生命力の強い大和撫子
秋の七草の1つ「ナデシコ」。平安時代の才女・清少納言は『枕草子』の中で、「草の花はなでしこ。唐のはさらなり、やまともめでたし」とナデシコの美しさを称えています。『唐のは』というのは「石竹(カラナデシコ)」のことです。ナデシコという名は、花が小さくて可愛らしいことから、愛児に擬して「撫子(なでしこ)」と付けられたと言われています。
「カワラナデシコ」という名は、河原などに咲いていることから呼ばれています。撫子という愛らしい名前とは裏腹に、日当たりの強い河原に咲くという生命力の強さを持っています。花の色は淡紅色で花弁の先は裂けています。
秋の七草の1つに数えられていますが、実際に咲き始めるのは6月からで、夏の花と言えるでしょう。近似種にエゾカワラナデシコ、タカネナデシコがあります。
◆科目・特徴 ナデシコ科。
◆育成地・分布 山野の日の当たりの良い草地、河原、岩場。本州、四国、九州
(写真=御岳で。1998年8月23日撮影)
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