ここから2,3時間は待ちだ

復旧が終ったらサブサーバからメインサーバに

切り替えなければならない

復旧状況を確認するノートパソコンを手に喫煙室に向かう

ネットで現在のゴードンの位置を確認した

近いがどうにか避難には間に合うだろう

しばらくするとゴードンの方向の空が明るくなってきて

風雨も止んできた

明るくなった空と海との水平線からゆっくりと黒い影が現れた

それはどんどん大きくなっていく

ゴードンだ

電算職員が駆け込んできた

もうメインサーバの復旧確認はいいから

復旧が終ったらスクリプトでメインサーバに自動で切り替える

ようにして脱出するようにと言った



市内は既に避難が終っておりガラガラだった

急いで車で走り抜ける

バックミラー見るとゴードンが起こした高波で市内は冠水していた

ゴードンの進路予測ではこの通り沿いの北西へは向かわない予想だった

なんとか切り抜けられるだろう

しかし街は何も残らない

古来からゴードンの前では全てを諦めるしかなかった

ゴードンの進路はだいたい予測できたので

それを避けて街は作られた

しかし百年にいっぺんほどゴードンの気まぐれで

大災害が起こった

しかし現代では衛星でゴードンを監視できるので

ほとんだ死者は出ない



人家がまばらになってくると雷のような音とともに

地面が揺れ始めた

ゴードンが陸に上がってきたのだ

ラジオをつける

ゴードンは時速40キロで北上中

3時間後に上陸予定

もうほとんど避難はできるので

車を止めてゴードンをデジカメで撮ることにした

黒い影はビルよりも高く南西の空を埋めていると

いった感じだ

しかしラジオで言っていたよりも近すぎる



ゴードンが都市に近づくということはほとんどない

都市がゴードンの進路には作られないことと

ゴードン自体ビルをいやがるのだ

56年前は戦争中で核兵器で無理やりゴードンの進路を

変えて街を消滅させた

世界的に見てもここまでやられたのはこの国だけだ

今回は昨今の異常気象と同じで自然環境が地球規模で

変わりゴードンをいらつかせるのだろうか



そんなことを考えながらバックミラーを覗くと

背景は全て黒で埋まっていた

驚いて振り替える

前よりもゴードンが近くなっている

なんとゴードンの進路は予想と異なりこちらに向かっていた



ここは既に山道なので別の方角にはいけない

ゴードンは時速40キロ

逃げ切れるだろうか

ただでさえ車の運転は苦手なのに峠道で80キロは出さなければならない

さしあたってこの山は越えなければ

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