その18:コミック実写化計画
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近年、日本のマンガやアニメが実写映画化されるケースが増えているのは周知の事実だろう。 『ピンポン』や『あずみ』『ドラゴンヘッド』などは記憶に新しいし、特に今年に入ってからの勢いはすごい。すでに公開された『キャシャーン』や『キューティーハニー』『海猿』をはじめ、今後も『忍者ハットリくん』『デビルマン』『鉄人28号』など目白押しだ。
これはある意味当然の成り行きであろう、と思う。マンガにおいては日本はコンテンツ王国なのだ。あらゆるジャンル、さまざまな絵柄、多くの人気作がある。これだけ豊富な資源があるなら、業界としては映像化しない手はない。 また映像表現の技術が格段に進歩したというのもあるだろう。今までは表現不可能だったものでも、CGを使えばなんなくクリアできるのだ。 さらにハリウッドのコミック実写化の影響もあるかもしれない。近年大ヒットした『スパイダーマン』や『Xメン』をはじめ、『デアデビル』『ハルク』『スポーン』など多くが作成され、コミック実写化は売れる、という実績を作った(日本で大コケした『スクゥービー・ドゥー』は微妙だが……)。 また歴史の古い『スーパーマン』は今度5作目が作られるという噂だし、『バットマン』の新作には渡辺謙がキャスティングされたという話である。
そんな中、日本のコミックがハリウッドで映画化されるという話だって出ているのだ。『鉄腕アトム』や『マッハGO!GO!GO!』、少し前には『ルパン三世』までが映画化決定と発表された。 まあルパンに関して言えばすでに日本で『ルパン三世/念力珍作戦』として映像化されており、これを超えることはあるまいと思う。 だってルパンが目黒祐樹ですよ。銭形が伊東四郎ですよ!次元が田中邦衛ですよ!!ありえないですよ!超えられませんよこれは!(ある意味で)
あと『ドラゴンボール』が実写化というのにはぶっ飛んだ。その発表をWebで読んだときは、驚きのあまり飲んでた牛乳を噴出してモニターが壊れかけたものだが、とんと続報が入ってこないのが心配だ。まだ製作中止にはなってないようだが、いまだにキャストも監督も決まってないらしい。 しかし実は『ドラゴンボール』はすでに台湾で実写化されている、というのをご存知だろうか? もちろん海賊版天国の台湾のこと、作者の鳥山明にも集英社にももちろんなんの許可もなく、ゲリラ的に作られてしまったらしい。たいした商魂である。ちらりと映像を見たことがあるのだが、無理やり原作のイメージをそのまま実写化してあり、三角の海苔が貼り付いたような頭の悟空を見て、脱力すること請け合い。興味ある方は探してみるといいだろう。ちなみに韓国でもこっそり実写化されたらしい。
ここまでくると、次はいったい何が実写化されるのか、非常に興味がわいてくるのはいた仕方あるまい。一体次にくるのはなんだろうか?ちょっと考えてみる。 長期連載モノなどは長い話も多いから――そうなるとむしろ一話完結もののほうがいいかもしれない。あと、やはり国民的コミックといえるような、誰もが知ってるもののほうが日本という国を表現するにはいいのではないだろうか。
ならば「ドラえもん」しかあるまい!(断言) そしていっそのことハリウッドによる映像化を目指そうではないか。米国資本を惜しげもなくつぎ込み、ドラえもん実写化計画をぶち上げるのだ! おおう、なんか一人で盛り上がってきたぞぉ!ようし、ではさっそくキャストを決めてみよう!
まずのび太は『シックスセンス』のハーレイ・ジョエル・オスメントとかどうよ!ちょっと弱そうな感じにあの演技力の高さ、これはいい! そしてしずかちゃんは『ハリポタ』のエマ・ワトソンちゃんだ!これはナイス!これは単に私が好みなだけだが、譲るつもりは一切ない!
心優しいいじめっ子ジャイアンは、思い切り意表をついて『グリーンマイル』の巨漢、マイケル・クラーク・ダンカン!
……ちょっと待て。それはあまりにも意表をつきすぎだ。いや、雰囲気は悪くないと思うんだが……。
ジャイアンはちょっと置いておくとして、じゃあスネ夫は?ここはまたもや意表をついて女性をキャスティング!おう、大胆なアレンジだ!ということで。『チャリエン』のルーシー・リューでどうだ!
……ちょっと待て。意表をつくにもほどがある。
おおっと、肝心の主人公ドラえもんを考えてなかったぞ。やはりドラえもんはCGだろうか……しかしそれではマンガと実写が混ざったありがちなハリウッド映画みたいになってしまう気がする。 ここは思い切って実際の役者を使おう!『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムみたいに、役者の演技を元にした造形にするのだ。これは新しいドラえもん像ができそうだ。ファンは激怒するだろうし、ここまで書いてきた私自身もいい加減かなりイヤになってるが、ここまで(一人で)盛り上がったのだから考えてみようじゃないか! ならばドラえもん役は……!
ああ!
大山のぶ代しか浮かばないヨ!
……やめよう(あっさり)。
では「サザエさん」ならどうだ?これぞ日本を代表する国民的コミックではないか。あのほのぼの4コマギャグをハリウッド資本で実写化に!
……ほのぼのしすぎか?
そんなことはあるまい。「ハリウッドがついにサザエさんを実写化!巨額をかけたほのぼのに全世界が注目!」とか出たら、とてもほのぼのどころではない。SAZAE-SANが共通語になる日だって遠くないと思うのだが――。 ではハリウッドお得意のダイナミックなアレンジを加えようではないか。 日常をあえて非日常にしてみるか。舞台を宇宙に移して磯野家を描くとか!いや、ちょっと飛躍しすぎか。というか『ロスト・イン・スペース』みたいだな。ならば磯野家の未来を描くというのはどうだろう?おっ、ちょっと面白そうじゃないか。んー、でもありがちだろうか。ネットでもその手の話はいろいろ出回ってそうだしなあ。
ここでハタと思い出した。実は私は学生時代、「10年後のサザエさん」というテーマのシナリオを仲間と考えたことがあるのだ。 まだインターネットどころかポケベルでさえ流行る前だ。私は当時バンドサークルにいたのだが、そのサークルのライブ発表で、バンド演奏の合間にそのシナリオを元にした寸劇をやろうとしたことがある。最初は冗談だったが、そのうち話が盛り上がってしまい、配役まで決めて、もう少しで本当に通し稽古とかしてしまうところであった。 何度も言うがバンドのサークルである。ロックの合間にサザエさん――シュールで非常に惹かれたのだが、そのときは諸事情によりやむを得ず中止になった。
ちなみに私はなぜかカツオ役であった。
このシナリオならいけるのではなかろうか?しかし10年後というのはやはりありがちな気もする――。じゃあ15年後はどうだ。15年後というとサザエも39歳だ。家族みんなも結構微妙な年齢だし、これはドラマチックになるのではないか?その前に「サザエは24歳」というのがちょっとショックだが、それは今は忘れよう。 これはいっそのこと自分の手で脚色して、ハリウッドに売り込むのも手ではなかろうか?(←著作権というものを忘れている) おおお、どんどん夢は膨らむじゃないか。 よし!では一発脚本を書いてみよう! …… …… ……
で、だ。 勢いで思わず書いてしまったものの、なにやら「渡る世間は鬼ばかり」になってしまった。オリジナリティの薄さは致命的だ。残念ながらこのシナリオは諦めるしかあるまい……。 って、よく考えたら、サザエさんってすでにTVドラマで実写化されてるんだよね。いまさらだよなあ。やめよう(あっさり)。
サザエさんをシャーリーズ・セロンとかにしたらなかなかイケルような気もしたのだが。あの髪型させて。笑えるなあ。笑うんかい!
というわけで、ここはひとつ世の映画人たちが次に何を実写化してくれるのか、楽しみに待とうではないか。ねえ皆さん! 別に考えるのがめんどくさくなったわけでは……。
2004/7/7 |