春雨に濡れる“破れ傘”
破れ傘とは粋(いき)なネーミングです。この傘とはコウモリ傘ではなく、厚紙で作られた番傘のことです。決して雨に強い訳ではなく、破れてところどころ骨が露出した姿をこの花に見立てて「破れ傘」と名付けられたのでしょう。春雨に打たれる姿には風情を感じます。
葉の傘は広がって40センチにもなります。夏になると花を咲さかせます。花は筒状の小花が集まり、径8〜10ミリの集団である頭花を作り、花茎の先に多数つきます。あまり見栄えのする花ではありません。
また、昔から茶花として茶道家に珍重がられてきました。
花とは関係ありませんが、以前、萬屋錦之介主演の時代劇「破れ傘刀舟・悪人狩り」というテレビドラマがありました。番組のタイトルで「破れ傘」の名前をご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
◆科目・特徴 キク科。
◆育成地・分布 山地の林内。本州、四国、九州
(写真=向島百花園で。1994年4月6日撮影)
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