| |
|
|
E.T./20周年アニバーサリー特別版
E.T.上映から、早いものでもう20年。それを記念して、未公開シーン追加・最新VFX使用・デジタルリマスタ等の、バージョンアップがなされたのが今作。
まずは未公開シーンですが、エリオットがE.T.を家に上げた後のエピソードが追加。洗面所で騒動を起こすシーンや、E.T.がバスタブでおぼれるシーンなどがあります。他にE.T.を森へ連れて行った後、マイケルたちがママにつかまるシーンとか。まあ、あってもなくてもいいようなシーンばかりなので、これはファンサービスでしょう。作品としてはやはり余計だと思います。
しかしそんなシーン追加よりはるかに衝撃なのが、E.T.のデジタル化。全部とはいかないまでも、かなりのシーンでE.T.はCG化されています。動きがやけに滑らかだし!表情がやけに豊かだし!走るし!でも、もう何回と観ている作品なだけに、CG部分はすぐわかる。追加シーンならともかく、見慣れた個所で違う動きをされると、妙に違和感を感じるのです。「そこで首縮むの?」とか「そこでまばたきするの?」とか。細かいようだけど、なんだか”別のE.T.が降りてきた”気がしてしまう。初めて観る人はいいだろうけど、往年のファンとしてはちょっと……。
まあそれらを差し引いても、再びスクリーンでE.T.が観れたというのが一番のポイント。内容的にも決して古くないし、何度観ても泣けるし、やはり名作。ドリューちゃんがカワイイし。でも別のE.T.なぶんだけ評価減。
2002/5/31
|
| |
E.T.
アメリカ片田舎の少年と、宇宙からやって来た異星人との交流を描くファンタジー。
冒頭、ミステリアスな宇宙船のシーンから、不穏な男たちの登場、そしておきざりにされる生命体、とのっけから物語に引き込まれます。この吸引力は物語が進むにつれ強まっていき、E.T.へ対する少年エリオットの心情が、不安→恐怖→好奇心→友愛と変わっていくにつれ、我々もそれを共感するのです。共に驚き、共に話し掛け、いろんなことを教えたい気持ちになる。また、E.T.の不思議な力とその存在に、強く惹きつけられていく。そして自転車に乗って、一緒に空を飛ぶのです。
改めて観てみると、数々の印象深いシーンに気づきます。自転車が飛ぶシーンや植木鉢の花による表現などは言わずもがな、何度も出て来て不安をあおるカギ束の男たちとか、ピーターパンの話を読み聞かせるシーンとか。なかなか姿を現さないE.T.とかね。ツボを心得た演出。監督スピルバーグはやはりエンターテインメント映画の巨匠であると思うのです。
冒険とミステリー、ユーモアとサスペンス、そして感動。ジョン・ウイリアムスの音楽と相まって、とても心に残る一作。まあ、いまさら言うまでもないですが。
2002/5/31
|
| |
ザ・ロック
難攻不落の元刑務所に立てこもり化学兵器で政府を脅迫する元海兵隊たちと、それを阻止すべく潜入する男たちとの戦いを描いたアクション巨編。
事件を起こしたのが歴戦の将軍であり、動機が部下を戦地でみすみす見殺しにした政府に対する義憤である、というのがまずいい。対する潜入部隊は軍人ではない生化学技師と、国家機密を知り何十年も投獄されていた他国の潜入員であるというところも。それぞれが説得性のある思惑を持ち、それぞれの信念に基づき行動することで、熱い男のドラマが繰り広げられています。
アクションシーンも秀逸。危機また危機の連続で、緊張感と高揚感が持続しっぱなし。派手なカーチェイスから、孤島に潜入してからの攻防、恐ろしい化学兵器の脅威をも上手く使い、スリルを盛り上げています。
またキャストがいいんだ。ニコラス・ケイジ、エド・ハリスに、ショーン・コネリー!ビッグなのが3人も顔を揃えて、男くささ抜群!特にショーン・コネリーの渋みは頂点を極めてます。監督がのちに「アルマゲドン」を撮るマイケル・ベイだけに熱いドラマはお手の物。
奥底に潜むテーマは実は深遠なものですが、まあそこは考えなくてもいいでしょう。文句ナシの面白さ。それでも単純なアメリカ万歳映画に陥ってないのはいい点です。おすすめ。しかし、心臓に針は打てんわな、普通。
2002/5/26
|
| |
サトラレ
自分の思念がまわりにいる人にすべて伝わってしまう「サトラレ」と呼ばれる青年を巡る、ハートウォーム・コメディ。メガホンを取るのは「踊る大捜査腺」の本広克行。
サトラレは例外なく天才であるため、国家を上げてこれを保護し、なおかつ本人にはサトラレであるということは絶対秘密、という設定からして無茶です。そこから派生する周囲のコミカルさや、大げさな国家組織の行動を笑いにつなげようとしているんだろうけど、ちょっと無理がある。そもそも人は、常に明確な言語で思考してるわけではないでしょう。実際の思念はあんなかわいいものではないだろうし。
とはいえ、おなじみのアクティブなカメラワークと、テンポのよい演出で、退屈さは感じません。むしろ細かい伏線が、ラストにおいていい結果をもたらしている。とてもうまくまとまっている作品です。
最後はわかっていても泣けてしまう。あえてピュアな面を押し出し、それが鼻につかないのはいい。いやあ……泣いた泣いた。
寺尾聡はやはり演技が上手いなあ。主演の安藤政信も透明感があってよいです。京香さんが相変わらず綺麗だ!
2002/5/25
|
| |
アタック・ナンバーハーフ
オカマばかり揃ったバレーボールチームが、地区の代表で国体まで出て大活躍という、タイで実際にあった事実の映画化。タイの映画って初めて観たけど。
バレーに燃えるオカマちゃんたちは、試合中に爪が割れて大騒ぎするとか、試合そっちのけでイイ男が自分のもんだと口論をしたりとか、はちゃめちゃなんだけど、観ているうちにどんどん魅力的になってくるから不思議。ゲイであるというだけで冷たい目で見られたりし、悩み、傷つき(このあたりの描写はちょっと弱いけど)、それでも持ち前の明るさで乗り越えていく。
特にかわいいジュンちゃん、ムキムキでキモいノンちゃんなど、キャラも多彩。唯一本物のニューハーフであるピアはとても美人。観終わった後は爽やかな感動。「クール・ランニング」に雰囲気が似てるかな。バレーのシーンは今ひとつリアルさに欠けるものの、非常に楽しめました。
しかしこれが実話だとは、現実のほうがよっぽど面白い気もする。日本でしか通じない邦題がちょっとマヌケ。
2002/5/4
|
| |
D−TOX
警官ばかり次々と殺す猟奇殺人者に恋人まで殺されたFBI捜査官、彼が精神療養のために入った警察の保養所で、また繰り返される警官殺し。犯人の正体は――という、サイコ・スリラー。主演のマロイ役はシルベスタ・スタローン。
極寒の冬山のある保養所「D−TOX」が物語の舞台。猛烈な吹雪で陸の孤島と化したこの舞台に、精神的に不安定な警官ばかり9人も集まる。その辺りの設定はなかなかよいです。ひとくせありそうな登場人物たち、不穏な行動をするスタッフたち、次々と殺される警官たち、お互いが犯人ではないかという疑心暗鬼。それらの要素がスリリングな空気を作り出しています。キャストもトム・ベレンジャーだのロバート・パトリックだの、ちょっといい感じ。
しかしそこまでお膳立てをしておきながら、犯人が明かされるシーンは妙にあっけなく、最後は結局スタローンらしく肉弾戦になっちゃうのね。犯人がなぜ警官ばかり狙うのか、その理由も希薄だし、わざわざ警官ばかりいるところに乗り込んでくるのも不可解。いまひとつ設定を生かしきれてない印象。
犯人当てはどれだけサプライズかが大事だと思うんだけど……でもまあ、最初から過度の期待はしてなかったので、思ったよりは楽しめたかな。
2002/4/14
|
| |
TAXi2
スピード狂のタクシー運転手と冴えない刑事のコンビが活躍する、フランスアクション映画の第2弾――いや、宣伝文句にだまされてこのシリーズをカーチェイス・アクションだと思って観ると、怒り心頭間違いなし。実態は紛れもないバカ映画です。
しかもそのバカぶりは、前作を超えています。今回は訪仏した日本の防衛庁長官が、なぜかフランスでヤクザにさらわれ、それを警察と、なぜかタクシードライバーが追うという話。設定からしてやばい感じが……。
バカその1:タクシードライバーのほうが警察より捜査がうまい。
バカその2:相手はヤクザのはずなのに、なぜか忍者が出てくる。
バカその3:「こんにしょわ〜 」
ああ、書ききれない。ここまでバカさが突き抜けていると、かえって見事と言うしかなく、むしろ前作よりハイパーなバカ具合に、いつの間にやら面白く感じてしまっているのはヤバイだろうか。
「3」も出るのかな……と、ほんのちょっぴり期待してたりする。(映画館には行かないと思うが)
2002/4/13
|
| |
モンスターズ・インク
子供たちを脅かして、そのときの悲鳴を自分たちのエネルギーに変えている、モンスターたちの会社、そこで働くモンスターと人間の子供の暖かな絆を描いたCGアニメ。
タイトルが抜群によいこの作品、「バグズ・ライフ」以来のピクサーの新作で、やはり面白い。設定の着眼点もよいし、なにより脚本が練りに練られている。スピーディーな展開ながらすんなりその世界に入っていける組み立てや、スリル・ギャグ・ハートウォームのバランスの良さはさすが。また、映像はますますリアルでナチュラルになりました。あまりに自然すぎて、実はスゴイ映像だということを忘れてしまいそう。特に主役モンスター・サリーの毛並みが見事。
キャラクターも、いかにもウケそうとはいえ、いい造形。さまざまな姿形を持つモンスターたちは、なんだか「21エモン」に出てくる宇宙人たちを彷彿とさせます(わかるだろうか?)。あと、人間の女の子・ブーの表情がとても豊か。この子がちょこまか動いてモンスターたちを翻弄していく姿が、もうスゴクかわいい。それが狙いとわかってはいても抵抗できんキュートさで、ちょっと悔しい。
というわけで、予想通り面白い。予想を越えるほどではなかったですが。基本的に出てくるモンスターたちは怖くはないけど、唯一、窓口業務のおばさんモンスター・ロズは、身を引きそうなほどコワイ。
2002/3/17
|
| |
ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間
ホビット族のフロドは、悪の帝王サウロンの力が宿る指輪を火山に捨て去るため、8人の仲間と旅に出る、というファンタジー。原作はいまや古典とも言うべきトールキンの「指輪物語」。全世界が待ちに待ったというその映画化の出来は、というと。
やられた。これほどまでに面白いとは思わなかった。旅の仲間たちが冒険へ旅立つときの期待感に鼓動が高まり、オークたちとの息詰まる戦いに手に汗握る。ホビット庄の緑美しい風景に幸福感を感じ、ロリアンの幻想的な景観に心奪われる。黒の乗手に追われ恐怖を味わい、モルドール軍の残虐な獰猛さに身を振るわせる。そして仲間たちや協力者との出会い・別れへの感動。などなど、さまざまなエッセンスがこれでもかと凝縮されている感じ。あ、あとホビットの足とかエルフの耳とかもイイ!(笑)
原作は第1部をほぼ終わりまで読んでいたのだが(全部読み終わる前に観てしまった)、イメージを壊すどころか、原作を超えているといってもいい。よくもまあ、あのボリュームのある話を3時間にまとめたもんだ。
膨大なエピソードがめまぐるしく展開し、観る者を冒頭から惹きつけて放さない。ドラマ、映像、キャラクターの完璧なバランス。すっかり指輪のとりこです。この壮大なるサーガは、個人的にはひょっとしたら「スター・ウォーズ」を超えるかもしれない。興奮と涙の至福の3時間。早く続きが観たい〜。
2002/3/9
|
| |
オーシャンズ11
犯罪のプロが11人手を組み、厳重警備のカジノの金庫から大金をいただいちまおうっていう話。クライムストーリーですが、泥臭さや悪の匂いといったものは皆無で、驚くほどクールに仕上がっています。この作品のソダーバーグの演出はひたすらスタイリッシュ。セリフもしゃれています。
肝心の犯行内容は緻密にして意外な展開。実際は途中でわかっちゃったんだけど、最後の仕上げの仕掛けは読めなかった。知的で洗練されてて、武器を使わないという点もイカス。ただちょっとクールすぎて、興奮度は低め。確かにカッコイイんだけど、もっとスリルあふれる演出も出来たと思う。ここは好みが分かれる点だと思います。
ドリームチームというだけあって、キャストは実に豪華。既に知名度バツグンの役者がこれだけ揃うのは前代未聞でしょう。それでいながら、メンバー全員が(有名じゃなくても)わりと均等に見せ場があって、そこはとてもよい。ただ、やはりジュリア ・ロバーツは好きになれないなあ。あと、クルーニーとブラピが初顔合わせというのは意外。
なんだかんだいっても、こういう個性のアンサンブルがメインの映画は、基本的には面白い。
2002/3/8
|
| |
スペース・トラベラーズ
銀行強盗に入った3人組と、人質との間に生まれる奇妙な信頼感を描いたコメディ。 監督は「踊る大捜査線」の本広克行。
伏線の巧妙さとキャラクターの面白さで話を引っ張るパターンです。最初はそうでもないですが、命名式のあたりから俄然面白くなってくる。キャラの設定を生かした活躍のさせ方が良く、特に電気屋が傑作!渡辺謙や筧利夫などの曲者もいい感じです。んー、浜ちゃんはもっと活躍するかと思ってたんだがな。
でもあのラストはどうなんだろう。いや、銀行強盗は結局犯罪であり、設定的には現実のリアルな世界なわけだから、あの状況で大団円が難しいというのはわかるんだけど、ただラスト近くの急展開の仕方には必然性が感じられない上に、やり方がやらしいと思う。
冒頭いきなりオリジナルのアニメのオープニングが流れるが、このタイトルが「スペース・トラベラーズ」なわけですね。このアニメ、本編より面白そうだな……。元ネタはジョビジョバの舞台らしいが、本人たちもちらっと出てます。全然話に関係ないけど。でも当然おいしいです。
2002/3/8
|
| |
キス・オブ・ザ・ドラゴン
中国からフランスにやってきた麻薬捜査官が、陰謀渦巻く警察組織と闘うサスペンス・アクション。ジェット・リー主演、リュック・ベッソン製作。
「ロミオ・マスト・ダイ」はちょっと期待はずれだったけど、果たして今回のジェット・リーはどうか?という期待と不安の混ざった作品でしたが、今回はイイ。ベッソンと組んだというのが売りですが、ハリウッド映画よりよっぽどジェット・リーの魅力を引き出してるのは、さすが。「TAXI」みたいなバカ映画だったらどうしようかと(笑)。
寡黙でストイックな刑事が、悪の親玉を倒すためたった一人果敢に立ち向かうというのが、お約束のようでいてそれなりの必然性があります。小道具としてリストにつけた鍼(はり)を武器にするのは、カッコいいながらもどこか笑えてご愛嬌。これらは香港映画の特徴でもあるのですが、舞台がフランスというのが新鮮味があってよいです。
悪役のチェッキー・カリョがまたいいんだ。存在感だけでここまでの恐ろしさを出せるのはすごい。「ドーベルマン」以上です。ブリジット・フォンダの好演も光ります。というより、この人の演技はそろそろ「怪演」と呼ばれそう(笑)
途中、大量の警官と対峙する場面がありますが、まさかこれだけの人数と闘わないよな、と思ったら闘うし。今回はCGなしのリアル・ファイト。それでいて(それだからこそ、か)強い・速い・かっちょいいの3拍子揃い踏み。まあ、最後はもうひとひねりあるかなーと思ったけど、そうは言いながらジェットファンでなくともオススメの一本。ブルース・リーファンならなお必見。
2002/2/16
|
| |
ダイナソー
ディズニーのCGアニメ。今度は恐竜版(でもピクサーじゃないのね)。先史時代、火の玉が落ちてきて住処を追われた恐竜たちが、新たな楽園を目指して旅立つ話。主人公は猿に育てられた恐竜で、こいつの成長と恋愛、コミュニケーションが描かれてます。こいつがまあよくしゃべるんだわ、恐竜のくせに(笑)。
恐竜が仲間を助けようとしたり、異なる種類の恐竜たちがいっしょに行動したり、自然の摂理的に見るとどうも違和感があるんだけど、それをいうのは無粋というものか。思ったよりは面白い話だったし。でも肉食恐竜ってやっぱり悪役になっちゃうんだね。
CGは実写と見まがうばかりのリアルさ。最初は「野生の王国」でも観てるのかと思ったくらい(ちょっと誇張)。特に隕石落下のシーンはかなりの迫力。恐竜自体は表情がちょっと擬人化されてて、それはどうかとも思うんだけど、まあ話的にしょうがないでしょう。恐竜のデザインがちょっと変わってるのもまあいい。問題は、主人公の種類は何サウルス?ってことだな。
2002/2/16
|
| |
悪いことしましょ
同僚からは疎まれ、片思いの女には顔も覚えてもらえず、寂しい人生を過ごすパッとしない男。そんな男がなんでも願い事をかなえるという悪魔に魂を売ってしまうが、その悪魔というのが絶世の美女、というコメディ。願いがかなうとしたらどんなことを願うか?まあ人間考えることは同じ、いろんな願いをかなえてもらうんだけど、それらの結果がことごとく笑えます。
主人公を演じるのが「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザーですが、これがかなりよい。ときに知的、ときにワイルド、ときにバカ丸出し。ここまで演技の幅が広いとは思わなかった。発見です。そして悪魔を演じるエリザベス・ハーレーの艶やかなこと。しかもコスプレ三昧で、ピチピチのボディコンからナース、婦人警官まであらゆる姿にコロコロ変わって目が離せません。一体何回着替えたのだろうか?つーか、なんで悪魔のくせにそんなにコスプレするのだ。目に嬉しいぞ。
観終わった後は、人生うまくはいかないけれど、それでも悪いことばかりじゃないよ、そんな気分になります。軽い気持ちで観れて、後味爽やか。なかなかよいです。
2002/2/16
|
| |
ジェヴォーダンの獣
18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方で起こった、謎の獣による女子供ばかり100人以上も殺された連続惨死事件を、独自の解釈で映像化した作品。とはいえ、ドキュメンタリー色は皆無の徹底した娯楽作。
正体不明の獣が襲い来るシーンは、さながらジョーズの登場シーンのような緊張感(この獣のデザインは必見)。また意外にもミステリ色が強く、ラストの真実には驚き。キャラも個性的で、特にインディアンの従者マニはカッコイイ。そしてサスペンスの妙もさることながら、アクションシーンが秀逸なのだ。マニが格闘するシーンなどは、スローを取り入れた緩急激しいカンフーアクションで、観る者を魅了する。まるでジョン・ウーみたいだな、と思ったら、実際ジョン・ウーと仕事していた香港映画のスタッフが参加しているらしい。ナットク。
非常に面白かったんだけど、ただちょっと長い。演出がタルいところもあって、もっとスッキリまとめられなかったのか、そこが惜しいところ。映像はキレイなんだけ ど。
ヴァンサン・カッセルの薄化粧顔がちょっとキモイです。あと、やはりモニカ・ベルッチはナイス美女ですな。この二人が夫婦とはなあ、となぜか改めてしみじみ。
2002/2/6
|
| |
マルコヴィッチの穴
偶然オフィスで見つけた穴を通ると、ジョン・マルコヴィッチになれる!という、トチ狂った話。しかしこれが実に面白い!
「他人になる」という設定自体は今までもあったかもしれないけど、それをジョン・マルコヴィッチという実在の人物にしたのがすごい。なぜマルコヴィッチ?しかもなぜマルコヴィッチ限定?私は好きなほうだが、そんなに有名か?っていうか、この作品で間違いなく有名になったろうな。
物語的には、人の変身願望や本当の幸せみたいな、結構哲学的な問いかけもあるよう気がしてなかなか深い。とはいってもそんなに重い話でもなく、先が読めず展開にクギ付けになります。哀れを誘うラストには、何か考えさせられるものもあり。
キャメロン・ディアスがなかなかの好演。しかし何といってもやはりマルコヴィッチの存在感でしょう。主役なんだか脇役なんだかよくわからないし。さんざんもて遊ばれるし。というか、人権無視されてるし。まあともかく、これは異色の傑作。
2002/2/3
|
| |
ヴィドック
フランスの実在の人物、世界初の私立探偵ヴィドックを主人公にした、ゴシック・ホラー・ミステリ。舞台は19世紀のパリ、いわゆるフランス革命の時代。不自然な死を遂げた人物たちの背後を探るべく調査を開始したヴィドックだったが……
基本はミステリなんだけど、のっけからハイテンション。短いカット割りやアップの多用で観る者をぐいぐいと物語に引っ張り込む(ちょっと見にくいともいえるけど)。ゴシック調の世界観も、厳かでありながらどこか淫靡で、背徳的でありながら魅惑的。鏡の仮面をかぶった連続殺人鬼っていうのが、もう本格ミステリ好きにはたまらんでしょう。現実離れした世界の中、謎を解くたび新たな謎が現れる。一体犯人は誰なのか?ラストの意外などんでん返しもたまりません。あえて言うなら「スリーピング・ホロウ」のテイストに近いかも。
主演はジェラール・ドパルデュー。……この人、こんなに太ってたっけ?いや、貫禄があってかえっていいんだけどね。ヒロインのイネス・サストレの乳出しには仰天。要チェック!(そこかよ)
2002/1/27
|
| |
ハリー・ポッターと賢者の石
世界的ベストセラー「ハリポタ」シリーズの完全映画化第一弾。
夢と魔法の世界。しゃべる帽子や動く絵、空飛ぶホウキでのスポーツや、突然壁を抜けてくる幽霊。ユニコーンや地獄の番犬や巨人・竜などの不思議な生物。こういう雰囲気って無条件に好きなので、それだけで評価が上がってしまう。
原作との相違を気にする人もいるでしょうが、その心配は皆無。むしろ原作に忠実すぎるくらい。キャストが原作と驚くほど合っていて、ハリー役のダニエル・ラドクリフは言うに及ばず(ちょっと精悍すぎる気もするが)、ロンやハグリッドもバッチリ。特にハーマイオニー役のエマ・ワトソンはグレートにキュート!
可愛らしいユーモアやハラハラする闘いなど、主演の3人への感情移入もしやすい。ちょっと長いし、おりこうさんな感じではあるけど、どんでん返しもあったりして楽しい冒険物語でした。
2002/1/1
|
| |