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■エロヒムの大使館(上)

●エロヒムの大使館が建つことの意味

●第三の神殿
●第三型文明?
●現代は「アポカリプス」の時代
●ユダヤ人とは誰か?


「主の栄光がこうして現れるのを肉なる者は共に見る」
                    (『イザヤ書』40.5)
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●エロヒムの大使館が建つことの意味
 現代社会においては、異なる国家同士が重要なやりとりを行う時には、外交機関である大使館を通して行われます。日本国内にもアメリカ大使館、イスラエル大使館、フランス大使館など、さまざま
な主要国家の大使館が存在しているように、主要な国家は、他の主な国に自国の大使館を設置しています。
 エロヒムが私たちに接触する時も、それと同じことが言えます。
 つまり、エロヒムの文明と地球の文明が公式に接触するには、大使館が必要なのです。

 現在、地球以外の惑星に文明を持つ知的生命体が、地球上の国際法や国内法をおかすことなく、そして相手に脅威ととらえられることもなく、さらには特定の国家を支持しているとは思われずに、人類と公式に接触できる方法は、当然ながら制定されていません。これらのすべての障害を克服して、地球外知的生命体の代表者たちが地球人類の代表者たちと公式に接触するには、大使館が必要なのです。

 しかし、あなたは思うかも知れません。
「自分たちの大使館をわざわざ地球人に建てさせてから、もったいぶったように姿を現すことに何の意味があるのだろうか。地球にやってきて、多くの人たちに自分たちの存在を知らしめるのであれば、なにも大使館を建設するまでもなく、どこかの大都会の上空に現れれば済むことではないだろうか。大都会の上空にUFOを大挙させて現れ、大勢の人々が見守る中、我々が図り知ることのできない奇跡とでも言えるような一大デモンストレーションを行えば、我々は、UFOに乗っている人たちが自分たちよりもはるかに高い技術力を持った異星人であることを理解するだろう。エロヒムが自分たちの存在を多くの人々に知らせたいのであれば、その気になればすぐにでもできることではないか。いや、それよりも、なかなか自分たちの姿を見せないのは、エロヒムなどという存在はもともとなかったのではないか。」
・・・
 そのような疑問を持つ人も少なからずおられるでしょう。

 では、エロヒムが突然、何の前触れもなく大都会の上空に現れた時、私たち地球人類は異星人の存在を認め、エロヒムを好意を持って受け入れるでことができるでしょうか。エロヒムが自分たちの創造者であることを認めるでしょうか。

 答えは明白です。
 断じて「NO!」なのです。

 ほとんどの人たちは、異星人の存在の有無などまともに考えることなどなく、そんなものはSFの世界か一部のオカルト好きな人間たちの,、閉鎖された世界での話でしかないと思っており、自分の人生は、異星人などとはまったく何の関係もないと信じて疑いません。
 そして、彼らが考える異星人は、地球の文明を破壊するために、大きなUFOに乗ってやってくるのです。
「インディペンスデイ」や、最近放映されたばかりの「宇宙戦争」のような、この手の陳腐な宇宙人侵略物語などがSF映画や漫画、SF小説などの定番であることに、誰しも異論はないでしょう。

 もし大都会に正体不明の飛行物体が突然現れれば、ただ事では済まないことは明らかです。早急にスクランブル(緊急発進)がかけられ、それこそ馬鹿げたSF映画のワンシーンを実際に目の当たりにするやも知れません。

 また、エロヒムが突然やってくると、宇宙には地球以外にも知的生命体が存在することが歴然とした事実となるため、聖書やコーランを教典とするユダヤ・キリスト教やイスラムを信仰する人たちに与える影響は甚大でしょう。彼らは、唯一絶対の人格神が人間をこの世で特別な存在として創造したと信じており、宇宙の中で人間は唯一無二の特別な存在であることを思いこんでいるため、自分たちとは異なった世界に知的生命体が存在するとなると、彼らの信仰の根源は間違いなく揺さぶられるはずです。
 しかも、その異星人が彼らの信仰していた神であることを知らされれば、その衝撃たるや推して図るべきです。

 世界には、こうした人たちが人口の約半数近くも存在するのです。
 エロヒムが前触れもなく地球に突然やってきた時、そのような人たちが冷静にその事態を見極められるとは到底思われません。

 要するに、エロヒムがUFOに乗って突然地上に現れるようなことがあれば、少なからぬマス・ヒステリーが起こることが十分に予想されるのです。そして、地球上の人たちが突然現れたUFOに対して抱く感情は、「恐怖」と「敵意」です。

 もちろん中には、そのUFOが今の地球の文明を救ってくれる救世主に違いないと思う人たちもいるに違いありませんが、そういう人たちはごく一部であり、ほとんどの人たちは、SF物ではよく見かけても、現実に自分たちの目の前に現れた、地上では見かけない飛行物体に乗っている生命体−おそらく自分たちをはるかに上回る高度なテクノロジーを持っている知的生命体であると感じるでしょう−に対して、拒絶と敵意を露骨に現すでしょう。

 これまでの人類の歴史の中で、異なった文化の出会いは、常に衝突と搾取が繰り返され、弱い文明は、常に強い文明の植民地になるか、絶滅を余儀なくされてきました。
 産業革命以降の英国は、他国よりも近代文明の進展が速かったという理由で、インドやアフリカなどの諸国をことごとく植民地化していきました。中部メキシコで14世紀から繁栄していたアステカ文明は、近代軍事力を持った異国文明であるスペインが突然侵略してきたために、1521年に悲劇的な結末を迎えたのです。当時、アステカ文明は数百万人もの人口を誇りましたが、近代軍事力を持ったわずか400名ほどのスペイン軍に敗退したのです。

 日本では、1853年7月8日に、サスケハナ号など4隻をひきいて米国海軍軍人M・C・ペリーが浦賀に来航し、鎖国の状態にあった日本中を黒船来航の大パニックにおとしいれたことがあります。

 かつて私たちは、異なった文化やあるいは異なった人種に対して、本能的に恐怖感や嫌悪感を感じてきましたが、異なった惑星に住む知的生命体の場合には、その感情はより一層増長されるはずです。こうした人類の歴史を振り返るならば、私たちが未知なる、そして間違いなく自分たちよりもはるかに高度な技術力を持った文明との出会いは、人々を間違いなく非常に不安に感じさせるに違いありません。

 このように、私たちが未知なる知的文明と出会う時に抱く感情は、「恐怖」であり「敵意」なのです。私たちが地球外生命体に抱くこうした感情は、20世紀に入ってから本格的に始まったSF映画の歴史を見ても、一目瞭然です。

 1902年のSF映画、「月世界旅行」(ジョルジュ・メリエス監督 仏)に初めて地球外生命体が登場してから、地球外生命体はもっぱらSF映画の中で重要な位置を占めるようになりましたが、自分たちの惑星にやってきた地球人を捕らえたり、逆に地球を征服しようと襲撃する内容のものが圧倒的に多く、「ET」(スティーヴン・スピルバーグ監督 1982年)や「未知との遭遇」(スティーヴン・スピルバーグ監督 1977年)のような友好的な映画は、圧倒的に少ないのです。しかも、「未知との遭遇」で友好的な異星人像を描いたはずのスピルバーグにしても、今回の「宇宙戦争」に関するインタビューの中で、「ホンモノのSF映画は、エイリアンが敵」とまで言っているのです。

 エロヒムが事前に地球人に自分たちの存在を知らせずに、何の前触れもなく突然地球のどこかに現れた時、人類がどのような状況に陥るかが、これでよくお分かりだと思います。もちろん、仮に私たちがエロヒムに対して実力行使を行ったとしても、エロヒムにとっては地球上の科学力など鼻にひっかけてもいないに違いなく、地球人からの万が一の攻撃など、まったく心配していないはずです。

 それでも、エロヒムは、そのような気運の中では、地球上には決して現れることなどないでしょう。なぜならば、エロヒムは、私たち地球人にとって単なる異星人ではなく、「私たちの創造者たち」だからです。つまり、エロヒムにとっては、地球人は自分たちの子ども同然なのです。いくら実力の違いが歴然としていても、自分たちの子どもたちが自分たちに恐怖と攻撃心を持っているまっただ中を父親は近づいて行けるでしょうか。

 私たちの父親であるエロヒムは、愛と尊敬が渦巻く中で、子供である地球人に迎え入れられたいはずです。エロヒムは、自分たちが創造した地球人が、自分たちを創造者であり、自分たちの父親として愛し、尊敬してくれている事を確認したいはずです。

 エロヒムとて、私たちと同じ人間です。敵意の渦巻く中で、力の差をまざまざと見せつけることによって、なかば強制的に地球人に自分たちを認めさせようとするのではなく、自分たちを愛して尊重してくれる時にこそ、子どもたちのもとに訪れたいと思うのは、至極当然のことだとは思えないでしょうか。

 地球上にはさまざまな国の大使館が存在しますが、エロヒムはどの国の大使館とも交渉することは決してしないでしょう。なぜならば、エロヒムの政治体制や哲学は、地球上のいかなる国家とも異なるからです。

 それにもかかわらず、もしエロヒムが地球上のある特定の政府と交渉することになれば、エロヒムは、その国の政府の体制や哲学、システムなどを承認してしまうことになります。エロヒムが承認する政治体制、哲学を有する大使館は、エロヒムの惑星が持つ政治体制と哲学を有する、ラエルが建設した大使館のみです。そのために、エロヒムはラエルが建設した大使館に訪れるのです。

●第三の神殿
 エロヒムが地球に住むために建造される大使館は、実は今回が最初のものではありません。聖書には、エロヒムが、自分たちの直系の子孫であるユダヤ民族に神殿を造らせていることが記されていますが、この神殿がいわばエロヒムのための大使館に相当すると考えられます。

 神殿の中には、祭司という特別の身分の者しか入れませんでしたが、祭司が神殿に出入りする時は、事細かな決まりを守らなければなりませんでした。このことについては『複製された神の遺伝子』(同朋舎/角川書店 1999年)に詳細に記していますが、エロヒムは神殿の中でのみ、限られた人たちと会っていました。
 モーセは、エジプトから神との約束の地であるカナンに大勢のユダヤ民族を移動させる時、その要所要所で臨在の幕屋という移動式の神殿を造りましたが、その中でエロヒムと出会っていました。

 聖書には、輝ける雲が臨在の幕屋の上に立ち、そしてその下の幕屋で、神が「友と語るように顔と顔を合わせて」(『出エジプト記』33・11)モーセと語り合ったと記されていますが、これはUFOから降りてきたエロヒムが、幕屋の中でモーセと向かい合ったことを記しているととらえる事ができます。

 エロヒムの直系の子孫であるユダヤ民族は、ダビデの子供ソロモンが紀元前1005年に王位に即した時に神殿の建設を開始し、完成までに7年の年月が費やされましたが、紀元前586年に新バビロニアによって神殿は破壊されてしまいました。その後、アケメネス朝ペルシアのキュロスがバビロンに入城した時に出した神殿再建許可の勅令(紀元前538年)によってバビロン捕囚から解放され、紀元前520年に神殿再建が着手、紀元前515年に完成しました。
 これをソロモン神殿(第一神殿)に対して第二神殿と呼びますが、第二神殿は、第一ユダヤ戦争によって紀元70年にローマ帝国に破壊されてしまい、それ以降神殿が建造されることはありませんでした。
 その意味で、ラエルが建造しようとしている大使館は、エロヒムにとって第三の神殿と言えるでしょう。


●第三型文明?
 そして、何よりも重要で明らかな事は、極めて高度な科学力を持っていながら、エロヒムは、はるか昔から今まで、自滅することなく自分たちの文明を存続させてきたという事です。このことは、エロヒムが築いている文明もエロヒム自身も、非常に理性的で友愛的であることを意味します。

 この理由を考えるには、その惑星文明の科学技術の進歩の程度と文明が利用できるエネルギーとの関係を考えてみればよいでしょう。

 数百年前、人類はまだ1馬力程度のエネルギーしか持っていませんでした。18世紀の産業革命以降、さまざまな技術革新がなされましたが、これらに利用されたエネルギーは石炭・石油の化学エネルギーや電気エネルギーでした。第2次世界大戦以降、人類は原子力エネルギーを利用することを覚えましたが、原子力エネルギーは、それまでの人類が得たいかなるエネルギーをもはるかにしのぐ大きさでした。そして、科学技術の未曾有の飛躍的な発達も、第2次世界大戦以降(アポカリプスの時代)に起こっています。

 旧ソ連の電波天文学者ニコライ・カルダシェフは、ある惑星文明の発達段階を、その文明が利用できるエネルギー・レベルによって3段階に分類することを提唱しています。
 それによると、第一型文明は、自分たちが居住する惑星から得られるエネルギーをすべて利用できる段階であり、そのエネルギーの大きさは約10の17乗ワット(W)です。現在の人類の発電量の総和が10の13乗ワットですから、その約10000倍です。すなわち、地球の文明は、まだ第一型文明にも到達していないことになります。

 第二型文明は、恒星そのものが放出するすべてのエネルギーを支配する文明であり、そのエネルギーは10の26乗ワットであり、現在の人類の総発電量の10兆倍です。

 第三型文明は、銀河系全体のエネルギーを利用できる文明です。その文明が利用できるエネルギーは10の37乗ワットであり、恒星1000億個分のエネルギーに相当します。

 このようなエネルギーレベルは一見途方もないように感じられるかも知れませんが、科学技術の知識量は幾何級数的に発展していくため、惑星文明は急速にエネルギーレベルを上げていくはずです。

 このカルダシェフの分類に従うならば、私たちの文明はまだ第一型文明にも到達していませんが、エロヒムの惑星文明はいったいどの段階にあるのでしょうか。エロヒムはUFOで他の惑星から飛来していますが、UFOはしばしば瞬間的に消えてしまうことが目撃されています。

 この事は、UFOが光速の壁を破っていることを意味していると思われます。光速よりも速く移動するために、私たちの目には消えたようにしか見えないのです。光速よりも速く移動することは相対性理論によって禁じられていますが、ある特殊な条件では、光速よりも速く信号が伝わることがこれまでの実験から報告されています。

 第三型文明は、光の速さで直進しても数万年もかかるほどの大きさを持つ銀河系全体を対象にするため、第二型文明から第三型文明に移行する際には、必ず光速の壁を克服する必要があるはずです。従って、エロヒムがUFOのような超光速の輸送機を利用しているならば、彼らはおそらく第三型文明にまで到達しているでしょう。

 仮にエロヒムの文明が第三型文明に到達しているとすれば、彼らの文明は10の37乗ワット相当のエネルギーを使用していることになりますが、これは現在の人類の総発電量の10兆倍のさらに1000億倍(!)にも達します。


 一方、私たちの文明は、第一型文明以前のいわば第零型文明に位置づけられますが、その文明は今、核エネルギーや環境汚染などの地球規模の問題によって滅亡すら危惧される状況にあります。

 そして、第一型文明に満たないレベルの惑星文明が第一型文明に至る直前で越えなければならない障壁が、実は核エネルギーの使用抑制なのです。核エネルギーは惑星全体を一瞬のうちに壊滅させてしまうだけの破壊力を持つにもかかわらず、その段階の文明には、まだ惑星内の統一政府が形成されていないため、個々の民族国家が同時に核エネルギーを使用するというアンバランスが生まれます。

 このアンバランスは、惑星内の個々の民族国家が利害関係のある敵対国を持っている場合は、地球全体を悲劇に巻き込む危険性を孕んでいるのです。従って、核エネルギーを初めて手にした文明が第一段階に移行できるか否かは、核エネルギーをいかに解放するかにかかっているのです。

 もし、自己抑制のないまま、人類が核エネルギーの利用に手をこまねくのであれば、人類の文明は必ずや暴走し、その行く末は明らかではないでしょうか。巨大なエネルギーを手に入れた文明は、自分たちの科学技術力に見合った道徳と社会の秩序、システムをつくり出す必要があります。さもなければ、その文明はたちどころに滅亡してしまうはずです。つまり、1945年に核エネルギーを手に入れた私たちの文明は、今、第一型文明に移行できるかどうかの分岐点に立たされているわけであり、第一型文明に移行できない場合は、地球文明は滅亡することになるのです。

 しかしながら、エロヒムは、私たちの文明が持ち得るエネルギーなどまったく無視できるほどの巨大なエネルギーを利用しているにもかかわらず、滅亡することなく文明を存続させているのです。

 ここで述べた推測が概ね正しいとすれば、エロヒムは、私たちよりもはるかに高い科学技術力を持つと同時に、その科学技術力を十分に使いこなせるだけの高い知性と哲学、そして社会システムを持っていることになります。

 そんな極めて知性的で理性的なエロヒムでも、彼らが何の前触れもなく地球にやってきた時には、地球人は彼らを侵略者だと見なしてマス・ヒステリーを起こす可能性があります。

 こうしたマス・ヒステリーを回避しながら、自分たちが地球人の創造者であることを示すために、エロヒムが採るべき方法の一つとして、物的な証拠を地球人に示す方法が考えられます。地球上で見つかっていない未知の物質でできた物体や、あるいは、私たちの科学技術をはるかに越えていると思えるテクノロジーで製造された物体を、地球人に送るつけるのです。地球人はその物体を調べることによって、自分たち以外にも高度な知的文明を営む生命体が宇宙のどこかに存在することを知るのです。

 これはすこぶる稚拙で単純な方法かも知れませんが、この方法は、エロヒムが前触れもなくUFOに乗って大都会の上空に現れるよりも、人類を大きく動揺させるものではないかも知れません。

 実は、似たような事を地球人も過去に行っています。
 1970年代に、NASAはパイオニア10、11号に友好的な雰囲気の裸体の男女の図柄−天文学者カール・セーガンの妻であった画家のリンダ・ザルツマンが作画した−や地球の位置を記した金メッキのアルミ板を搭載して、宇宙に送っています。

 仮にこのプレートをどこかの知的生命体が発見したとすると、地球という太陽系第三惑星に知性を持つ生命体が、原始的な方法ではありますが、なにがしかの物体を宇宙に送り出すだけの科学技術力を有する程度の文明を築いていることに気がつくはずです。そして、彼らは、地球に住む知的生命体−私たち人類−に接触するかどうかを判断することでしょう。

 こうした方法で、エロヒムが地球人に、自分たちの存在を示す物的証拠やシンボルを送ることは十分に可能なはずです。しかも、いつどこの知的生命体が気づいてくれるか、あるいは宇宙の藻屑になるかも知れないようなパイオニア号とは異なり、送り込むターゲットの惑星が明確です。

 もしエロヒムがこのような手段を採ったのでしたら、私たちは即座に地球以外の惑星に知的生命体が存在し、しかも彼らが私たち地球人を創造したことに気がつくでしょう。しかし、エロヒムはこのような方法を採っていません。

 なぜでしょう。
 エロヒムは、自分たちの存在を地球人に気づいてもらいたいにもかかわらず、このような単純で明確な方法を採ったという形跡は見られそうにもありません。万人がすぐにでも納得できるような形で、彼らの存在を明らかに示す物的証拠を地球に送り込んでいるようには思えません。それはいったいなぜでしょうか。

 別のところで述べたフェルミのパラドックスやファクトA論争の議論ではありませんが、少なくとも私たちは、彼らの存在を万人が認めるような形で証明できるような物的証拠に気がついていないのです。

●現代は「アポカリプス」の時代
 一体なぜなのでしょうか。
 なぜエロヒムは、自分たちが存在していることを万人が一目瞭然に確認できるような物的証拠を残さなかったのでしょうか。

 その答えを探るために、私たちは、今のこの時代が一体どんな時代なのかをここでもう一度問い直してみる必要があります。

 カール・セーガンは、「The Demon-Haunted World:Science as a Candle in the Dark」(『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』青木薫訳 新潮社)の中で、「なぜ1947年以前には、空飛ぶ円盤の目撃報告がほとんどなかったのだろうか?」とやや挑発的に問いかけています。
 セーガンが言う1947年とは、UFO時代の幕開けと言える年です。この年の6月24日に、民間パイロットのケネス・アーノルドは、ワシントン州のカスケード山地付近を飛行中に、九機の未確認飛行物体を目撃しました。
 
 のちに彼は、その物体は「水面上を飛び跳ねる円盤(皿)のように」飛んでいたと述べてます。これがきっかけで、「空飛ぶ円盤」という言葉が誕生しました。もっとも、アーノルド自身が目撃したのは、UFOと聞いて私たちがすぐに思い浮かべる皿のような形をしたものとはまるで違っていたのですが、アーノルドの思いとは別に、それ以降、人々はこぞって空飛ぶ円盤を目撃したと報告しだしたのです。
 
 杏林大学の横尾氏は、この出来事が起こった1947年から1969年までの23年間の米国でのUFO報告件数の変化を、当時の社会背景から分析しています。

 それによると、1952年にはUFO報告件数が激増していますが、この年は、冷戦の中で朝鮮戦争が火を噴き、米国では外敵の恐怖や不気味な侵入者の影を追う宣伝が国民の中に浸透した年です。
 また、次に報告件数が激増した1957年は、当時のソビエト連邦が、世界で初めての人工衛星スプートニク1号を打ち上げ、社会主義国に先を越されたショックが米国民を揺さぶった年に相当します。
 そして、次のUFO目撃件数のピークに当たる1966年は、旧ソ連の探査機が月面に軟着陸した年であり、米国ではその5年前にケネディ大統領によって開始されたアポロ計画が強力に推進されていた頃でした。
 
 日本においても、雑誌に掲載されたUFO関連記事の数の変化を見てみると、掲載件数の多い年は、超能力ブームやSF映画の影響を受けていると解釈できそうです。

 このように、UFO報告件数の背景には、社会的な心理が働いていると言えそうです。しかし、それでもなお、全世界で毎年数千万人もの人々がUFOを目撃しているのです。
 
 確かにこれらの膨大なUFO目撃の中には、多数の見誤りやトリックも含まれますが、そうした事はそれほど重要な意味を持ちません。そうしたUFO目撃の真偽よりももっと重要なことは、第2次世界大戦が終了してから、UFOが衆目の集めるところとなったという事実です。
 
 第2次世界大戦は、1945年8月6日に原子力エネルギーが原子爆弾という形で初めて使用されることによって幕を閉じました。原子爆弾の使用は、それまでの微弱な電気・化学エネルギーの爆発力に比べ、100万倍以上も強力な破壊力を持つエネルギーを人類が手に入れたことを世界に知らしめることとなったのです。
 
 前に述べたように、核エネルギーの使用は、第一型文明にも満たない文明(地球文明がそれに相当します)が第一型文明に到達できるかどうかを決定する重要なファクターです。しかも、核エネルギー使用をきっかけに、その惑星の科学レベルは、それまでの科学レベルから飛躍的に向上するのです。

 つまり、それまで人類が持っていなかった原子力エネルギーを人類の歴史上初めて実際に使用した1945年8月6日は、第零型文明に属する地球文明が第一型文明に到達できるかどうかを決める非常に重要な分岐点だったわけでり、その意味で、新しい時代のエポックメイキングな出来事だったのです。
 すなわち、人類は、ヒロシマの時に新しい時代に突入したのです。


 別のところで、私は、1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾によって、人類は、それまでとは明らかに異なる時代に突入した事を述べましたが、ラエルは、1945年8月6日、つまりヒロシマ以降の新しい時代を「アポカリプスの時代」と名付けています。アポカリプスとは「啓示」という意味もありますが、「夜が明けてくる」、「覆いがはがれる」などの意味を持ちます。
 
 これらの意味はまことに興味深いものがあります。
 第二次世界大戦以降の未曾有の科学技術の進歩によって、私たちは、ミクロな世界からマクロな世界に至るまで、それまでの時代の人々が知り得なかった自然界の姿を目の当たりにしています。こうした時代であればこそ、それまで闇の中でしかなかった自然の姿に科学が光を当てることにより、その覆いをはがすことができるのです。つまり、「アポカリプスの時代」とは「科学によってあらゆる物事が理解可能になる時代」でもあるのです。
 
 現代が「アポカリプスの時代」である事を示すものは、驚くなかれ、聖書にしっかりと明記されているのです。ラエルは、アポカリプスに起こる出来事をいくつか紹介しています。

 一つめは、「ユダヤ人が自分たちの国を再建する」ことです。
 聖書には、来るべき時が来た時に、イスラエルが建国される事が多く記されています。
 
「わたしは東からあなたの子孫を連れ帰り
 西からあなたを集める。
 北に向かっては、行かせよ、と
 南に向かっては、引き止めるな、と言う。
 わたしの息子たちを遠くから
 娘たちを地の果てから連れ帰れ、と言う。
 彼らは皆、わたしの名によって呼ばれる者。
 わたしの栄光のために創造し
 形づくり、完成した者。」(『イザヤ書』43・5−7)
 
 ユダヤ民族は、ローマ帝国による紀元70年の第2神殿陥落以降、ディアスポラとして世界中に離散しましたが、1948年5月14日、ユダヤ国家が再建されたのです。この日の午後4時半、テルアヴィヴの市立博物館で、イスラエル臨時政府首班のダビッド・ベングリオンがユダヤ国家の独立宣言を読み上げたのです。
 
 ユダヤ民族がこの時期に一カ所に集められ、自分たちの国が再建される理由はただ一つ、彼らの使命がエロヒムの存在を示すことであり、彼らの国がエロヒムを迎えるためのものだったからです。「わたしの証人はあなたたち」(同書43・10)と記されているとおりです。

 二つめの出来事は、「盲人の人も見える」ようになる事です。
 

「なおしばらくの時がたてば
 レバノンは再び園となり・・・
 その日には、耳の聞こえない者が
 書物に書かれている言葉をすら聞き取り
 盲人の目は暗黒と闇を解かれ、見えるようになる。」(『イザヤ書』29・17−18)
 
 「しばらくの時がたてば、レバノンは再び園となる」出来事が、紀元70年以降の離散の旅を終えて1948年にイスラエルを再建したことを示しているのは言うまでもありません。聖書には、その時に、耳の聞こえない人が書物を読めたり、眼の見えない人が見えるようになると書かれているのです。この事は、医療技術の現状を見れば達成されていることが十分に分かるでしょう。
 
 西暦2000年初めには、ニューヨークにある医療機器などの民間研究機関・ドーベル研究所が、メガネにテレビカメラと超音波距離センサーを取りつけ、腰に装着したコンピューターにデータを転送し、データ処理された情報をその人物の脳に埋めこんだ電極に信号として送りこんで見えるようにすることが出来るシステム「ドーベルアイ」を開発したと報告しています。この人工視力システムによって、36歳の時に外傷により視力を失った62歳の全盲の男性は、高さ約5センチメートルの文字を150センチメートル離れた場所から読み取る事が可能になり、ニューヨークの地下鉄なども歩くこともできたといいます。
 
「そのとき、見えない人の目が開き
 聞こえない人の耳が開く。
 そのとき 
 歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。
 口の利けなかった人が喜び歌う。」(『イザヤ書』35・5−6)
 もうこの言葉に説明は不要でしょう。

 三つめは「空にしるしが現れる時」がアポカリプスの兆候であると言います。UFO目撃例が戦後頻繁に起こっており、その真偽は別にして、UFOが大衆の知り得るところとなったことは明らかです。

 セーガンは、1947年以前にUFOの目撃例がほとんどなかったのはなぜかと挑発していますが、その理由はこれで十分にお分かりでしょう。地球の文明が、ヒロシマから「アポカリプスの時代」に入ったからです。この事からも、私たちが目撃するUFOは−その大半は見誤りかトリックでしょうが−、エロヒムと非常に深い関係にある可能性が高いことが理解できるはずです。

 エロヒムは、それまでの一連の預言者たちに、自分たちの代理として人類に伝えるべき言葉を授けてきました。それらが聖書やコーランや仏典などの中に、ちりばめられているわけです。もっとも、それらの言葉は、預言者の言葉の意味を離れて、後代の人々に神秘的に、あるいはまったく意味を取り違えられて解釈されてしまいましたが・・・。

 エロヒムがモーセに伝えた言葉が旧約聖書に記されていますが、ユダヤ民族はそれを間違って解釈してしまいました。ユダヤ民族にその間違いを気づかせるためににイエスが遣わされましたが、ユダヤ民族はイエスを十字架の刑につけてしまい、今度はキリスト教徒がイエスの言葉をはき違えてしまいました。

 ユダヤ民族、キリスト教徒たちに自分たちの間違いを気づかせるために、エロヒムはマホメットを遣わしましたが、ユダヤ・キリスト教徒とイスラム教徒はお互いに相対立してしまいました。こうして、人類は、繰り返し繰り返し、エロヒムの言葉を間違って解釈してきたのです。

 しかし、ヒロシマによって人類がアポカリプスの時代に入ったことを知ったエロヒムは、自分たちの言葉を人類がようやく科学的に理解できるレベルに達したと判断し、自分たちが本当に人類に伝えたかった言葉を最後の預言者であるラエルに託したのでした。

 ここでもう一度、ラエルの立場を明らかにしておきましょう。
 ラエルの主張によると、地球上のすべての動植物は、異星人エロヒムの科学者と芸術家たちが彼らの惑星から地球にやってきて、地球上で創造したものであり、エロヒムは、地球人が自分たちの力で歩みながら、やがて本当のことを知ることができるように、人類の進歩に応じて、自分たちの代理人とでも言うべきメッセンジャーを派遣しました。

 それが、モーセや仏陀、イエス、マホメットやジョセフ・スミスなど、世界的に重要な宗教において大きな役割を果たした人たちでした。ラエルは、その一連のメッセンジャーたちのアンカーとして、ヒロシマのあとに、エロヒムと地球人の女性とのあいだに生まれました。

 メッセンジャーとしてのラエルがエロヒムから授かった大きな使命は、二つあります。
 一つは、エロヒムから人類にあてたメッセージを世界中に広めること。
 これは、ラエル自らが語っているように、2002年末から起きたクローン・エイドによる世界初のクローン人間誕生騒動によって、ラエルの名前と「地球人は異星人によって創造された」というメッセージが連日マスコミに取り上げられ−誤った内容も散見されましたが−、世界中に広く知られることとなり、この最初の彼の使命は、ほぼ果たすことができたと言えます。

 
 そしてもう一つ、一連のメッセンジャーのラストアンカーとして、ラエルはエロヒムから非常に重大な使命を与えられたのです。それは、エロヒムを地球に迎え入れるための「大使館」を建造するということです。
 その大使館は、イスラエルに建造されなければなりません。なぜならば、イスラエルは、エロヒムが地球に帰還するためにつくられた国に他ならないからです。そのことは、聖書に次のように記されていることからも明らかです。

「主はまことにシオンを再建し、栄光のうちに顕現されます」(『詩編』102・17)
「シオンで主の御名を唱え、エルサレムで主を賛美するために、諸国の民はひとつに集められ・・・」(同書102・22−23)
「わずかの間、わたしはあなたを捨てたが、深い憐れみをもってわたしはあなたを引き寄せる。」(『イザヤ書』54・7)

 しかし、エロヒムが地球にやってくると言っても、おそらく多くの人たちが思い浮かべるように、ある日突然、大都会の上空に巨大な円盤が現れるようなことはないでしょう。エロヒムは侵略者ではありません。現時点では、地球外に知的な文明を持つ生命体が、特定の地域の政治や道徳を支持していると思われることなく、しかも脅威に感じられることもなく、人類と公式に接触する方法は存在しません。そのため、地球上の国家間において、主要な国家が他の多くの主な国に大使館を置いて、国家同士の重要な国際的なやりとりを自分たちの外交的機関である大使館を通しておこなっているように、エロヒムを地球に受け入れるためには、彼らの大使館が必要なのです。

 仮にもし今、地球のどこかに異星人が突然着陸したとすると、彼らはその国の領空を侵すことになり、軍隊と一般大衆のあいだでパニックが発生する恐れがあります。また、そのような重要な存在による政治的威信によって、その国が異星人によって暗に承認されている、と世界から不当に思われる結果を招く恐れもあります。
 こうした危険を回避するためには、とても穏やかで非侵略的な方法で接触を始める必要がありますが、その唯一の解決策は、保安や相互の尊重が適切になされることを保証する、国際的に中立な地域に、異星人のための公式な大使館を建てることなのです。

 エロヒムは、地球人から自分たちの創造者として尊敬を浴びた雰囲気の中で、地球に帰還することを願っています。そのためには、彼らが地球に戻ったときに、地球に滞在するための施設、すなわち大使館が必要なのです。大使館が建造されれば、彼らは、地球では大使館のみに滞在して、地球上のあらゆる国家の政府関係者やマスメディア関係者、ならびに人類によい影響をもたらした人たちを招くことになるのだと言います。
 
 エロヒムは、自分たちの大使館がエルサレムの近郊に建造されることを望んでいます。エルサレムといえば、旧約聖書を源泉とするユダヤ教、キリスト教、イスラムの三大宗教の聖地であり、人類の精神的な文化の源として非常に重要な場所であることは、明らかでしょう。ユダヤ教にとってパレスチナは、神によって与えられた「約束の地」であり、エルサレムはモーセの十戒を収める聖櫃の置かれた場所であり、キリスト教にとっては、エルサレムはイエスが処刑されて埋葬され、そして再生されたとされる場所です。
 
 一方、イスラムにとっては、エルサレムはムハンマドが天馬に乗ってメッカから来訪して昇天した場所でもあり、メッカ、メジナにつぐ聖地です。言ってみれば、人類の約半分の人々にとって、エルサレムは聖地なのです。
 
 しかし、ここの地が人類にとってこれほど重要なほんとうの理由は、この地が、世界初の人間が誕生した場所だからです。『謎解き聖書』のなかで詳細に述べましたが、エルサレムは、今のように大陸が別れる前、すなわち地球上に巨大なひとつの大陸が存在していた頃、その大陸の中心に位置していたのです。
 
 従って、この地は、人類にとっても非常に重要な土地ですが、エロヒムにとっても、人類と自分たちをつなぐとても重要な場所であるに違いありません。エルサレムには、これまで2回神殿が建てられましたが、紀元70年に第2神殿がローマによって破壊されてからは、神殿はつくられていません。
 しかし、あれから約2000年経た今でも、エロヒムがエルサレムにこだわる理由は、今から約1万2000年前、エロヒムがはじめて人間をつくった場所が、エルサレムだったからなのです。
 
 エロヒムを迎え入れる大使館を建造すること、しかもエルサレム近郊に建造すること、という重大な使命を与えられたラエルは、国際ラエリアン・ムーブメントのリーダーとして、イスラエル政府に対して1991年からこれまでに数回にわたり、イスラエル国内にエロヒムの大使館を建設することを要求してきました。また、イスラエルのラビ長に対しても、同様の大使館建設の要請をおこないました。

 イスラエルでは、彼の要請に応じて、ラエルとその周辺に対する調査委員会が設けられましたが、ラエルによると、93年の夏、調査をおこなったイスラエル政府の諮問委員会は、ラエリアン・ムーブメントの目的が平和的なものであり、イスラエルの安全に脅威になるものではないと結論づけたと言います。さらに、その調査報告書には、「ラエルはユダヤ人が長年待ち望んでいた本当のメシアである可能性がある」というあるラビのコメントが寄せられていたと言います。
 
 しかしながら、再三にわたって要請したものの、イスラエル政府からは、彼の要請を承諾する返答は届いていません。そのため、ラエルは、ラエリアン・ムーブメントを通じて1997年の年末に、次善策として、イスラエル以外のあらゆる主権国家の政府宛に同様の要請文を送りました。すなわち、自国の土地をエロヒムを迎え入れるための大使館建造の敷地として提供してほしいという内容の要請文です。
日本の政府にも、同じ要請文が送られたに違いありません。
 
 多くの人たちは、いったいどこの国の政府が、そのような妄想、幻想としか思えないような、突拍子もない内容の要請を受け入れるものかと思うに違いありません。
 異星人を迎え入れるための大使館を建設するなどという、白昼夢のような話を真に受ける政府などありえないに違いない・・・、ほとんどの人たちは、そう思っているはずです。
 
 事実、おそらくほとんどの国の政府関係者たちは、彼の要請に見向きもしなかったに違いありません。しかし、驚いたことに、ブラジルをはじめとするいくつかの国の政府は、ラエルの要請を真摯に受け止め、エロヒムの大使館を建造するための土地を提供する用意があると返答したというのです。私たちが住んでいるこの地球上のどこかで、異星人を迎えようとして動き出した国が実際に存在するのです。この現実に驚きを禁じ得ない人も多いのではないでしょうか。

●ユダヤ人とは誰か?
 エロヒムが地球に帰還する場所の候補として挙げられているイスラエルは、「ユダヤ国家」という表現が用いられることが多いですが、1948年5月14日に、テルアラビブの市立博物館でイスラエルの独立宣言を読み上げた、イスラエル建国の父にしてイスラエルの初代大統領でもあるダビット・ベングリオンが、「我々は3000年ものあいだ、定義なしでユダヤ人として生きてきたし、今後もまた然りである。ユダヤ人は・・・ユダヤ人という意識だけで充分である」と語っているように、ユダヤ人とは誰かという定義は、はるか昔からも、そしてイスラエル建国以来からも大きな問題でした。

 1970年に、イスラエルの帰還法の改定により、ユダヤ人は「ユダヤ人の母親から生まれた人、あるいはユダヤ教に改宗した人で、ほかの宗教に帰依していない者」と規定され、現在ではこの定義が用いられていますが、この定義にしても、便宜上の感は否めません。

 アメリカにも約500万人のユダヤ人がいますが、彼らがすべてこの定義に従っているわけではありません。要するに、ユダヤ人という言葉はあっても、その定義はずっと曖昧なままなのです。
 
『創世記』には、神がイスラエルの族長アブラハムの前に現れ、他の神々への信仰を棄ててヤーウェと名乗る神のみを信仰するならば、彼の部族を偉大なる民とし、「乳と密の流れる地」カナンを与えると約束したと記されていますが、これがユダヤ教の契約の始まりです。それ以降、神はモーセやイサク、ヤコブなどの預言者たちにメッセージを送って、ユダヤ民族と交わした契約を通じて彼らに名誉ある地位を与えると約束したと、彼らは考えています。それが選民思想です。

 確かに、ユダヤ人は人類のなかでも特殊な存在です。彼らが選民思想を持つに至ったもっとも根源的な事実とは、実は彼ら自身の出生の秘密にありました。ラエルによると、ユダヤ人はエロヒムの直系の子孫だと言います。
 
「ユダヤ人は、地球上における私たち(引用者注:エロヒム)の直系の子孫なのです。彼らが特別の運命を背負っているのもそのためです。ユダヤ人は『創世記』に出てくるエロヒムの息子たちと人間の娘たちの子孫なのです。ユダヤ人は、『創世記』に出てくるエロヒムの息子たちと人間の娘たちの子孫なのです。」(『真実を告げる書』)

 すなわち、地球にやってきたエロヒムは、いくつかのチームに分かれて、それぞれのチームが地球上でさまざまな動植物をつくっていきましたが、最後に彼らは、自分たちに似せた数種類の人間を創造しました。そのなかでもっとも優れていたのが、イスラエル地方で創造された人間でした。そのため、エロヒムは、イスラエル地方でつくられた人間たちと性的な関係を持ち、自分たちと地球人のあいだに子どもを設けたのです。それがユダヤ人なのです。従って、ユダヤ人はエロヒムの直系の子孫ということになるのです。
 
 そのことは、聖書に次のように記されています。

「神の子ら(ベネ・エロヒム)は、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。・・・これは神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり・・・」(『創世記』6・2−4)

 ほかのチームが創造した人間は、エロヒムとの遺伝的なつながりは持っていませんが、ユダヤ人だけは、エロヒムと遺伝的なつながりを持っているのです。これが、地球上のなかでユダヤ人だけが特別に持つ出生の秘密なのであり、聖書でいうところの、ユダヤ人が「神に選ばれた」理由なのです。

 しかし、なんという皮肉か、イスラエルほど世界の中で軍事化された国は他にありません。わずか600万人ほどの国民のうち、現役兵は16万人おり、総人口に占めるその割合は2.6%で、世界主要国のなかで第2位です(日本のその割合は0.2%)。
 さらに、ひとり当たりの年間の国防費は1400ドルで、世界でもっとも高く、国内総生産に占める国防費の割合は8.9%で、主要国のなかで第5位です(日本のその割合は1.0%)。
 
 また、イスラエルは1950年代から核開発を進め、すでに水爆を含む200発もの核弾頭を持つ、れっきとした核保有国でもあります。しかし、アメリカをはじめ、西側諸国の黙認によって、イスラエルは核不拡散(NPT)条約への加盟も免除されたまま、中東諸国に対する核抑止力を行使しているのです。

 さらに、世界のほとんどの先進国の軍隊が志願制をとり、兵士や将校は職業軍人であるのに対し、イスラエルでは、18歳以上の男女は一定の期間兵役につく義務があり、兵役を終えたあとも、男は45歳になるまでに毎年3週間兵役につかなくてはならないのです。
 

 そして、子どもたちは、兵役に就くことを幼稚園の頃からすでに教え込まされます。彼らは幼い頃から、「我々は常に正しく、敵は下劣な殺人者だ」「上からの命令は常に正しく、疑問を持ってはいけない」「軍司令官は決して間違いをおかさない」などと、繰り返し教え込まされるのです。
 
 このように、イスラエルという国は、まったくもって何から何まで軍隊だらけです。
 イスラエルの多くの政治家は軍隊出身であり、歴代の首相もバラクやラビンは国防軍参謀総長、ネタニヤフは特殊部隊の上級将校、今の首相のシャロンは元国防軍陸軍中将と、軒並み上級将校たちばかりです。イスラエルは、軍隊が国民の生活を仕切っているのです。 
 このように、イスラエルでは、政治から教育にいたるまで、あらゆる面が軍事色に完全に染まってしまっているのです。
 エロヒムが望む方向とはまったく正反対の方向に、イスラエルは向かってしまったのです。(続く)


●追補 <ラエルへのあるインタビューより


Q:
社会的に、私たちがエロヒムを再び歓迎できるまでに、どのくらいかかると思いますか?
世界の人々には準備が出来ていると思いますか?

A(ラエル):
それは、とてもとてもよい質問です。
ふつう誰も聞きません。
それは最も重要な点です。

億万長者がやってきて、「私が大使館のためのお金を出そう。イスラエル政府にお金をあげよう、そうすれば彼らは大使館を建てるだろう」と言ったとしても、十分ではありません。

最も重要な仕事は、世界の人々に知らせ、世界の意識を上げることです。それはメッセージにも書かれてあります。

エロヒムがやってくるのは、大使館が建った時だけではなく、私たちが社会的、精神的に進歩して、戦争をやめ、真の世界政府で統一され、超自然的神を信じることをやめるときです。


Q:
私たちはいかにしてそれらのことをすべて克服できると思いますか?

A(ラエル):
ゆっくりと、そして教育が必要です。教育が鍵です。
だからこそインターネットがとても重要になってきます。

インターネットによって教育が与えられ、私たちが暗黒時代の信仰から逃れる助けとなります。それは私たちの使命の一部です。

だから私たちは、人類の進歩を大きく妨げる、すべての原始的信仰、すべての原始的宗教組織と闘うのです。

特にいつも科学に反対しているカトリック教会と闘います。
カトリック教会は、電気、飛行機、臓器移植、ワクチン、医師が死体を解剖し、私たちの体の機能を学ぶことさえ反対してきました。カトリック教会は今でも科学に反対しています。避妊、幹細胞研究、クローニングにも反対しています。科学の進歩のために世界で最も有害な組織がカトリック教会です。


Q:
あなたは自分が生きている間に大使館が建つと思いますか?

A(ラエル):
そうだといいですが、わかりません。
それは重要なことではありません。

重要なのは、私が生きていようといまいと、大使館は建てられるべきだということです。

あまり重要ではありません。私は重要ではありません。
メッセンジャーは重要ではないのです。

重要なのは、その哲学、人類の進歩、そして私たちが現在いる戦争のある、ジョージWブッシュのような人がいる、とても原始的なレベルから抜け出すことです。

私は爆弾を送り、戦争を起こし更なる暴力と更なるテロを世界に作り出すジョージ・ブッシュを支持しません。それはとても悪いことです。

非暴力の見本、ガンジーやネルソン・マンデラやダライラマのような人たち、非暴力的方法で問題を解決するのに賛成の人たち。非暴力だけが唯一世界を救うのです。

私たちはどんどん多くの武器を蓄積しています。
私たちは宇宙的進化の過程にあります。そこでは暴力的な生命形態はただ消え去るのみです。

私の使命は世界を救うことです。科学と非暴力によってのみ私たちは原始的レベルから逃れ、惑星間文明にたどり着くことが出来るのですから。そうでなければ、私たちは自己破滅してしまうでしょう・・・それはいいことです。
と言うのも暴力的な生命形態は惑星間文明にたどり着くに値しませんから。



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