落ち着く部屋




俺の部屋は落ち着けるところだ

こんな風に寝ていても誰も邪魔しに来ない

誰にも気を使う必要がない

引っ越したときは落ち着かなかったが

今ではすっかり慣れた

部屋も俺色に染まった




すると父がノックもしないでいきなり入ってきた

「おまえは何をやっているんだ

全然帰ってこないじゃないか」

と怒られた

あれこれ言い訳を連ねていると

月一回は帰ってこいと言われた

すると部屋には親戚一同みんなやってきた

死んだはずの母までやってきて

少しは帰れと言われた




親戚どうしが話を始めた

部屋を見回すと

落ち着くはずのこの部屋には

嫌いな日本人形がいっぱいあった

もう奥の部屋には妖しい雛壇みたいなものがあり

親戚がその段を外すと大きな瓶があり

中には液体につけられた内蔵の怪物がいた

父に聞くと

これはオカルト好きのおじさんが買ったもので

チベットで信仰の対象となる神聖なるものだという

中に入っているのはチベットの高僧の遺体だ

なんでこんなものが俺の部屋にあるんだ

早くどっかに持っていってくれと言うが

それはだめだと言われた

こんな部屋で俺は落ち着いていたのかと

我に返る

とりあえず僧侶のミイラが見れなくなれば

まだマシだ

いつも通り生活できる

いずれ慣れるだろう

親戚とともに上に雛壇をのせる

何故かうまくはまらない

これは無理だと親戚はみんな帰ってしまった
 




俺が無責任だったのだろうか

俺は植物だったんだろうか

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