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南欧の日差しはあの記事の写真のように寒々しくなく暖かだった 道行く人にファティマの事件について訪ねると 「ファティマ?金儲けさ」と 再結成したセックスピストルズの「パンク?金儲けさ」と書かれた ポスターの前で語った 火葬場はいつも無慈悲に送られる終焉の場所 葬式は今生きる人のためのもの 死者には何も送ってやれないので現世の経済効果を考えるしかない 死者はいつも死ぬ前の強烈な一撃を与え 死者が持っていたもの 記憶を破壊し尽くす サタンも啓示の霊も私にとっては死を知らせるおぞましいもの しかしあなたは死者も救われる道があるという 何十年も先を当てるという預言ではなかった 第一次大戦で無機質に並ぶ墓場の数が減るだけでよかった 食う物が無く死体が村で売られた革命直後ロシアの写真 あるいはロシアである必要は無かったのか あなたを否定したかった 血の涙を流すあなたの像は今は死んだ人々が作ったもの サタンと同じに死を見せる グレートマザーは自分の息子がずっと自分の一部と信じこんだ その生暖かさに吐き気がして飛び出した そして一人になった時自分自身が死体となった ヨーロッパのキリスト教は民間信仰に満たされている キリスト教というテクストが入って 精霊の名の下に女性崇拝がマリアという形になった 日本のマリア観音と変わりがない 南米インディアンの精霊の上にキリストが立ったのも同じだ ロゴスはヨーロッパ人に剣を振るったが 元々いた精霊達がそれを打ち消した 教皇は異教徒や異端に対して行った教会の罪を神に懺悔した 教会が自らの保身にかけた血を神に悔いた 諸行無常の流れの中で真理は死体になり 輝きは偶像になる 偶像は現世の生者を食らう悪魔となる ずっと閉じこもった聖堂 この壁は偶像から精霊が流れ出し そこに群がる亡霊達を防ぐための壁 あなたの死体はそれでも愛に溢れていた |