沈まない・・・その2
初心者にとってやはり潜水は難しいですね。肺に息が残っていると魚の浮き袋と同じ働きをして全然沈まない、ということがよくあります。特にモルディブでは珊瑚保護の目的で船からアンカーを降ろさないのが普通ですので、フリー潜行をしなくてはなりません。
ある日のこと、3ヶ月振りのダイビング。フリー潜行は8ヶ月振り。という状態の時です。みんなで一斉に潜行。たけが5mくらいまで潜った時でしょうか。周りを見ると・・・・バディがいません。まさか、と思って上を見ると・・・いたいた。バディは潜行がうまくいかなくてまだ水面にいたのです。まだかな、と思って待っていましたが、バディはだんだんと焦って来たようです。焦ってフィンをバタバタすれば潜れないのも当然。さらにハァハァやってれば肺から息も抜けませんから絶対に潜れっこないです。
そうこうしているうちに他の人達はみんなどんどん潜っていきます。下を向いているので誰も我々の状態に気付きません。さすがにやばいな、と思い浮上しました。ここで、あ!と思ったのは、ドーニが既に少し遠い所にいたのです。我々が流されていたのか、それともドーニがカレントを意識して移動していたのか、それは定かではないですが。
とにかく迅速な判断が必要でしょう。もう一度潜行トライして駄目だったら、笛を吹いてドーニに迎えに来てもらおう、と思いました。ヘタするとはぐれてしまって大変なことになります。たけはすぐにヘッドファーストの体制になり、バディの手を掴んで力ずくで水の中に引きずり込みました。ある程度まで沈めばしめたもの。後は少し遠くなってしまったみんなを追いかけました。
透明度が抜群のモルディブならばこそできたことでしょうね。もし伊豆辺りの海だったら、少し遅れた時点ではぐれてしまうでしょう。浮上した時点で迷わず船に迎えにきてもらったと思います。