寒空の下、座禅を続ける修行僧
僧りょが座禅を組んでいる姿を見立てて「座禅草」と名付けられました。また、達磨(だるま)大師に見立てられて「達磨草」という別名もあります。その他、葉が牛の舌に似ていることから「ウシノミミ」「ベコノシタ」とも呼ばれています。
松ぼっくりのような形をした花を覆っているのは、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞です。高さ30〜40センチ、色は栗(くり)の殻に似た焦げ茶色をしています。同科のミズバショウにも同じ苞があるので、見比べてみて下さい。ミズバショウには、白いスカーフをまとった貴婦人のような気品がありますが、ザゼンソウは、茶色い風呂敷を被った修行僧といったところでしょうか。
花には匂いがあり、英語では「skunk cabbage」。花が放つ悪臭と、キャベツに似た外観から命名されたのでしょうか。
早春に花を咲かせ、しばしば雪に見舞われることもあります。雪を乗せた苞は、雪国の「かまくら」のようで、風情があります。
◆科目・特徴 サトイモ科。
◆育成地・分布 山の湿地や林の中。北海道、本州
(写真=栃木・大田原で。1994年2月18日撮影)
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