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プライベート・ライアン
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SAVING
PRIVATE RYAN
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リアルであるという手段 の巻
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第二次世界大戦、米軍司令部に届けられた戦死通知。その中に、ライアンという名が3通。彼らは兄弟であった。司令部は、残るひとり、末弟のライアンを探して帰還させることを決定、命を受けた8人の兵士がライアンを探すため、激戦地へと旅立つ。スピルバーグが送る、まさに「戦争」を描いた問題作。 |
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戦争っていやーね。もう、ホントそう思うわ。 |
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| 確かにこの映画を見た後は、素直にそういう感想が出てもおかしくないね。 | |
| この作品はアカデミー賞5部門に輝いた作品じゃな。わしはどうも戦争ものってのは苦手なんだが……。でもスピルバーグ作品は欠かさんのよ、わし。 | |
| エンターテインメント作品の王者がこういう作品を撮ったというのは、意義深いことかもしれないね。といっても、近年のスピルバーグはこういう社会派の作品が多いんだけど。時代背景は第二次世界大戦の真っ只中。かの有名なノルマンディー上陸作戦から物語は始まる。 | |
| 最初の30分くらい、グロいわよね。じゃんじゃんバリバリ殺される戦闘シーン。あそこまでリアルに戦争を描いた映画って、あたし知らないなあ。 | |
| わしゃああのシーンで貧血起こしそうになったぞ!手足は簡単に吹っ飛ぶし、その吹っ飛んだ自分の腕を持って歩いてるし、顔面に穴はあくし、とにかく簡単にヒトが死んでゆく。かなりすごいと聞いてて身構えてたおかげで、何とか凌いだけどのぅ。 | |
| ぼくはそういう直接的な表現より、殺された兵士たちの大量の血で、海の水が真っ赤になってるところが衝撃的だったな。 | |
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あたしはそういう残酷シーンってホラー映画で慣れてるからまだ耐えられたけど……もちろんホラーの鮮血シーンとは「質」が違うんだけどさ。か弱い婦女子ならキツいかな…… はっ!あ、あたしも本当はか弱い婦女子よッ、そこんとこ勘違いしないでよねッ!あ〜れ〜突然めまいがぁ。 |
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| この映画も、大抵の戦争映画と同様に反戦がテーマかのう。 | |
| ……ちょっと、無視しないでよ。 | |
| そうだね、仲間の兵士が死んじゃうとか、戦争という極限状態で追い詰められて、とか戦争映画の手法っていくつかあると思うんだけど、これは戦闘シーンを徹底的にリアルに描くことで、戦争の「恐怖」そのものをまず描いてるね。ハンディーカメラでの揺れるような映像がバーチャルだし、音の迫力もすごい。音響のいい劇場で見たときは、本当に自分が戦場にいるような錯覚に陥って怖かったよ。 | |
| そうじゃのー。あんなとこにいたら、ホントにいつ死ぬかわからんもんなー。ま、わしは実際いつお迎えがくるかわからんけど。 | |
| それはそうね。 | |
| いや……冗談のつもりだったんだけど…… | |
| ストーリーに触れると、兄弟がすべて戦死したライアンという兵士を、一人だけでも帰還させようとする。そのために8人の兵士が、過酷な戦場へとライアンを探しに行く話だね。 | |
| 一人の兵士のために8人が犠牲になるかもしれない。そんな理不尽な命令に、それでも従わなければいけない兵隊の悲劇、か? | |
| トム・ハンクス演じるミラー中隊長は、この指令を、自分の中で自分自身のためって置き換えてるよね。妻の元へ胸を張って帰るためって。自分自身を正当化してるんだ。そうじゃないと、戦場では生きていけないから。それは引いては、軍上層部の戦争への正当化っていうふうに連想できるなー。そこで戦争を批判してるんじゃないかな。 | |
| あたしはやっぱり悲劇だと思う。軍の上層部は自分らのちょっとした感傷でこの命令を決めてるように見えるもん。それにいろんなシーンから兵士たちの悲しさ、悔しさ、そういうものがにじみ出てくるよ。アパムくんとドイツ兵捕虜との関係なんて、運命の皮肉としかいえないわ。 | |
| 平和な世界があたりまえだと思ってると、こういう作品で打ちのめされる。でもそういう刺激はコンスタントに必要なことなんだろうね。 | |
| この作品は、体力・気力が充実しとるときに見ることをお勧めするぞい。 | |
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1999/11/15 |