ザ・スターリン”FOR NEVER”
ザ・スターリンのラストライブアルバム”FOR NEVER”のリマスター版が出た。この版の特徴は以下の通りである。
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@
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マイナー−16,仰げば尊し,GASS,解剖室,今までの版に入っていない4曲が追加。
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A
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バキューム,猟奇ハンターが今までの版はボーカルにスクランブル処理されていたがそれを解除。(今までの版では猟奇ハンターはロックハンターと改題されていたがそれも解除)
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B
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今までの版ではカットされた曲間の様子が残されている。
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@については仰げば尊し以外、このライブでやったことすら知らなかった。特にマイナー−16など今までの版で聞いた雰囲気からするとやったと思いにくいものまで入っている。仰げば尊しはビデオ”YOUR ORDER”で見たので知っていた。私は今までこのザ・スターリンのラストライブで演られた曲は今までの版に入っているものと仰げば尊しで時間的に考えても全てだと思っていた。しかし、今回の版に収められた曲以外にもさらに、アクマデ憐ム歌,ハロー・アイ・ラブ・ユー,ワイルドで行こう,FISH INNが演られて、全29曲、2時間以上の長いライブだったという。この4曲でさえ、ライナーノーツによるとあちこちの倉庫を探したもので上記3曲はついに見つからなかったらしい。
私が最初に聞いたのはCD1枚版で、テープにダビングし、何回も聞いた。次にCD2枚版が出て、LP版と同じくワルシャワの幻想が追加された。この時のワルシャワの幻想は最高で、それを聞くだけでも買う価値はあった。さらに”YOUR ORDER”で見た仰げば尊しも最高で、それが追加されたものが出たら、それだけでも価値があると思っていた。その矢先についに演ったことすら知らなかった3曲も追加された版が出たのだ。ザ・スターリンのラストライブが行われた1985年から17年にしてついにそれは甦った。
ザ・スターリンの音源の中でいったいどれが最高かと問われると悩むところだ。アルバムとしての完成度から見ると”虫”が上げられる。曲から言うと”FISH IN”,”ベトナム伝説”か。復刻が行われず伝説となっている”TRASH”は期待しただけに期待した以上のものでも無かった。私が聞いたのはナガサキナイトメア版で後半のライブは曲間が音飛びしているものだったが、前半の曲は”STOP JAP”を越えるものでもない。結局、一番聞いたのはこのラストライブを収めた”FOR NEVER”だった。スキャンダル性は無いが、それを超越したライブの高揚感、それを冷静に受け止める重い演奏。こんなものは現在誰のライブでも触れることはできないだろう。
ザ・スターリンを聞いたことが無い人、あるいはパンクなんてと思っている人は是非贅沢な今回の版を聞いていただきたい。考え、いや世界観が変わるはずだ。そういえば、仰げば尊しが最近CMで使われているのを見た。昔の歌をパンク風にアレンジするという技法はその後使い尽くされたものであったために今ではもう聞き触りのいいものになってしまったが、ザ・スターリンのこの曲の最後は”とっととくたばれ”だ。
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