私はできるだけシンプルに装丁する方がプリントには合うように思われる。研究会では次の二つの方法のいずれかでプレゼンテーションしたり、展示している。
(1) ドライマウント方式
2プライ(Ply)のミュージアム・ボードにドライマウントする。この方式はプリントが完全にフラットになるので展示効果は大きい。ただし、ドライマウンティング・ティッッシュやミュージアム・ボードが完全にパーマネンス性があるかまだ定まっていない点もあり、後でボードが変色してくればプリントにも影響が出てくる。
(2) コーナー止め
2プライのボードにプリントを直接にコーナー止めしてブックマットする方法で、プリントに余分な熱を与えることもない。美術館やギャラリーでのプリント収集や保管にはプリントのみ要求される場合もあり、個人で収集したり保管する時にボードがない分、スペース的には有利である。ただし、直接プリントに触れることになり扱いには十分注意が必要で、ホワイトグローブ(白手袋)の使用が欠かせない。
◎ 展示用フレーム
フレームの製造過程で使われる接着剤やホルマリン処理されたもの、塗装にもプリントにとって不適切なものがあり、注意が必要だ。
◎ フレームに組み込むガラスとアクリル
透明なガラスは平面性があり、ガラスの光沢がプリントに深みを与えるようにも感じられ、この点では好ましい。しかし反射も強く、プリントを見づらいものにしてしまうこともある。反射を抑えたコーティング・グラスもあるが、グリーンの色見が強く値段も高い。また、アクリル板の使用も有効である。
◎ バックボード
フレームの蓋の役割をするもので、ブックマットを均一に押さえて平面性を保つ役目をする。私は最近、ポリプロピレンでできているコルゲートシートを使っている。また、中性の紙でできたコルゲートボードもバックボードとして市販されている。
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