それはどんどん近づいてきた
人が水上を歩いているのだ
足は神殿の柱のような金属の管で
そこから蒸気を出して浮いていたのだ
僕はそれに見とれてしまった
やがてその顔が見えるようになった
むっつりとどこを見るのでもなく下を向いて
その顔は金属でできているように
黒光りした陰影を放っていた
どこを目指しているのだろうか
いったいあいつはなんなのだろう
空はあつい雲がもくもくと出来始め
その間から太陽の光が何本も直線に湖に落ちる
たぶんこっちには来ない
このまま行く先を見てやろう
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