「私はね、鋼の」
 「ああ?」
 「時々だが、君を殺してしまいたくなるのだよ」
 「・・・・・・ふうん」
 「君が女だったらと思うよ。そうすれば子を生して縛り付けて、君と私が愛し合ったコトを他人にも
 ハッキリと見せるコトが出来る。目に見える形でね」
 「下らねえ」
 「私もそう思うよ。・・・・だがな、鋼の。それでも私は考えるのを止めないのだよ。自分でもおかしいと
 分かっているがね」
 「重症だな」
 「ああ」
 「・・・・・・・・じゃあさ大佐」
 「何だね」




 「俺かアンタ、どっちかが片方を殺せばいいよ」




 「・・・・・何故かね?」
 「捕まって裁判の時に、殺した動機をこう言えばいいんだよ」
 「彼を愛していたから殺したんです、か?」
 「正解。すうすりゃ犯罪史上にも残るし、有名になるぜ?」
 「確かに。だが、実際にそんなコトをした日には、私はアルフォンス君に殺されてしまうよ」
 「俺だって中尉や少尉達に殺されるって」
 「なら不可能だな」
 「当たり前だっつーの」
 「現実とは厳しいモノたな」





 「分かってるんだったら、とっとと仕事片付けろや」





 「酷いな鋼の。先程から休まず手を動かしているのに」
 「元はと言えば、アンタが仕事を溜め込むから悪いんだよ!美味い店に連れてってくれる筈だったのに」
 「・・・・・・・・すまない」
 「もういいよ。今度は連れてってくれよ?」
 「ああ・・・・・・・・」
 「そういえば中尉は?何時もだったら一緒に残ってるのに、もう帰ったのか?アルもいないけど」

 「ああ、中尉だったら、定時キッカリにアルフォンス君を鞭して帰って行ったよ。明日は休むそうだ」
 「アルーーーッ!!?」
 「無駄だ鋼の。無駄死にするだけだぞ(遠い目)」
 「俺のたった1人の弟なんだよ!」
 「なに、中尉も鬼じゃない。色々調べ終わったら還してくれるさ」
 「色々っていうか、調べるって何を!?」
 「我々は知らなくて良いコトだろうな・・・・・・・」
 「アルゥ〜・・・・・・・」
 「まあ大丈夫さ鋼の。君の弟だし、中尉も彼を想うが故の暴挙なんだろう。許してやってくれ」
 「・・・・・・なあ大佐」
 「何だね?」
 「俺、今学んだコトがあるんだけど」
 「ほう。そのコトとは?」
 「下には下がいる」
 「・・・・・私は必ず上に行くと、切実に思ったよ」








 ちなみに2日後、アルは流れる筈のない涙を流しながら帰ってきたとさ☆





 携帯のメールでチマチマ打ちながら書いてみました。夜中に(殴打)
 このサイトの小説は、殆どが思いつきで出来ております。

 最初はシリアスだったのに、やっぱり途中でアイアルも入れてみたり。です。