ゲーム
GAME

ブラの誘惑 の巻



ニコラスは富も名声も手に入れた成功者。48歳の誕生日、弟からある招待状をもらう。それは、人生を楽しむための「ゲーム」への招待。気軽にそのゲームを申し込んだニコラスだったが、その時点から虚実の区別がつかない不可解な現象に巻き込まれていく。果たしてどこまでがゲームなのか?マイケル・ダグラス主演のサスペンス・ミステリーだね。

現実に自分のまわりに起こることが、事実ではなくゲームとしての芝居だったとしたら。しかもそれがゲームかどうかの区別がつかない。それはもう焦り、苛立ち、何も信用できなくなる。

おっかない話よね。何がおっかないって、マイケル・ダグラスの顔がおっかないわよー。
追いつめられてるからだろ?
いーえ、それだけじゃないわ。キャサリン=ゼタ・ジョーンズと結婚を控えてることを悟られないように、いつも以上にしかめッツラなのよッ。
あーそうだったッ!おのれわしのキャサリンをーーッ!!
はいはい、全然関係ないねー。
あたしね、最初いいなーって思ったのよ。普通の生活の中に、意外なゲームが絡んできたら面白いじゃない?あたしもSRCに行きたい!それがあんなことになるとはね。
徐々に恐怖感を募らせていく演出は、さすが「セブン」のデビッド・フィンチャー。
相変わらず観てるモンを不安にさせるよのー。わしゃ何がどうなっとるのか混乱したぞ。観終わった後もよくわからん。
それは脳細胞が半分死んでるからね。
やばいんじゃない?精密検査受けたほうが……
真剣に取るな!ビビるだろうが!
最後のほうはちょっとクドイ気もするな……っと、これってあんまり内容しゃべんないほうがいいんじゃない?
うん、先入観なく観たほうが楽しめそうだね。そうすれば、マイケル・ダグラスと同じ不安、同じ焦燥を味わえる。いったいどれがゲームだったのか?果たしてこのゲームは終わったのか?一言云わせてもらえば、観終わった後の意見は人によってかなり分かれるだろうね。僕は……ちょっと後味が悪い。
そう?あたしは楽しんだけどな。
わしもー。一言云いたーい。
な、なに?
劇中一番印象に残るのは、やはり。
やはり?
赤いブラジャー。イイ。
さ、帰ろシネマくん。
うん、じゃあねー。
お、おいちょっと……
 

 

――ひとり残され、遠い目をするゼン=ベナン。

季節は冬。

寒風が孤独な胸に吹き渡る。

 

……でも黒いブラジャーも好き……

 

1999/12/27