僕は何も言えなかった
石を投げることもできなかった
ただ口を開けその物体を見ていた
その物体は僕を見るのでもなく
ただうつむいてこっちを向いていた
煙はもくもくと立ち上がっていた
するとその物体は一冊の分厚い本を取り出し
僕の目の前に差し出した
よく見るとそれは聖書だった
僕は聖書は持っているし
キリスト教徒でもないのでいらないと言った
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