復活 ズ・グムン・バ 平成12年1月30日放映
脚本:荒川稔久 監督:石田秀範
 それまでの特撮ヒーロー番組の王道的表現を徹底的に排除し、リアリズムを追求した表現に驚きました。

 グムンがビルの間に巨大な巣を張っているところへ、警察が急行します。警察官を襲い見回して言うのは「ザボゾロザ(雑魚どもが)」です。
 通常の拳銃では歯が立たず、逃げ出そうとするパトカーを襲い、グムンが警察署に姿を現した時、手から降りてくる描写に只ならぬものを感じました。人間とは全く異なる存在であるグロンギを見事に表現したワンカットです。
そして、桜子さんが落としたベルトを見て言うのは「ボセパデスドン、クウガ!(これはベルト の クウガ)」です。所有格の「の」は、このように英語の前置詞のように前後が逆になります。

 初めて変身したクウガとの対戦で、クウガの押したクルマに押し潰され、壁にめり込むグムン。こんなシーンが見られるとは、「特撮番組が進化した」と実感できました。
 ここでは「ヅボグヂギガブバダダンバ(ツノが小さくなったのか)」と「ゴンデギゾバ、クウガ!(その程度か、クウガ!)」というセリフをグムンが言います。

 そして戦いの部隊は屋上へと移されますが、コンクリートを壊しながらの戦闘は迫力満天です。
 ここでは「ゴパシザ、クウガ!(終わりだ、クウガ!)」と言っています。

 ヘリコプター上でのグムンとクウガの戦闘はさらに秀逸です。グムンがヘリコプターの下を回り込んで反対側から現れるなんてヴィジュアルに痺れました。怪人の尋常でない能力を描写するのに、これほど印象深いものはありませんでした。
 このヘリコプターは一部CGなのですが、「特別編」のDVDではよりリアルに変更されています。

 クウガはまだ自分の能力を知らず、グムンにとどめを刺せません。本放映時には、ヘリコプターから落下したグムンは死んだのだと思っていましたが‥‥。

 「オレを助けた?」と問う一条刑事に、サムズアップで答えるクウガ。さらに「おまえはだれだ?」と問いかけると、「じゃあ!」と言ってヘリコプターから飛び降りるクウガ。サムズアップで思い当たる人物がいるので、一条刑事が驚くような表情で「まさか!」と言うシーンにワクワクしました。グロンギ怪人が事件を起こすと、どこからともなく現れて怪人を退治する「クウガ」は一体だれなのか?という謎がこの番組のフォーマットになるものだと、この時は思っていました。

 今回登場したクウガが白いので、戸惑ったのを覚えています。事前にメディアに露出していた姿は赤いものでしたから。しかし、次回予告では赤い姿に。フォームチェンジの1つの形なんだと勘違いもしていました(^^ゞ
  ●ズ・グムン・バ(未確認生命体第1号)
 ライダーシリーズではお約束になっている、第1話はクモの怪人です。
 クモの複眼を模した目のようなデザインと、その下に「怪人としての目」を持っています。クモの脚を思わせるものは則頭部のレリーフのような飾りのみです。口から糸を吐くので「クモの怪人」だと判別できますが(実際のクモは糸は口から吐きませんが^^;)、全体の雰囲気からはクモらしさがあまり伝わってこないデザインです。
 本編中では怪人体だけの登場です。

変身 ズ・グムン・バ
ズ・ゴオマ・グ
平成12年2月6日放映
脚本:荒川稔久 監督:石田秀範
 このエピソードでは、有名な「教会のセット」の炎上シーンが見られます。また、シリーズを通してレギュラーとなる「ズ・ゴオマ・グ」が登場します。人間体を演じるのは藤王みつるさんです。

 アバンタイトルで教会の屋根に飛び乗るゴオマ。教会と吸血怪人の取り合わせは、過去の吸血鬼映画へのオマージュでしょうか。しかし、ゴオマは十字架に苦しんだりしません^^; 光は苦手ですが‥‥。
 教会の駐車場でクルマから降りた女性を見て、「ヅギパガギヅバ(次はアイツか)」と言います。口を開けるギミックがよくできています。

 ファミリーレストランで11時間も眠っていた五代クン‥‥。一緒にいた桜子さんの立場が‥‥。飄々とした五代クンのキャラが印象深く描かれていますが、このシーンには「好きになれないから、あの感触は‥‥。」という重要なセリフもあります
 偶然通りかかった一条さんの質問に答えて、クウガの正体が五代クンであることがアッサリ明かされます。ちょっと驚き\(◎o◎)/! ヒーローの正体が第2話で明かされるなんて‥‥。
 一条さんのセリフから、劇中ではクウガ(グローイングフォーム)は「未確認生命体第2号」と呼ばれることがわかります。さらにグムンは「未確認生命体第1号」、謎の連続殺人犯(ゴオマ)は仮に「未確認生命体第3号」と呼ばれ、これからのち、劇中ではグロンギ怪人は固有名詞ではなく、「未確認生命体第○号」という通し番号で呼ばれます。ちなみに、「クウガ」という呼称は五代クンとグロンギ族だけが使います。

 ゴオマが潜んでいる教会は「長野市のサン=マルコ教会」という設定ですが、外観は千葉県柏市の玉姫殿だそうです。内部は伝説になっているセットですネ。
 ホセ神父の安否を気遣う親子の会話に何かを感じた五代クン。教会の内部に侵入し、ホセ神父になりすましているゴオマと接触します。光を嫌う性質が演技で表現されています。出て行こうとする五代クンを見て言うセリフは、「ギジャバビゴギン、グスジャヅレ(イヤな匂いのするヤツめ)」です。

 ゴオマが姿を現し、警察が急行! 今どきの特撮では、怪人はワイヤーワークでホントに飛ぶんですネ。驚きました\(◎o◎)/! (『BLACK』からそういう描写があったことは当時は知りませんでした(^^ゞ) そして五代クンのクウガへの変身過程もCGで描写されています。
 ここでクウガ(グローイング)に殴られたゴオマは、「マンヂデデンパ、ボググスンザジョ(パンチってのは、こうすんだヨ)」と言います。

 一条さんに「ハンパに関わるな!」と言われ、夏目教授の娘さん(美加ちゃん)の涙を見て、自分の気持ちがハンパだったことを実感する五代クン。そして、そのために「赤い戦士」になりきれなかったという確信を得ます。

 教会にゴオマが潜んでいると睨んで潜入した一条さん。一条さんを襲い、「ラズゴグザグ、ヂゾグデデジャス(不味そうだが。血を吸ってやる)」と言いながら迫るゴオマ。そこへドアをぶちやぶって、バイクに乗った五代クンが登場!
 「見ててください! オレの変身!」と本気の変身をする五代クン。そしてマイティフォームに! その姿を見たゴオマの「ビガラグバスビ、クウガ!(キサマがなる に クウガ!)」というセリフから、自分の名前が「クウガ」であることを知る五代クン。

 ゴオマとクウガの闘いに、グムンも登場! 2対1の不利な状況でしたが、朝日が昇り、ゴオマは退散‥‥。そして「ドゾレザ!(とどめだ!)」と言うグムンに対して、マイティキック炸裂! 「ボソグ‥‥、ジャデテジャス‥‥(殺す‥‥、やってやる‥‥)」というセリフを残して爆発四散するグムン。この一連の戦闘シーンに痺れましたぁ〜。
  ●ズ・ゴオマ・グ(未確認生命体第3号)
 これもライダーシリーズではお馴染みの、第2話といえばコウモリの怪人です。
 翼を持ち、空を飛ぶことができます。その他の攻撃の特殊能力は特に持っていないようです。
 目のデザインに、他のグロンギ怪人との統一感が感じられないように思います。