負った母衣に見立てた「アツモリソウ」と比較されますが、アツモリソウの数は激減し、絶滅の危機に瀕しています。本来ならここでアツモリソウと並列させて対比したいのですが、筆者はいまだその姿を撮影する機会を得ていません。

 ◆科目・特徴 ラン科の多年草。茎の高さ20〜40センチ。
 ◆生育地 林の中。北海道、本州、四国、九州。

 (写真=向島百花園で。1999年4月18日撮影)


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