traway 旅と鉄道がテーマのホームページ
 traway 旅と鉄道がテーマのホームページ撮影★旅日記 > 北陸本線 489系ボンネット 日帰り撮影 その2
北陸本線 有間川・谷浜 489系ボンネット撮影 日帰りの旅
その2
2003年10月11日 今回辿ったルート
上野 → 高崎 → 水上 → 越後湯沢 → 直江津 → 有間川(撮影) → 谷浜(撮影) →直江津 → 虫川大杉(行き違い) → 十日町(絶景!夕焼け) → 越後湯沢 → 水上 → 高崎 → 赤羽
谷浜での撮影

 谷浜では下りと上り1本ずつボンネットのはくたかを撮影しました。有間川駅まで国道を歩いて戻りましたが谷浜へ行く電車まで1時間ほど時間がありました。駅前の海を眺めていても時間をもてあましてしまいそうです。そこにもう一人、お立ち台から国道と線路を挟んで反対側の道から歩いてきた方がいたので電車が来るまでいろいろお話を伺いました。国鉄色の電車を追いかけているそうで、上越線やはくたかの運用などの情報をいただきました。

 谷浜では、バックに海と谷浜の町並みが写る下りを撮影。運良くふるさと雷鳥もGET、ボンネットではありませんでしたが国鉄色が10分くらいの間隔で走ってきました。ちなみに内陸部ではこれから稲刈りを迎えるようでしたが、沿岸部のこちらでは既に稲刈りが終わっていて刈り取った丸い株が並ぶ風景となりました。バックの桟橋はいったい何なのか気になります。

 そして、今度は下りのはくたかを狙うべくもう少し有間川のほうに歩いた丘の上に登りました。ここは初めて登ったのですが、とにかく絶景です。遠くに米山のシルエットが水平線に浮かんでいます。手前には谷浜の家並みと海岸線が広がります。なんとなくナポリのポジリポの丘からのぞむナポリ湾とベスビオ火山を思い浮かべました。

 やはりこちらも3名がトライポットを並べることになりました。先ほど有間川でいっしょだった別の方と、地元の方でした。地元の方によるとこの周辺は沿岸部で雪が積もらないために冬場の撮影も比較的楽だとおっしゃっていました。しかも風景は鉛色の日本海とどんより曇り空がとても雰囲気が出るとのこと。こんな話をしていたら太陽がすっかり雲間に翳ってしまいました。山の間から焚き火(かな?)の煙が何本か立ち昇っていて雰囲気がでています。数本、新型の特急や普通電車が通過し、ボンネットはくたかがやってきました。無事撮影を終えて撤収しながら周りを見回すと秋の草や夏の名残の夏草が残っていました。
谷浜〜まつだい付近のトンネルの中

 谷浜から普通電車で直江津へ、さらにほくほく線普通電車で十日町へ。このまま普通電車に乗って越後湯沢まで行くと水上行きの最終に10分の差で乗れないために、十日町→越後湯沢間は再び特急はくたかでショートカットです。

 谷浜駅では40分ほどの待ち時間がありました。待合室では電車を待つお年寄りが2人、楽しそうに孫の話をしていました。最初に上りの電車がやって来て近所の子供たちが親に手を引かれて電車を見に来ていました。やがて下り電車がやってきてましたが、1駅乗るのにこんなに待つのが東京だったら歩いていたかもしれません。こちらは1駅の間が長いのでじっと待っていなければなりません。電車で移動の宿命です。

 直江津からのほくほく線は普通電車の癖に(悪い意味ではありません)加速が異常なほど早く、気持ち良いくらいに田んぼの中の高架線を滑るように走って行きます。運転室のところで見ていたわけではありませんが犀潟〜くびき間の直線ではおそらく時速100キロは越えているのではないかと思います。さすがに夕暮れ間近だったのでこの区間に鉄ちゃんの姿はありませんがきれいな編成写真が撮れるので夏に来た時は土砂降り雨にもかかわらず、10人以上の鉄ちゃんが出撃していました。

 ほくほく線はひらがなの駅が結構あるなかで、4文字熟語のような駅がいくつかあります。そのうちの一つ「虫川大杉」でボンネットはくたかが行き違いで待機していました。一眼レフでは恥ずかしくて出来ませんでしたが、デジカメで反対側のホームにいるはくたかを撮ってしまいました。十日町とまつだいの間にあるトンネルの中でまた反対方向からの電車の行き違いで止まりました。ドンという音で反対側からの列車がトンネルに入ったことが分かりましたが、なかなかやってきません。1、2分ほど経った頃でしょうかJR東日本の485系が轟音とともに通過して行きました。
まつだい付近のトンネルの中〜

 再び電車は動き出しましたが、トンネルの出口まで2、3分かかった気がしました。トンネルの奥深くでの行き違い、時速160キロで駆け抜けるほくほく線は今の時代のローカル線ですね。長い長いトンネルを抜けると信濃川の鉄橋を渡ります。直江津を出発したときはすっかり曇っていたので暗くなっているだろうと思っていたところ、空が一面ピンク色に光っています。進行方向を向いて座っていましたが、後ろを振り返るとなんとも言えない真っ赤な夕焼けです。思わず、デジカメのシャッターを何度も切ってしまいました。

 十日町駅に到着した電車は、行き違いの電車の出発を待って1、2分止まっていましたが運転手さんも思わずホームに降りて夕焼けをじっと見ていました。ホームでは数人のお客さんがデジカメや携帯電話のカメラで夕焼けを写しています。ほくほく線の十日町駅は高架なのでパノラマが広がっていて障害物になるものがないのでとても良い眺めでした。夕焼けをバックに電車を写していると、「柱が邪魔だね」と運転手さんが言っていました。台風一過の後のような夕焼け空は、今日一日の締めくくりには余りある絶景です。しかも、ほんの一瞬の出来事ですから10分後にはくたかがホームに入ってきたときに空の色は炭の残り火のようなオレンジ色に変わっていました。

 はくたかに乗り込むと、座席は1人が2人分を占有できる余裕でした。六日町を通過する頃はすっかり夜の帳が下りて午後6時少し前に越後湯沢に到着、乗り継ぎの上越線普通列車は3両編成でボックス席に1人が座っているような具合です。岩原スキー場前、越後中里で乗客を降ろした後はハイカーだけとなりました。土樽からハイカーが更に乗ってきて座席は50%くらいまで埋まりました。

 さらに、電車は漆黒の闇を走り清水トンネルへと入って行きました。続いて今朝に多くの乗客が降りていった土合駅です。恐らく朝の人たちが大挙乗ってくるだろうと座席の荷物を網棚に乗せようとしたとき信じられない光景がおこりました。上り線は地上に出ている土合駅に到着しましたが、暗いせいかホームに人影が見えません。ホームに電車が到着すると、今度は車内が動き始めました。なんとハイカーのほとんどの人たちが降りていったのです。おそらく、今夜は山小屋で過ごして朝早く谷川岳を登るのでしょう。しかも土合から乗ってくる人はゼロ。見るからに軽装な人ばかりなので日帰りのハイカーかと思っていました。

 かくして水上駅に電車は到着、ドアが開くと今朝と同じ森の香りが体を包みました。暗闇で景色もクソもありませんが、香りの風景という旅のエンディングにしては最高の演出で乗り継ぎの電車に乗り換えて帰路につくことが出来ました。

 さて、今回の撮影旅日記は温泉に入るでもなし、美味しいものを食べるではなしの旅行でした。日帰りという制約の中、ボンネットを撮ることが目的でしたのでお昼も食べず(というか海水浴シーズンではなし、有間川、谷浜には食事をするところがないので)の撮影でした。独身のときのようにもらった給料を全部使えるわけではなく、ささやかなサラリーマンの楽しみというところでしょうか…。

 ところで、今回撮影した画像はOLD-TIMER「ラストラン・ボンネット写真館」で後日公開いたします。


最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。
その1へ戻る
  
当ホームページにおける全ての写真やコピーなどの掲載物の著作権は全て、traway(c)に帰属します。
Since 2003/03/25
Copyright(C) 2003-2004 traway All right reserved.