実例集

注:実例中の英文は決して誉められたものではないので真似をするのは薦められません。もしも真似してけなされたとしても当方は一切責任を持ちませんので悪しからず。


例文はOCRで読み込んだものがほとんどです。このため、読み取りミスが含まれている場合があります。(lと1など)。一応チェックはしてますが、完全ではありません。


事務手紙の例
いろいろな事務手続きに関する手紙。雑誌により必要な書類は様々だけれど、基本的パターンはいくつかあるのでその例。
最初の手紙
受け取ったという手紙
受け取りました手紙2
ちゃんとやってるから問い合わせはするな、だそうです。返事が遅いと文句を言う人もいるのでしょう。まあ数ヶ月かかるのは普通なので聞きたくなる気持ちも分からないではないですが、ここは気長に待ちましょう。
宣誓(?)書
投稿中の論文が二重投稿ではないことなどを確認させています。中には悪いことをする人もいるようで。
著作権委譲に関する書類
著作権委譲に関する書類その2
校正の依頼、料金支払い
Native Speaker(この場合友人)への英文校正の依頼
本当は全部の論文をこうやって見てもらうのが理想なんでしょうが、そうそう他人に迷惑をかけるわけにもいかないし、時間的余裕もないというのが現実でしょう。
その返事




Revise
例1
この分野で初めて投稿したPaperに来たEditor及びRefereeのコメント(細部は省略)
めちゃくちゃ非難されていますね。これは一旦Reject。にもかかわらずEditorさんはit might be possible for you to submit a new paperと言ってくれたものですからもう一度書き直して投稿。
コメントももちろんつけます
*Rejectという処理をしてくれたので、書き直しに時間がかかってもいいということになりました。Reviseになると大抵2ヶ月以内に再投稿しなければなりません。*
次のコメント
これが普通の初回コメントですよね。まあそういうわけでまた書き直しました。
Reviseの手紙はこれ
三回目の投稿に対するコメント
めでたくアクセプトになりました。この段階でついたコメントには英文のミスを指摘するものもあって、そういうものにはほぼ無条件で従います。
ここまでくるのに一年以上かかってます。というのもこの雑誌、コメントが帰って来るのが普通で2-3ヶ月、この時は4ヶ月以上かかったりして
催促の手紙まで出してます。そしてゲラが来て雑誌が出版されて手元に別刷が届くまで、論文を書き始めたころから数えれば2年位。こんなにのんびりしていていいのだろうかと思うような話ですが、まあ大抵は同時進行で他のこともやってるのでそんなものなのでしょう。大学院生だったりすると時間的制約できついかもしれません。でも普通はもっと早いのでご安心を。


例2
最初のEditorからの手紙
初回コメント
例によって英文がヘタクソという指摘がキビシイ。でもそんなものにはメゲナイ。
返事
注意
書式が違うという指摘を受けてしまいました。書き直してくれという手紙です。
決定通知
めでたくAcceptに。



例3

初回手紙及びレフェリーのコメント
おまけについていたチェックリスト
回答
決定通知
ただのAccept通知だと思ったら、表紙にするから図を送れというのです。多分何かに紛れて忘れてしまったらしく、表紙になるチャンスを逃してしまった・・。今更気がついてどうする?

例4
初回手紙
コメント
返信用葉書
論文をreviseするかしないかは基本的に著者の自由ですから、書き直すのが嫌なら論文を取り下げることもできます。で、書き直すかどうかをとりあえず知らせてくれ、というのがこの葉書。チェックをして返送するはずなのだけれど手元にあったということは・・・・?
コメントに対する回答
決定通知


例5
初回手紙
コメント
コメントに対する回答
決定通知


例6
長いです。でもこのくらいでも何とかなるのです。
初回コメント
コメントに対する回答
決定通知



例7
初回手紙
コメント
コメントに対する回答
reviseを受け取りましたという手紙
決定通知
出版部門からの手紙


例8
かなり悪戦苦闘した例です
ちょっと無理目の雑誌に出してみたら、やっぱりだめだった。
次に雑誌を変えて最初の投稿で、あえなくreject
追加実験ができなくて、忘れたころ(二年後)に再度トライしてみたところ、どうもあまり宜しくない感触
あきらめて別の雑誌に投稿したらこっちはあっさりとおりそうだった
revise letter
Acceptの手紙
その後の事務手続きの手紙
というわけで、同じ内容の実験でも雑誌が違うとこんなに評価は違うということです。これについては別のところでまた考察してみます。rejectは自分のレベルを知るための絶好のチャンスでもあるわけで、どんどん挑戦してどんどん蹴られるべし。


例9 Short Paperの場合

Shortの場合、reviseの余裕はあまりないのでコメントは短いのが普通です。
手紙


例10 Natureの場合

Nature Japanは論文の書き方なるパンフレットをあちこちに配ってますし、web上でも公開しています。で、letterの場合いわゆるEditorial Rejectが一番多いわけで、その例です。これはほとんど定型文ですから、単なる社交辞令の誉め言葉を真に受けてはいけません。Natureに載るかあらゆる雑誌にけられるかは結構紙一重なので、出すほうも博打みたいな感じで「載ったらラッキー」程度に考えていればいいかと思います。


例11 Short paper


コメントもあらかじめ用意してあるシートにチェックするだけの形になってる
revise letter
Acceptの手紙
ちなみにこれは、万が一ということもあるかと一度無理目の雑誌に出してみて、やっぱり駄目だったのでここに落ち着いたという例。


例12 これもShort paper


初回コメント
それに対する返事
これはこのままAcceptされました。


例13


初回投稿は蹴られる
別の雑誌に投稿、批評は厳しくても通ってしまう
language editorなる人が専門で文章を直してくれる。多分出版社にとっては手間のかかるお客さんで、迷惑なことだろうと思うけれど、こんな部門もあるということです。だから基本的には英語が下手だといくら言われても、それだけで駄目だってことはないわけです。もしもあなたの周りに「英語が苦手だから論文が出ない」なんて言ってる人がいたら、多分それは研究能力そのものがない人なのであまりまともにお付き合いしないほうがいいかと思うのですが。


例14


一回目玉砕
二回目これも駄目 コメント
三回目こっちはなんとかなりそうだ
revise letter
Acceptされてしまった
二年近くかけてよくやるよって感じですが、実験はとっくに終わってて、予算も時間ももうなくて、あとはどこでも良いから発表するだけっていう状況はよくあることです。そうすると結構雑にこなしてしまうわけで・・まあ言い訳ですね。悪い例であることには変わりない。


例15
珍しい日本語でのやりとり
雑誌は英文なのだけれど、日本で出してる英文紙ということで、日本語でやりとりした例。英文の場合より注文が細かいうえになんだか間が抜けているのは何故でしょう?英語がおかしいから直せというコメントを日本語でもらう、そしてその日本語がお互い妙な日本語になってしまうというのは、一種の職業病なんでしょうか?
論文を出すときは英文手紙だったのだ。
コメント
返事
これはこのまま通りました。

おまけ NativeによるRevise letterの例
例1
例2
やっぱり強気?



その他番外編

論文を出すと一応世界中に住所氏名が知れてしまうということで、いろんな手紙が舞い込むようになります。
よくあるのはダイレクトメールで、研究用の試薬・機器のセールスは当然だけれど、「本を買いませんか」「格安チケットあります」「わずかな資金で大金持!これがうわさの宝くじ」「事業の成功に必要なのは人前で上手に話す技術です。是非私たちの素晴らしい講習を受けましょう」「紳士録への掲載依頼」などなど。アンケートに答えてくださいという手紙に1ドル紙幣が同封されていたこともありました。「これでコーヒーでもどうぞ」だって。これっていいわけ?アメリカの法律に詳しい方、教えて下さい。
ここで紹介するのは一応まじめなお手紙です。留学したいという手紙。これまで4通ほどもらってますが、中国・台湾・インドからのものです。でもCのほうはヒラだし、部内で一番若い(!)下っ端なのでとてもじゃないけどお金出してあげられない。Hあてに来たほうは企業でポスドクなんてとらないということを知らないようで。中国ではCo. LTD.ってどういう意味だと思ってるんでしょうか?
手紙1
手紙2
ただ、かつての日本もそうだったのでしょうが、若い人たちがリスクも省みず体当たりでいろんなところに出ていこうという姿勢は見習った方がいいと思う。本当に才能があるなら、必ずどこかで認められるはず。逆に才能なんてなくても、親の世代が裕福だから留学なんて誰でも簡単にできちゃうのが今の日本のかえって難しいところかもしれない。国外に出ていくばかりが能じゃないけれど、もし現状に不満なら、国内だってあちこちに問い合わせて道を切り開くことはできると思う。

以下続く(予定)
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