野に吊るされた“帆かけ舟”
茎の先に吊るされた花の形を「帆かけ舟」に見立てツリフネソウと名付けられました。漢字では「釣舟草」または「吊舟草」と表します。写真の花は鮮やかな紅紫色をしていますが、黄色い種類のものもあり「キツリフネ(黄釣舟)=写真左」と言います。高さ40〜80センチで、花は枝先に吊るされるように付きます。帆掛け舟に見立てられただけあって、風の影響を受けやすく、ゆらゆらと揺れて咲きます。
花の大きさは長さ4センチ前後、幅約2・5センチ。筒形の花冠の後端は距(きょ)で、その先は渦巻き状にくるくるっと巻き上がっています。距の中には蜜腺があり、ミツバチが穴の中を頻繁に行き来します。花の形は帆かけ舟というよりは、ミツバチ専用の空母のようにも見えます。
◆科目・特徴 ツリフネソウ科。
◆育成地・分布 山地の林や草原。北海道、本州、四国、九州
(写真=入笠山で。1998年8月23日撮影)
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