白い大理石の女が

木の陰からうつろな顔を覗かせ

誘惑しようと乳房をむき出しにする

ツルツルに磨かれた冷たく湿った石の乳房

白い吐き気をうながし

色あせた栄光を押しつける

白い大理石の柱が起ち

ビチャビチャと濡れた冷たい床ができる

くさい水の臭いのする壁の向こうに

猥褻に生と死の門が見える

世界一飾り立てられたトイレ

はねる水に嫌悪感を抱いていると

そのままひざまづく生きた死体がいっぱい

機械のように祈り続ける

白い大理石の女が誘う

ここにはいられないとしらけて言うと

白い石の顔は形を変えないまま薄茶色に古びて

目は白目なまま向かってきた





next