春を告げるヤジロベエ
その名の通り、春の訪れを告げるランの花です。秋の菊と比較して称えられ、「春蘭秋菊倶(とも)に廃すべからず(両者とも優れたもので棄てがたいこと)」ということわざもあります。
花茎は10〜20センチ、葉は線形で長さ20〜35センチ、縁に細かいのこぎり歯がついています。
花の中心部の唇弁(しんべん)にある濃い赤紫色の斑点(はんてん)をホクロにたとえて、「ホクロ」の異名があります。
3〜5センチの茎が左右に張り出した様は、花というよりは、まるで地面から伸びた「ヤジロベエ」のようにも見えます。秋に咲くナンバンギセルにも外観が似ています。
◆科目 ラン科の多年草。
◆育成地・分布 山地の落葉樹林など。北海道、本州、四国、九州。
(写真=東京・向島百花園で。1997年3月26日撮影)
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