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作例写真 「納屋とサイロ」八ヶ岳、1995年

(1) コンタクト・プリント
コンタクト・プリントは拡大も縮小もしない理想的なプリントで、本番プリントのガイドにもなる。コンタクト・プリントには多くの情報があり、ファインプリント制作には必要なものだと感じている。美しいコンタクト・プリントはプリントする気持ちを高めてくれる。

(2) プリンティング
私は現像液は通常、コダックのデクトールを 1:2 で使い、ファインプリントを目的とする場合 1:3 〜 1:4 の現像液も用意する。定着には酸性硬膜定着液を使い、ワークプリント(最初のプリント)の時は1回定着、ファインプリントの時は2回定着としている。

筆者はコールドライト(冷光源)の引伸機を使っているが、使用する少し前にスイッチを入れ点灯させ、光を安定させてから使うようにしている。

◎ テスト・プリント
初めてのネガは8×10inch印画紙1枚をテスト・プリントに使っている。小さな印画紙のテスト・プリントでは限られた情報しか得られないし、画面の全てが露光時間の変化でどのようなトーンになるのか確認しておくことが、ファインプリントにとって必要なことだと思っている。

段階露光によるテスト・プリント (参照:左写真)

◎ ワーク・プリント
ワーク・プリント(最初のプリント)には何も手を加えずにテストプリントで決定した露光時間で露光し、現像処理する。

◎ プリント・レシピ
ワーク・プリントに至るまでの手順をプリント・レシピに記録する。日付け、ネガナンバー、レンズ、絞り、露光時間、印画紙、現像液をプリント・レシピに記録し、プリントの絵もスケッチしておく。

・プリントレシピ   (PDF A4印刷用)   

◎ 本番プリント
プリント・レシピに基づいて第一露光から順番に露光していく。現像処理し、定着液のビューイングスタンドで再び確認する。十分なプリント・バリューに達しているか、全体のバランスも見る。特に四隅は見落としがちで、明るい空ならプリント・バリューは[として見えるはずだ。それより明るければ追加露光時間を見つけるために、そこだけテスト・プリントを取る。 この時は小さな印画紙でもかまわない。

(3) プリントの乾燥・修正
長い暗室ワークの中で作られたプリントをフェロタイプの乾燥用ドラムやRCペーパー乾燥機などに掛けることはシミや汚れの原因となる。プリントの乾燥にはプリント・ドライスクリーンを使用し、フラットニングにはドライマウント・プレス器でフラットニングにする方法が最良であると思われる。必要に応じてプリントの修正(エッチングやスポッティング)をする。

段階露光によるテスト・プリント アクリル板で作ったウェットプリント・ビューイングスタンド プリント・レシピ


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