その14:サミュエル・L・ジャクソンへの手紙


拝啓、サミュエル・L・ジャクソン様――

このところスクリーン上で、本当に貴方にはよくお会いします。大作話題作に出ずっぱりですね。

 

その とても二枚目とはいえない 個性的な風貌でありながら、あまりにも強烈な存在感。貴方が画面に出てくるだけで、世界が引き締まります。貴方のそのカリスマ性は、世の男性に「渋い男だ」と言わせてしまう魅力です。

あくまでも男性に、ですが……。

 

また、貴方の役者としての演技力もすごいです。どんな役柄も見事に体現してくれます。

怖い人も怪しい人も温かい人も――なんとなく怪しい人ばかり多い気もしますが――他のハリウッドスターたちもこぞって共演を望むほどだそうですね。コリン・ファレルが、あなたが共演だというから「S.W.A.T.」の出演をOKしたという逸話も、さもありなんという感じです。

 

それにしても近年の貴方のご活躍は本当に素晴らしいですね。実にいろんな映画でお見かけします。

「あ、またサム・ジャクソンが出てる」

「あ、またサムだ」

ってな感じです。その精力的な活動ぶりは、 ちょっとうっとうしい 本当に頭が下がります。

せっかくなので、ここ数年の貴方の出演作を羅列してみたいと思います。

キル・ビル(2003)
S.W.A.T.(2003)
閉ざされた森(2003)
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002)
トリプルX(2002)
チェンジング・レーン(2002)
ケミカル51(2002)
ノー・グッド・シングス(2002)
ケイブマン(2001)
英雄の条件(2000)
シャフト(2000)
アンブレイカブル(2000)
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999)
ディープ・ブルー(1999)
スフィア(1998)
レッド・バイオリン(1998)
交渉人(1998)
ジャッキー・ブラウン(1997)

えっと、もういいですか?こうして見てみると、なんと年に3本くらい出てることになるじゃないですか! 出すぎ すごいです!本当にパワフルな活躍ぶりですね!

 

そしてどの作品でも本当に貴方は印象深いです。

「パルプ・フィクション」(1994)の聖書を引用する殺し屋。

「ダイハード3」(1995)のブルース・ウィリスの向こうを張る活躍。

「交渉人」のケビン・スペイシーとの演技合戦。

「シャフト」では「おお、珍しく主演だ」と思わせてくれました。嬉しかったですねえ。作品はつまんなかったですが……。

「ディープ・ブルー」のサメに食われる死にっぷりを観たときは、「あんたそんな扱いでいいのか?!」と思ったりもしました。

あと「スター・ウォーズ」のメイス・ウインドウ役は、どうしてもジェダイ・マスターではなくサミュエル・L・ジャクソンにしか見えません。なぜか浮いてます。それはたぶん ミスキャスト 貴方の魅力をルーカスが活かしきれなかったからでしょう。

「アンブレイカブル」骨ポキポキ男も最高です。なにがいいって、あの 笑わせたいとしか思えない髪形 鬼気迫る演技にひきつけられっぱなしです。

 

そういえば髪型!作品ごとに違う貴方の髪型にも驚かされます。アフロ、ロン毛、パンチ、ドレッド、スキンヘッド、と変幻自在ですよね。

 

しかし、実はハゲだったとは……。

新しい映画に出るたびに、スタイリストと相談して新しいカツラを特注し、私生活でもそのカツラを着けていたと聞いて、切ない努力を感じずにはいられません。

 

また、芸歴が長いだけに今見ると意外な作品にも出てますね。「パトリオット・ゲーム」(1992)とか「トゥルー・ロマンス」(1993)とか。

公開後数年経ってから見直したとき気づいたのですが、「ジュラシック・パーク」(1993)へ出てたのには驚きました。そういえば目立つ脇役がいたなあ、と思っていたのです。まあ一緒に出てたデブのほうが目立ってましたが……。

 

でもあんまり節操なく出演して、竹中直人みたく煙たがられないか、それが心配です。余計なお世話ですか?

 

まあなんだかんだ言っても、結局は私も貴方のファンなんだなあ、としみじみ思うのです。たくさん出演してるのはそれだけ働いてるということ。こわもてだけど、仕事熱心で、実は繊細な男、サミュエル・L・ジャクソン。今後も話題作が目白押しですが、応援してますよ!

――敬具

 

2003/9/29