(1999.08.25)
準備
1日目
2日目

***今回の旅行の写真は、ありません。自宅から見える富士山です。***
‐準備‐
近畿日本ツーリストが配っている「あるく」という
ウォーキングと登山の冊子があります。
母に、それが定期的に送られてきていたのです。
6月のある日、
その冊子を暇つぶしに、パラパラとめくっていた私は、
「そうだ、富士山に行こう」と思いました。
すぐに、一人参加ということで、申し込みをして、
6月25日には、「富士登山事前説明会」にも、参加しました。
そして、「山歩きの習慣がないと、ダメですよ!」という脅しを
何回も、聞いてきました。
そして、準備です。
装備など、持ち物は、ちゃんとそろえないと、
まずいなぁと思っていたけど、
結局、ケチって、食べ物以外、何も買いませんでした。
〈持ち物)
ナップザック
(他の参加者と比べて、とても小さい。)
ヒップバック
(ウエストポーチみたいなもので大きいもの)
ピーナッツチョコ300g
SNICKERSアーモンド(チョコバー)
マクビティミニミルクチョコレートビスケット
ポカリスエット900ml
ちびタオル
普通のタオル
日焼け止め
(第1回のハワイ旅行の時にハワイで買ったもの
まだ使っている。まだ、品質劣化してないかなぁ。
してねえ訳はないよなぁ。)
懐中電灯
筋肉痛の薬
消炎解熱剤二錠(一回分)
(一回分しか持っていかなかったことが、後で泣きを見ることになる)
金剛杖
(1979年に、富士登山した時のもの、
出発前日に、台所のガスコンロで焼きを入れて、
風呂場で、たわしでこすって、
バースデイケーキのろうそくをこすり付けて、
布で、磨いた。
1979年の焼印を消したくなかったので、
ちょっとまだらになった。)
トイレットペーパー
(「富士登山事前説明会」で持っていけと言われた。)
無線機
帽子
ジャージの上
タートルネックのセーター
(最高気温33度、最低気温27度のヒートアイランドである東京で、
セーターなんて、触るのも、いや!見るのも暑苦しい。)
Tシャツ
(綿ではないもの)
靴下 4足
(登山用を買おうかと思って、登山ショップに行ったけど、
高いしサイズがなかったので、やめてしまった。)
NIKEのシャリシャリのパンツ
(パンツといっても、ふつうの長い丈のズボンです。
ウインドブレーカーという感じの生地のもの。
寒い時に、重ね着(重ねばき)
するために、持っていく)
ウインドブレーカー
〈雨のときには、まったく役に立たないと説明会で、注意された)
レインコート
〈上下セパレートタイプ。たぶん高校生の時の雨の日の自転車通学用に
使っていたもの。ちょっと、袖の下が破れている。(^_^) )
そして当日の服装は、
adidasのトレパン。
(これも、短パン丈ではありません。
最近良くはいている。買い物に行く時にも、
川原でバーベキューの時でも)
Tシャツ
(とても薄い。)
その上に
adidasの青いランニング
(ハワイのセンチュリーライドの時に着ていたもの、
最近いつも、「なにか屋外で運動するぞ!」という時には、
必ず着ている気がする。
派手だから、目立つから。
目立てば、事故に会う確率が下がる。
また、事故にあった時の発見の確率があがる。)
普通の靴下
バスケットシューズ
(捻挫防止のために、くるぶしの隠れる靴が望ましい。といわれた。
ブーツがあるけど、登山用ではないのでやめた。
また、富士の下りは、砂だらけになるので、
登山靴がないのであれば、バスケットシューズ
という選択は、間違いではなかった。
すべるには、滑ったが、登山靴をはいている人も滑っていたので、
富士登山に関して言えば、バスケットシューズでも十分だと思う。
でも、もし、雨が降っていたら、、、泣きを見たかもしれない。)
私は、バスケットボールは苦手だが、
身長が190cmあるので、
まったくバスケ選手という感じの服装で、富士登山である。
前日の夜、支度をしていると、鼻水がポタリ。
まずい!風邪をひいたか??
1日目
集合は、新宿に7時30分。
添乗員さんが点呼を済ませて、発車を指示。
しかし乗客の一人が、「連れがトイレに行って、まだ戻っていない」という。
大丈夫か?この添乗員?
一人足りないのが、分からないなんて、、、
私は一人参加なのだから、「連れ」はいない。
下手したら、サービスエリアで置いていかれるぞ。
と不安なスタート。
バスガイドさんは、とても可愛い。
営業スマイルが見事で、スマイルの前と後ろには、
スマイルがまったくないのである。
はい、ここで、スマイル。
そしてここまで。という感じ。
頭の中にスマイルスイッチがあるんだろうなぁ。
バスは、順調に1時間で、談合坂SA。
ちょっと 休憩して、30分で、「富士浅間神社」
添乗員さんは、「フジアサマジンジャ」と読んで、
乗客に訂正されていた。
大丈夫か?この添乗員?
まぁ、私も、そう読んだかもね。
正しくは、センゲンジンジャ
左に杉の大木、右に桧。
雰囲気は、抜群に良い神社だ。
真裏にまわると商売繁盛の恵比寿様がいらっしゃる。
登山の安全。その他もろもろをお願いして神社をさる。
涌き水がおいしかった。
そして、バスは、きた道を戻ってから、富士スバルラインへ。
すぐに「五合目」へとやってくる。
「五合目」には、いつ、来たのが最後だろう?
10年ぐらい前に、来ているかもしれない。
登山としては、1979年に一度、来ているが、
その後にも、「五合目」までは、観光に来ている気がする。
「五合目」は涼しい。
たぶん、東京より、10度ぐらい涼しいのではないか。
「五合目」に着くと、いろんなものが添乗員から、支給(?)された。
以下、支給品。
ホカロン(貼るタイプ)
ジャンパー(シャリシャリ。私には寸足らず)
通行手形(木の板にありがたい絵の書いたもの。ちょっと邪魔かも。)
ポケットティッシュ
(水洗トイレに、すべて流せるタイプ。
でも、富士に水洗トイレは、少ない。
一つしか見つけられなかった。
「生分解性」と書いてある。
そうか、ボットン便所でも、紙は溶けないといけないのか
そういえば、ある所の便所では、紙は箱の中に捨てなくては、いけない
というルールがありました。後で、燃やすのかな?)
さーて、店に入って、山菜うどんを食べる。
やっぱり、山登り、ハイキング、行楽の時には、
山菜うどん!!! 650円也。思いのほか、うまかった。
トイレ代が、50円也。
入り口には、外国の地下鉄の改札のような機械があった。
お金を入れると、おつりもでる優れもの。
日本で、トイレ代を取られるのは、珍しいですよね。
都内でも、ある駅では、あるらしいが、場所は知らない。
そこはすごくきれいらしいが、富士では、そうとばかりは、言えない。
さてー、1時に再集合して、出発!!!
さあー、登るぞー!!!と、ちょっと、行くと、
なんと、だらだらとした下りが続く。
なんだよ!!まさか!!!
帰りは、このだらだらした道を登るのか??
いじめだよ!それは、、、
なぜこの道があるのか、私は、帰りに分かった。
それは、のちほど、、、
「六合目」は すぐにやってくる、まだ、登山らしくない。
85mあがってきた。
その後は、(他の参加者が言っていたが、)
「万里の長城」みたいなところをあるって行く。
良く整備された道である。
そして、「七合目」2700m
五合目から、395mあがってきました。
ここからは、岩場です。
岩場は、やっぱり楽しい。
でも、「渋滞」がひどくて大変だった。
後で分かったことだが、
8月26日の朝。頂上には、1000人の人がいたそうな、
それなら、前日から、「渋滞」するわなぁ。
なんせ、抜け道はないんだから。
二列になったり。一列になったりして、
だれかが、トラブレば、はい!渋滞!
そして「七合目」には、七軒の山小屋がある。
ちょっと登ると山小屋。
またちょっと登ると山小屋。というように。
昔なつかし、「クイズタイムショック」の問題で、
「今、何問目?」という出題があるが、
「今何軒目?」と聞かれても、どうも答えられない。
もう疲れているのか?高山病なのか?
渋滞があるから、さくさく登れないのが、いけないのだろう
そんなこんなで、8合目が見えてくる。
しかし、「本八合」というのは、もっと上。
今日は、そこまで行かずに宿に泊まる。
本当なら、5時についているはずが、
渋滞で、2時間近く遅れた。
宿に着くしばらく前から、頭痛が、、、
風邪に高山病が加わった様である。
宿に着くと、寝床に案内される。
二段ベットの上。
1枚の掛け布団を、反対側から二人で使う。
こんなんはじめての体験じゃ。
食事の用意まで、ちょっと時間があるというので、
横になった。
もう寒気があった。
しばらくして、夕食のしたくが出来て呼ばれた。
少しでも食べておかないと、と思い、
無理に半分食べた。
それから、外にあるトイレにいったら、
誰かが吸っている煙草のにおい。
発電機のにおいが強烈に鼻についた。
というより、そのにおいが、頭のなかで、
ガンガンと音をたてた!
頭が痛いので、頭痛止めでもある、消炎解熱剤を飲む。
うわぁーーーやばい!寝よう!寝よう!と、
寝床に戻ると、、、
うわぁー吐く吐く!!!ゲロっと!!
といっても、袋が用意できていないし、
寝床の上、吐く場所もない。
わたしは、〇〇を、口の中いっぱいにして、耐えた。
可愛く言えば、食事中のハムスター状態。
それから、ゆっくりと外に出て、胃の中を空っぽにしましたとさ。
薬は、効く前に、体外に排出されてしまった。
これは、リタイアだなぁと思った。
まぁ、もしかしたら、3時間ぐらいすれば、
気圧に慣れるかもしれない。
という甘い期待をもって、
はじめての山小屋の夜に突入するのだった。
この寝床、とっても、暑い。
人が密集しているからでしょうなァ。
靴下を履き替えて、履いたまま寝てたけど。
履かなきゃ良かった。汗かいた。
1時間ちょっと、熟睡した。
2日目
起床時間のしばらく前に起きてしまった。
目が覚めてしまうと、周りの人のイビキがうるさいのと、
自分の体調が悪いのとで、もう眠れなかった。
起床時間というのは、出発の15分前と言われたが、
「二班の人は、もう少し待ってください」と、
二度ほど言われただけで、
いつから、身支度を整えて良いものか、分からなかった。
たぶん、トイレの順番の調整などがあるので、待たされているのだろう
「リタイアされる方は、そのまま寝ていてください。」とも
言われた。トイレが混んでいるためだろう。
「あーーどうしよう。」
リタイアするべきだろう。
冷静に考えれば、するべきだ。
登れる自信がないのなら、みんなに迷惑をかけないためにも、
勇気をもってリタイアするべきだ。
でも、ここまで、来たのだから、できれば、登頂したい
立っているのも、かったるい状態だが、
一応支度して、山小屋の外に出てみた。
水がほとんどなかったので、
ペットボトルの水を買う。
500mlで500円とは、高い。
登山説明会では、300円と言っていたのに。
でも、900ml持ってきたポカリも、
残りわずかなのでしょうがない。
外で、人数確認を待っていると、
また、発電機のにおいが鼻につく。
「リタイアします。」という言葉が、口から、でかかる。
しかし、ごくりと飲みこんで、
ぼーっとしたまま、登り始める。
時間は、12時30分ごろだろうか。
もちろん、真っ暗。
各々が持っている懐中電灯の明かりを頼りに登る。
三日月が、地平線のやや上に出ている。
低い位置の月というのは、とても大きくてきれいだ。
だけど、月明かりというのは、期待できない。
しかし、今日も渋滞なので、明かりは十分だった。
自分の懐中電灯は、電池の持ちに自信がなかったので、
温存させていたが、後でもほとんど、使わなかった。
歩きだして、1時間ぐらいは、いつ、リタイアしようかと思っていた。
本八合までは、つらかった。
渋滞で立ち止まるごとに、上を向き満天の星空を眺めた。
さっきの三日月は、私達と一緒に登ってきた。
こっちは、苦労して登っているのに、
月は涼しい顔して、すすすっーと、登って行く。
本八合につくと、体が震え出した。
寒い。
Tシャツ、ジャージの上にウインドブレーカーという服装だったが、
ホカロンを貼ってセーターも、着た。
本八合を過ぎると山小屋はなくて、頂上に行くしかないのだ。
相変わらず、ぼーっと登って行く。
九合目の鳥居をすぎて、
先頭の案内人が、
「頂上で、御来光も見るために、急ぎます。
後の人は、ゆっくり来て下さい。」
といわれたら、もう疲れて寝てしまった。
頂上まで、あと10分というところだったのだが、
そのときは、頂上が、近いのか遠いのか分からなかった。
そこで、寝っころがっている間に、
5時ちょっと過ぎの見事な見事な朝日が昇ってきた。
綺麗な御来光だ。
ほんの、2分ぐらいで、太陽がぽっかりと浮かんでくる。
手を合わせ、もろもろ、お祈りして、
それじゃーちょっくら頂上まで、、、という感じで、
やっと歩き出す。
頂上に着いて、座り込んで一眠り。
ここから、お鉢めぐりという、頂上を一回りする予定だったのですが、
私は、リタイアして、降りることに決めた。
そうこうしているうちに、
気持ち悪くなってしてしまって、端っこに行ってゲロっと。
胃の中、空っぽでした。胃液しか、出てこない。
頂上には、天然の「つらら」が出来ていたけど、
気温的には、問題なかった。
今回の登山は、風がほとんどなくって、ラッキーだった。
本当に天候には、恵まれた。
暖かい缶コーヒーが、ツアー参加者に配られたので、飲んだ。
「とても、おいしかった。」と、なるはずだが、余りうまくない。
コーヒー好きの私が、缶コーヒーをまずいと感じるとは、
そうとう体調がわるいらしい。
後は、下りるだけ。
ジグザグ道を下りていく。
登山電車のスイッチバックの線路のような感じ。
そのスイッチバック地点で、
何回か、しゃがんだまま眠ってしまった。
何度、居眠りをしても、まだ、まだ、午前中だった。
あっちで、居眠り、こっちで居眠り、それを繰り返し、
5時間ぐらいかけてゆっくり帰ってきました。
ところで、昨日歩いた5合目を出てすぐの「だらだらした下り」は、
帰りは、「だらだらした登り」になる。
これはきつかった。
馬車を営業しているおじさんに、
「にいさん、無理してもしょうがないよ!」
と、からかわれるほど。
私は、やっとこさの足取りだったのだろう。
でも、500メートルぐらいで、1000円でしょ。(たぶん)
乗れません、っちゅーの。
おいらは、けちです。
その分、五合目についたら、いろいろ飲もう。
と、決める。
やっと5合目についた。
ファンタアップルを飲んで、
牛乳を飲んで、最後に缶コーヒー。
おいしかった。
ほっと一息。
今回のツアーは、17800円なり。
21年ぶりの富士登山は、頂上にかろうじて着けた。
ということで、終わりました。
今度は、また20年ぐらい経って、
まだ、私が、元気だったら来てみたいと思う。
そのときには、
高山病が、でない体質に変わっているといいなぁ。
おしまい。

***今回の旅行の写真は、ありません。自宅から見える富士山です。***
EXIT