子規も詠んだソバカス美人
「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹歩く姿は百合の花」。百合の花は美人の形容詞に使われてきました。風の影響を受けながら大きく揺れる花は、貴婦人が優雅に歩く姿にふさわしいと言えましょう。ユリという言葉の語源は、大きな花が風に揺れることから「ユル=揺る(揺り)」と言われています。古くは「ユスリ」と呼ばれていました。ヤマユリは文字通り「山の百合」です。花言葉は「荘厳」
高さは1〜1・5メートルですが、開花時には花の重さで傾きます。直径10〜25センチの大きな花が数個つき、果物のような芳香を放ちます。花は白色で、ソバカスのような赤褐色の斑点(はんてん)があります。明治の歌人正岡子規は「下闇にただ山百合の白さかな」と詠みました。
観賞用としてたいえん見栄えがする花ですが、根は食用にもなります。
◆科目・特徴 ユリ科。
◆育成地・分布 山地の林や草原。本州(近畿以北)
(写真=御岳で。1995年7月12日撮影)
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