| 一枚の写真の成り立ちをトーンで見てみる。背景の白いサイディング、わずかではあるがトーンが見える。質感のあるキャンバス、それより少しグレーの肌、絵の具のついたグレーのパレット、足下の濃いグレーの草、植物、人物の黒いシャツというようにさまざまなトーンによって写真が成り立っていることが分かる。
このことを分かりやすくするため、この写真を切り刻んでトーンの順番に並べたのがBのステップ。印画紙自体の白を加えて9ステップのトーンで成り立っていることがよりハッキリしてきた。しかし純粋にトーンで見ることになるとまだ問題があり、各ステップの絵柄を平均して濃淡トーンにしたのがCのステップ。
この写真の9ステップのトーンをゾーンと呼び、この9ゾーンのどこかが使われて写真が完成していることが分かる。ゾーンシステムは、この9ゾーンと目前の被写体を露出計の目盛りと関連づけながら眺めることでイメージの想定、印画紙の再現域、適正露出、適正現像までを合理的に見つけることなのである。
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